転生者は常識外れなのだが…

1章 学園生活編

学園生活1.5

 久しぶりに寝たベッドの横にある小さな小窓から暖かい光が差し込んでいることに気付いた体がゆっくりと意識を目覚ませているように感じる。ご飯を取り出し、皿に乗せ、味噌汁を温め、机に置く。そして、

「いただきます。」

と言い、ゆっくりと体の芯まで温まるような味噌汁を飲み、ご飯を食べ、実感するのだ。俺は、一度死んだなのにまだ生きているしかも、若返って、その事実に戸惑いを隠せていないのだ。家族の前では、考えないようにした事を考えてしまったため思わず、涙をこぼす。前世の時は、いつでも死んでも良いと思っていた。だが、考えてみると、死んでしまうと、このゆったりとした安らかな時間でさえ過ごせないのである。

「ごちそうさまでした。」

そう言い、食器を片付ける。
今日は、初めての授業がある。早く準備をして、行かなければ、そう思い、俺の部屋を後にする。だが、机の上のコップからは、まだ、白い湯気が、ぼんやりと、出ていた。ここの、通路を曲がれば、校舎だと思っていたが…違ったようだ。そこにあったのは、紛れもなく、魔獣であった。俺は、すぐに、魔獣と対峙する。鋭いその牙からは、少し恐ろしさを感じる。そうして、おれは、もういちど、教室に向かう。だが、そこには、、、魔神がいた。次の瞬間である。俺は、一瞬気を失う。

俺は、教室に向かう。と、目的を再確認する。何か記憶が、制限されているような感覚がする。だが、それは、気のせいなのだろうか？