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100話目 配信

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「はぁ!?地下に町があった!?」

私がログアウトすると、そこには案の定心配した表情で私を見つめる夏海の姿があった。

私はとりあえずやられなかったことと、よくわからない町に流れ着いたことを話した。

「そっか、地下にそんなものが……。」

夏海はインターネットでケープレイクタウンの情報を調べたのだが、一切存在しなかった。

「多分夕日が最初の到達者ね。そうだ!配信してみたら!?」

はい!?

普通に話していただけなのだが、どうやら夏海はこれが絶好の配信チャンスということで、配信を進めてきた。

私たちがチームに所属してからすでにしばらくの時が立っているが、私たちは今だに配信をしていない。

そこで、まだ誰にも情報が出ていないこの町を探索する配信をすれば人が集まるだろうという考えのようだ。

「そうだね……、やってみるか!」

そろそろ配信しないとまずいということは以前から思っていたので、私はそのまま配信をすることに決定した。



「タイトルは、『よくわからない町に着いた。』でいいね。ひとまず配信を始めてみようか。」

もう一度ログインをし、私はゲーム内の配信機能を使って配信を行うことにした。

「って!登録者5万6000人!?私まだ配信してないぞ!」

久しぶりに配信アプリの数字を見たのだが、一切配信していないのにもかかわらず、すでに多くの人が私のチャンネルを登録していた。

おそらく私のSNSのリンクを踏んでやってきたのだろう。

とはいってもSNS自体ほとんど動いていないのだが。

「じゃあ、配信開始!」

私は配信のボタンを押して、SNSに配信が始まったとの投稿をする。

夏海に教えてもらったサムネイルもしっかりとケーブレイクタウンの写真にしてある。

「えっと、付いたかな?」

:付いてる!
:付いてるよー!
:付いてる。
:これが初配信ってマジ!?

どうやらしっかりできているようだ。

配信開始してからまだ1分ほどしかたっていないのにもかかわらず、すでに視聴者数は5000人を突破している。

おそらく夏海が拡散したからだろう。

「初配信遅れてすみません。初めまして、FoxAgainサンライズファンタジー部門のユウヒです。今日は偶然3層で知らない町に着いたので、そこの探索の配信をします。」

:おお!かわいい!
:もっとクール系なのかと思っていたが、意外とかわいいな。
:かわいい!
:ていうか、さっきから後ろに映っていたけど、探しても一切情報ないな。

「そうなんです!メアリーに調べてもらったけど、何にも情報がないので、こうやって配信することにしました。とりあえず回ってみますね。」

このゲームの配信は、目の前に見えている妖精のような子がカメラになっており、その映像が配信されている。

今は私の方を向いていたのだが、周りをグルりと映すため妖精ちゃんはゆっくりと一周回った。

:いや、マジで見たことないかもしれない。
:俺結構上位のプレイヤーだと思うのだが、初めて見た。
:これ、3層だよね?

コメント欄で3層かどうかの質問があったので、私はすぐに3層であるという返事をする。

どうやら視聴者も知らないようだ。
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