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2. 捜索開始
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離島エリアに二時間前に無人機が出動した。
数年前から小さな島には、人間は住んで居ない事になっているので、大きな島、本島周辺の映像が無人機より映し出された。
街の中心部に差し掛かった時、偵察ドローンが5基発射された。
その頃、救活本部では、5つのモニターが無人機からの映像から、偵察ドローンの映像に切り替わった。
モニターの近くには操縦器を持った5人の隊員の姿も見える。
別モニターの無人機からドローンを撮った映像を観ると、5基は一直線に並んで飛んでいるのが確認できるが、ドローンからの映像は東西南北と四方を映し出していた。
街中を飛んだが地上には、車も人も犬や猫さえも動いているものが映らなかった。
建物の中を赤外線センサーで映しても動いているものは無く、床に死体らしいものがあるのがどの建物からも見えた。
救対本部では、「うっ、…」と落胆の声が漏れ聞こえた。
次に建設中の地下施設に入る為、一機が自動ドアの前でセンサーに信号を送信しドアを開けた。
地下への通路を映す映像にも動くものは映っていない。
ドローンはいよいよ居住区へと入った。
人感センサーを照射しながら進むドローン、しかしセンサーに反応は無かった。
こうした居住区エリアが8箇所あり、全て調べたが人間は見つからなかった。
救対本部で、撤収の指示が発令された。
ドローンが出口方向へ旋回した時、階段の方に動く影が2つ映った。
「まっ、待て…今何か映らなかったか?」
ドローンからの映像は、送信されると同時に録画されているので、先程の映像を確認する。
「ストップ…そこからコマ送り…ストップ、見て、この影!」
隊長がモニターの指差した所を見ると、本当に二つの影が動くのを確かに確認できた。
数年前から小さな島には、人間は住んで居ない事になっているので、大きな島、本島周辺の映像が無人機より映し出された。
街の中心部に差し掛かった時、偵察ドローンが5基発射された。
その頃、救活本部では、5つのモニターが無人機からの映像から、偵察ドローンの映像に切り替わった。
モニターの近くには操縦器を持った5人の隊員の姿も見える。
別モニターの無人機からドローンを撮った映像を観ると、5基は一直線に並んで飛んでいるのが確認できるが、ドローンからの映像は東西南北と四方を映し出していた。
街中を飛んだが地上には、車も人も犬や猫さえも動いているものが映らなかった。
建物の中を赤外線センサーで映しても動いているものは無く、床に死体らしいものがあるのがどの建物からも見えた。
救対本部では、「うっ、…」と落胆の声が漏れ聞こえた。
次に建設中の地下施設に入る為、一機が自動ドアの前でセンサーに信号を送信しドアを開けた。
地下への通路を映す映像にも動くものは映っていない。
ドローンはいよいよ居住区へと入った。
人感センサーを照射しながら進むドローン、しかしセンサーに反応は無かった。
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ドローンが出口方向へ旋回した時、階段の方に動く影が2つ映った。
「まっ、待て…今何か映らなかったか?」
ドローンからの映像は、送信されると同時に録画されているので、先程の映像を確認する。
「ストップ…そこからコマ送り…ストップ、見て、この影!」
隊長がモニターの指差した所を見ると、本当に二つの影が動くのを確かに確認できた。
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