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赤い糸
近衛!目覚めろ!
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「近衛!おい近衛!!!」
全く身動きしない近衛...死んでしまったのか?
そう言えばこの化け物、近衛の事を『小鬼』と言っているが...
『耳障りな...その声潰すか』
そう言って化け物は私の喉を押さえつける...苦しい!
「う...苦し...」
もうダメなのか...近衛も死んで私もこの化け物の餌食と化すのか???嫌だ!こんな奴の為に!
「くそぅ...お前...なんかにっ喰われてたまるか...」
気が遠くなりそうになる直前...ガタン!と音が響く。
「化け蜘蛛め!」
あのオカルト男の声だ...しかしその見た目は...化け物そのものだ...
スーツ姿は変わらないが、肌は真っ白だし変な模様描かれてるし、髪の色も灰色で長く伸び、爪もかぎ爪...八重歯というより鋭い牙が生えている...そして真っ赤な瞳。
角は生えてないが...鬼?
オカルト男は化け物に襲いかかり、その爪で蜘蛛の背中をを引き裂く。
『ぎゃあ!』
怯む化け物の手は喉から離れる。
「お嬢ちゃん...慶秋連れて逃げてくんねぇか?」
オカルト男?がそう言って拘束された蜘蛛の糸を爪で引き裂き、身体が自由になる...よく見ると近衛も糸に絡まれてはいるが床に転がっている。
「うん」
何とか肩に腕を回して引きずる様に小屋から出ようとするも...重い...
よく見るとこの建物は社の中???でも何か本来の大きさより広くて歪んでいる感じがするのだ。
何とかズルズルと近衛を引きずって外へ...そうもうすぐという所で足に何かが絡まる!
「なっ!」
あの化け物の糸だ!逃がすまいとしてるのか。
『逃すものか!』
蜘蛛の糸が力強く引っ張られ、転んでしまう...いてて!
「お嬢ちゃん!」
オカルト男と化け物が取っ組み合い状態で戦うも何処となく不利っぽい。
「お嬢ちゃん!慶秋にっ慶秋にお嬢ちゃんの血でも体液でもなんでもいい!口にさせてくれ!」
「ええ??」
「頼むっ!」
オカルト男が蜘蛛の糸に絡まれてはじめている!
「近衛っ!」
全く動く気配のない近衛...そういえば引きづられてたり転んだりであちこち擦り傷が出来てて血が滲んでいる...
右腕の傷のある分際を近衛の口に無理矢理突っ込む。
「近衛っ!」
オカルト男に言われた通りにするも全く動きがない...
「近衛!近衛 慶秋!目覚めろっ!あんな化け物に喰われるくらいならお前の方が何十倍もマシだ!目覚めろ慶秋!」
そう叫ぶと傷を舐める感触が...ただそのまま化け物の糸により引きづられ腕が近衛の口から離れてしまう。
全く身動きしない近衛...死んでしまったのか?
そう言えばこの化け物、近衛の事を『小鬼』と言っているが...
『耳障りな...その声潰すか』
そう言って化け物は私の喉を押さえつける...苦しい!
「う...苦し...」
もうダメなのか...近衛も死んで私もこの化け物の餌食と化すのか???嫌だ!こんな奴の為に!
「くそぅ...お前...なんかにっ喰われてたまるか...」
気が遠くなりそうになる直前...ガタン!と音が響く。
「化け蜘蛛め!」
あのオカルト男の声だ...しかしその見た目は...化け物そのものだ...
スーツ姿は変わらないが、肌は真っ白だし変な模様描かれてるし、髪の色も灰色で長く伸び、爪もかぎ爪...八重歯というより鋭い牙が生えている...そして真っ赤な瞳。
角は生えてないが...鬼?
オカルト男は化け物に襲いかかり、その爪で蜘蛛の背中をを引き裂く。
『ぎゃあ!』
怯む化け物の手は喉から離れる。
「お嬢ちゃん...慶秋連れて逃げてくんねぇか?」
オカルト男?がそう言って拘束された蜘蛛の糸を爪で引き裂き、身体が自由になる...よく見ると近衛も糸に絡まれてはいるが床に転がっている。
「うん」
何とか肩に腕を回して引きずる様に小屋から出ようとするも...重い...
よく見るとこの建物は社の中???でも何か本来の大きさより広くて歪んでいる感じがするのだ。
何とかズルズルと近衛を引きずって外へ...そうもうすぐという所で足に何かが絡まる!
「なっ!」
あの化け物の糸だ!逃がすまいとしてるのか。
『逃すものか!』
蜘蛛の糸が力強く引っ張られ、転んでしまう...いてて!
「お嬢ちゃん!」
オカルト男と化け物が取っ組み合い状態で戦うも何処となく不利っぽい。
「お嬢ちゃん!慶秋にっ慶秋にお嬢ちゃんの血でも体液でもなんでもいい!口にさせてくれ!」
「ええ??」
「頼むっ!」
オカルト男が蜘蛛の糸に絡まれてはじめている!
「近衛っ!」
全く動く気配のない近衛...そういえば引きづられてたり転んだりであちこち擦り傷が出来てて血が滲んでいる...
右腕の傷のある分際を近衛の口に無理矢理突っ込む。
「近衛っ!」
オカルト男に言われた通りにするも全く動きがない...
「近衛!近衛 慶秋!目覚めろっ!あんな化け物に喰われるくらいならお前の方が何十倍もマシだ!目覚めろ慶秋!」
そう叫ぶと傷を舐める感触が...ただそのまま化け物の糸により引きづられ腕が近衛の口から離れてしまう。
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