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10章 簒奪王をぶっ飛ばせ!
バーレの真の王と英雄王(本人は断固拒否)の誕生
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地下道を通って進み、地上へ伸びる階段を駆け上るとそこにはテオドール様達がいた。
「おお!エルマ様待ってました!」
テオドール様は万全の装備で待っていた。
それこそ地下墓地でドロップしたジェネラルアーマーやら愛用のハルバードを聖化させた上で強化したものを装備している。
ギュンターさんも軽鎧の黒のブリガンダインに複合弓を装備、弓矢は純銀製で聖化させた鏃である!(一生懸命集めたw)悪魔やアンデッドはひとたまりもないはずなのだ!
マルガレーテさんは赤い和風な鎧を身につけ、地下墓地でドロップした最強装備の刀の天叢雲剣(聖属性)を装備している、ポニーテールだしまんまサムライな感じw似合ってるなぁw
「どうやら住人達は王都から着々と脱出してるみたいです、二、三日もすれば随分居なくなるんじゃ無いかと思いますね」
ギュンターさんがそう報告する。
「門の兵士達はまぁ全員目を覚まさせたから心配無いと思うわ」
マルガレーテさんはニコニコしながらそう話す、うっかりしてると抱きついてくるのでマックス氏とディビドは目を光らせてるけどね。
「そういえばついさっきジル殿下に鉢合わせしてヒヤヒヤだったよ、いやぁびっくり!」
「ええ!」
三人は驚く。
「だから予定より早く向かおうと思ってる...下手に時間を置いて準備されても困るからね...それに街まで破壊するような事態にならないとは思う」
ダガンやフォロカル戦の件やゲーム中のラスボス第三形態...人の姿を保てなくなったアスモデウス戦を想定すると間違いなく巨大化して被害が及ぶ可能性を考えてだ...城の中で完結できるとは思うけど念には念を入れてと思ったからね...なんせ『物語』は間違いなく変わってしまったから。
「そうか...」
「だから明日の明け方に正面突破しよう!」
「しかし裏口から忍び込むとかはしなくて本当にいいのか?
「そもそもジル殿下は王族で裏口とか理解してるだろうしそんな小細工しない方がいいよ、堂々と正門から乗り込んでいくの!」
シュッとロッドを天に向ける。
『邪悪なる悪魔アスモデウスは我が手によって永遠の滅びに至らせる!マーシャとアビゲイルから続く因果から解放する為に!』
口が勝手に動く...神託だ...そしてロッドが輝きを増して形状が変化する!
「え?ええ????」
周りのみんなもびっくりだけどエルマさんもびっくりだよ!なんだなんだ!!!!
それはそれこそ『王笏』そのものの形状...白金の柄の部分にはアーモンドの枝や花や身は彫刻され先には青から赤に色が変化する細かくカットされた宝石があしらわれている...そして旧ウルム語で書いてある文字。
「これは『セプター オブ バーレ(バーレの王笏)』...バーレの真の王の証...」
ディビドは書いてある文字を読むと息を呑む。
ああ、そう言えば『バーレの真の王』ってマーシャに言われていたな。
「奇跡...奇跡が起こった!」
マックス氏が目を丸くさせる、ん?マックス氏の大剣もなんか鞘光ってないか???
「なんかマックス氏の剣も光ってない?」
「え!」
「本当だ!」
確か地下墓地でドロップさせた1番能力が高いクレイモア(聖属性★×5の能力)だった筈...
大剣を抜くとこっちも形状が変化してる!剣身は銀に輝きフラー部分は金色に光りグリフォンの絵柄と文字が彫られている、その字は古代ウルム語が刻まれており柄はグリフォンの羽根を模した様な豪奢な装飾の施された一品...これは見覚えあるぞ!
「英雄王の大剣だ!」
本来なら鍛冶屋レベルを最大まで上げてから作る筈の主人公が装備する最強の大剣...まさか奇跡で再現されるの???
「英雄王???」
「そうだよ!流石マックス氏!やっぱり『主人公』wwエアヴァルドの次期王になるんだ!」
奇跡によりマックス氏は英雄王に選ばれたんだwww
「ぼ!僕は王にならないですっ!!!」
マックス氏が大剣を捨てようとするもディビドが頭をパシリと叩く。
「全く、責任感が無いと言うか...神から承った間違いなく威力の高い武器ですよ!大切になさい!まぁ神のご意志はお前を王にするらしいですよ、良かったですねぇ」
何だかディビドが嬉しそうな顔をしている。
「ふざけるな!そんな事したら僕はエルマ様と結婚できないっ!絶対嫌だ!こんな剣簒奪王倒したら地下墓地の1番深い場所に封印してやる!存在自体無いものにするんだ」
マックス氏が必死だ...いやいや喪女オブ喪女なエルマさんと輝かしい王座を天秤にかけたらダメだと思うなぁ...
「まぁそんな無駄な事しなくてもエルマ様の伴侶は私ですから」
「ディビド貴様!」
「まぁまあ...今はその話はねぇ...」
周囲は呆れ顔というかきっとエルマさんが知らない一年の間こんな感じだったのかまたおんなじ事やってるよ...としか思って無いらしい...その内この2人に何があったのかじっくり聞かねばなぁ...
それにしてもこの杖を持っていると何だか自分自身が強くなった気分になってくる!きっと悪魔なんかに負けないと確信できる!
「きっと悪魔アスモデウスなんて負けない!」
──────────────────
※ゲーム豆知識
セプター オブ バーレ
バーレの王笏、ゲーム上には存在しない武器、エクソダスロッドよりも強力になって変化した。
バーレの真の王の証でもある王笏でありあしらわれた宝石には預言者達の思いが込められている。
英雄王の大剣
本来ならゲーム内の鍛冶屋レベル上げを行う事によって作られる大剣だが、今回奇跡によって生み出された。
マックス氏はこれからどうなるのだかwww
ちなみに英雄王の大剣があったとしても王になるかどうかは別なのです(しらばっくれ)
因みにディビドにはこれと言って無いです、何故なら当の本人の血筋が『明けの明星』との因果の元にありその影響で最終的に彼の血筋はバーレの真の王に交わる為(ただしエルマさんと結婚できるかどうかは別...)
──────────────────
「おお!エルマ様待ってました!」
テオドール様は万全の装備で待っていた。
それこそ地下墓地でドロップしたジェネラルアーマーやら愛用のハルバードを聖化させた上で強化したものを装備している。
ギュンターさんも軽鎧の黒のブリガンダインに複合弓を装備、弓矢は純銀製で聖化させた鏃である!(一生懸命集めたw)悪魔やアンデッドはひとたまりもないはずなのだ!
マルガレーテさんは赤い和風な鎧を身につけ、地下墓地でドロップした最強装備の刀の天叢雲剣(聖属性)を装備している、ポニーテールだしまんまサムライな感じw似合ってるなぁw
「どうやら住人達は王都から着々と脱出してるみたいです、二、三日もすれば随分居なくなるんじゃ無いかと思いますね」
ギュンターさんがそう報告する。
「門の兵士達はまぁ全員目を覚まさせたから心配無いと思うわ」
マルガレーテさんはニコニコしながらそう話す、うっかりしてると抱きついてくるのでマックス氏とディビドは目を光らせてるけどね。
「そういえばついさっきジル殿下に鉢合わせしてヒヤヒヤだったよ、いやぁびっくり!」
「ええ!」
三人は驚く。
「だから予定より早く向かおうと思ってる...下手に時間を置いて準備されても困るからね...それに街まで破壊するような事態にならないとは思う」
ダガンやフォロカル戦の件やゲーム中のラスボス第三形態...人の姿を保てなくなったアスモデウス戦を想定すると間違いなく巨大化して被害が及ぶ可能性を考えてだ...城の中で完結できるとは思うけど念には念を入れてと思ったからね...なんせ『物語』は間違いなく変わってしまったから。
「そうか...」
「だから明日の明け方に正面突破しよう!」
「しかし裏口から忍び込むとかはしなくて本当にいいのか?
「そもそもジル殿下は王族で裏口とか理解してるだろうしそんな小細工しない方がいいよ、堂々と正門から乗り込んでいくの!」
シュッとロッドを天に向ける。
『邪悪なる悪魔アスモデウスは我が手によって永遠の滅びに至らせる!マーシャとアビゲイルから続く因果から解放する為に!』
口が勝手に動く...神託だ...そしてロッドが輝きを増して形状が変化する!
「え?ええ????」
周りのみんなもびっくりだけどエルマさんもびっくりだよ!なんだなんだ!!!!
それはそれこそ『王笏』そのものの形状...白金の柄の部分にはアーモンドの枝や花や身は彫刻され先には青から赤に色が変化する細かくカットされた宝石があしらわれている...そして旧ウルム語で書いてある文字。
「これは『セプター オブ バーレ(バーレの王笏)』...バーレの真の王の証...」
ディビドは書いてある文字を読むと息を呑む。
ああ、そう言えば『バーレの真の王』ってマーシャに言われていたな。
「奇跡...奇跡が起こった!」
マックス氏が目を丸くさせる、ん?マックス氏の大剣もなんか鞘光ってないか???
「なんかマックス氏の剣も光ってない?」
「え!」
「本当だ!」
確か地下墓地でドロップさせた1番能力が高いクレイモア(聖属性★×5の能力)だった筈...
大剣を抜くとこっちも形状が変化してる!剣身は銀に輝きフラー部分は金色に光りグリフォンの絵柄と文字が彫られている、その字は古代ウルム語が刻まれており柄はグリフォンの羽根を模した様な豪奢な装飾の施された一品...これは見覚えあるぞ!
「英雄王の大剣だ!」
本来なら鍛冶屋レベルを最大まで上げてから作る筈の主人公が装備する最強の大剣...まさか奇跡で再現されるの???
「英雄王???」
「そうだよ!流石マックス氏!やっぱり『主人公』wwエアヴァルドの次期王になるんだ!」
奇跡によりマックス氏は英雄王に選ばれたんだwww
「ぼ!僕は王にならないですっ!!!」
マックス氏が大剣を捨てようとするもディビドが頭をパシリと叩く。
「全く、責任感が無いと言うか...神から承った間違いなく威力の高い武器ですよ!大切になさい!まぁ神のご意志はお前を王にするらしいですよ、良かったですねぇ」
何だかディビドが嬉しそうな顔をしている。
「ふざけるな!そんな事したら僕はエルマ様と結婚できないっ!絶対嫌だ!こんな剣簒奪王倒したら地下墓地の1番深い場所に封印してやる!存在自体無いものにするんだ」
マックス氏が必死だ...いやいや喪女オブ喪女なエルマさんと輝かしい王座を天秤にかけたらダメだと思うなぁ...
「まぁそんな無駄な事しなくてもエルマ様の伴侶は私ですから」
「ディビド貴様!」
「まぁまあ...今はその話はねぇ...」
周囲は呆れ顔というかきっとエルマさんが知らない一年の間こんな感じだったのかまたおんなじ事やってるよ...としか思って無いらしい...その内この2人に何があったのかじっくり聞かねばなぁ...
それにしてもこの杖を持っていると何だか自分自身が強くなった気分になってくる!きっと悪魔なんかに負けないと確信できる!
「きっと悪魔アスモデウスなんて負けない!」
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※ゲーム豆知識
セプター オブ バーレ
バーレの王笏、ゲーム上には存在しない武器、エクソダスロッドよりも強力になって変化した。
バーレの真の王の証でもある王笏でありあしらわれた宝石には預言者達の思いが込められている。
英雄王の大剣
本来ならゲーム内の鍛冶屋レベル上げを行う事によって作られる大剣だが、今回奇跡によって生み出された。
マックス氏はこれからどうなるのだかwww
ちなみに英雄王の大剣があったとしても王になるかどうかは別なのです(しらばっくれ)
因みにディビドにはこれと言って無いです、何故なら当の本人の血筋が『明けの明星』との因果の元にありその影響で最終的に彼の血筋はバーレの真の王に交わる為(ただしエルマさんと結婚できるかどうかは別...)
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