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chapter7:become a teacher
グラート生徒会長の初恋 その5
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しかし『赤宿し』と呼ばれる術士としての能力持ちは脳の構造が一般人と違い、知識を脳に焼き込むように覚え物事を瞬間的に理解できる為詠唱短縮や無詠唱を行いやすいのだ。
「きっちり式が展開されてないぞ!そこを甘く見るな!大惨事になるぞ!」
エリデに術式の展開が甘い部分を見過ごさずに指摘されると気を引き締めて術式を展開するグラート。
「97、98、99、辞めっ!」
「はぁ!はぁ!」
大汗をかきながら地面に腰を下ろすグラート。
術式を大量に使用すると精神が擦り切れ、完全枯渇すると精神的におかしくなる可能性がある。
しかし枯渇ギリギリまで術式を使用する訓練を続けると術士として更に成長できる為にエリデはグラートにそれを課している。
何せ息子が更に強くなりたいと望んだ為、自分が実践して最も効果のある方法で訓練をしているのだ。
「ふむ、今日はどことなく全体的に安定感が足りない様だが、何か浮かれた事でもあったのか?」
「うっ...なんでもないよ」
グラートは顔を赤くしながらそう話す。
しばらく離れて暮らしていたとはいえさすがに血縁と言うべきか、エリデは息子のちょっとした表情を見逃さない。
「ふうん、好きな子でも出来たのか!あはは!」
「母さん!」
「はは、笑うのは悪いな...すまんすまん、真面目でまだまだそう言うのは先かと思ってたがやっぱりお前も私の子だなぁ」
「?」
「うちの爺さんが医者なのになんで娘の私が軍人となったのか知ってるか?」
「それは母さんが有能な術士であり、国防に関して関心があった為、簡単に言えば愛国心の為でしょ」
「あはは!そりゃあ建前上はね!本当はお前の父さんに一目惚れしたからさ...それこそサヴェリオ陛下がまだ第三王子だった頃に当時の陛下の秘書だったお前の父さんにね」
エリデは豪快に笑いながらそう話す。
「ええっ!!!」
衝撃の事実に目を丸くするグラート。
「流石に当時平民だった私が王子の側近とお近づきになるのは難しくってねぇ...一番手っ取り早い方法が術士の最高峰である賢者の称号を持った軍人になってサヴェリオ陛下の下で働く事だったからね」
「母さんが軍人になった理由がそんな事だったなんて...」
「...でもグラート...お前も私の息子だからねぇ...今やたらと強くなる訓練をしてるのと、エアヴァルド語を隠れて爺さんに教えて貰ってるのと関係あるんだろ?」
「え!その事も???」
「爺さんが相談しに来たんだよ、俺は教えられるが言葉が汚いから綺麗な言葉を習わせる為にちゃんとした家庭教師をつけてやれってさ」
「きっちり式が展開されてないぞ!そこを甘く見るな!大惨事になるぞ!」
エリデに術式の展開が甘い部分を見過ごさずに指摘されると気を引き締めて術式を展開するグラート。
「97、98、99、辞めっ!」
「はぁ!はぁ!」
大汗をかきながら地面に腰を下ろすグラート。
術式を大量に使用すると精神が擦り切れ、完全枯渇すると精神的におかしくなる可能性がある。
しかし枯渇ギリギリまで術式を使用する訓練を続けると術士として更に成長できる為にエリデはグラートにそれを課している。
何せ息子が更に強くなりたいと望んだ為、自分が実践して最も効果のある方法で訓練をしているのだ。
「ふむ、今日はどことなく全体的に安定感が足りない様だが、何か浮かれた事でもあったのか?」
「うっ...なんでもないよ」
グラートは顔を赤くしながらそう話す。
しばらく離れて暮らしていたとはいえさすがに血縁と言うべきか、エリデは息子のちょっとした表情を見逃さない。
「ふうん、好きな子でも出来たのか!あはは!」
「母さん!」
「はは、笑うのは悪いな...すまんすまん、真面目でまだまだそう言うのは先かと思ってたがやっぱりお前も私の子だなぁ」
「?」
「うちの爺さんが医者なのになんで娘の私が軍人となったのか知ってるか?」
「それは母さんが有能な術士であり、国防に関して関心があった為、簡単に言えば愛国心の為でしょ」
「あはは!そりゃあ建前上はね!本当はお前の父さんに一目惚れしたからさ...それこそサヴェリオ陛下がまだ第三王子だった頃に当時の陛下の秘書だったお前の父さんにね」
エリデは豪快に笑いながらそう話す。
「ええっ!!!」
衝撃の事実に目を丸くするグラート。
「流石に当時平民だった私が王子の側近とお近づきになるのは難しくってねぇ...一番手っ取り早い方法が術士の最高峰である賢者の称号を持った軍人になってサヴェリオ陛下の下で働く事だったからね」
「母さんが軍人になった理由がそんな事だったなんて...」
「...でもグラート...お前も私の息子だからねぇ...今やたらと強くなる訓練をしてるのと、エアヴァルド語を隠れて爺さんに教えて貰ってるのと関係あるんだろ?」
「え!その事も???」
「爺さんが相談しに来たんだよ、俺は教えられるが言葉が汚いから綺麗な言葉を習わせる為にちゃんとした家庭教師をつけてやれってさ」
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