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chapter7:become a teacher
友よ、どうか安らかに その2
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いっそこの男を乗っ取れば、とイルダは思いギリギリまで近づくのを待ち、手の届きそうな距離まで近づいた時点でイルダはその男の腕を掴んでレナートの胸元から顔を出す。
「あはは!残念ねぇ...え!」
乗っ取る為に術式を展開させようとするが乗っ取る為の術式が全く効かない事にイルダは焦る。
「...ふうん、300年も生きてて王殺しの家系の事は知らなかったみたいだね、研究ばかりで政治の事とか興味がなかったのかな?」
「王殺しィ...まさか!!!ぎゃっ!!」
赤毛の男はイルダの髪を掴む。
「僕の家系はねぇ~こんな血のような赤毛で産まれると一般的に術式が使えない無能...それなのに領地持ちの貴族なんてってバカにされちゃうけど実はそうじゃないんだよね」
男の言葉に術士の天敵である存在がいる事を思い出すイルダ、目の前にいるのがそうなら自分が100%敵う事は無い。
「実際は術式そのものが効かない、それはウルムの王が呼び起こす『冬』すら無効にできるくらいにね...だからウルム王は僕のファミリーを人質にして常に僕らをわざわざ配下に置いておく必要があるんだよ、何故なら僕らの存在が悪魔以上にウルムの王族にとっての脅威になるからね」
王殺し...それは天候すらコントロールする術士の最高位でもあるウルム王を殺す事ができる唯一の存在。
ただ術が効かないだけでは無い、身体能力も桁外れに強く1人で千の大軍を打ち殺す狂戦士でもあるのだから。
「ヒィっ!」
男はイルダの髪を引っ張り上げてそのままズルズルとレナートの身体から引きずり出そうとする。
「待って!こんな事したらこの男が死ぬわよぉ!お前の親友なんでしょお!合成獣を分離なんて出来ないんだからぁ!!!!」
イルダが叫ぶ、そうすると赤毛の男は鉈を床に置いてからポケットから折り畳まれた封筒と便箋を取り出しそれをイルダに見せる。
「...レナート君が僕に頼んだんだよね、『悪魔が私の中にいる、私を殺してくれ』って...これサヴェリオ国王に伝えたんじゃないんだよね、レナート君は僕が術式が効かないのを知ってこのインクを無効化して見破れる様に細工したんだから...懐かしいなぁ、良くこうやって秘密の連絡とかやって遊んでたのに...」
手紙の文字を懐かしそうに見ながら赤毛の男はそう話す。
学校に対する嘘の告発の手紙はイルダが学校を去る上で揺動を画策したものだが、それが仇になった。
「あはは!残念ねぇ...え!」
乗っ取る為に術式を展開させようとするが乗っ取る為の術式が全く効かない事にイルダは焦る。
「...ふうん、300年も生きてて王殺しの家系の事は知らなかったみたいだね、研究ばかりで政治の事とか興味がなかったのかな?」
「王殺しィ...まさか!!!ぎゃっ!!」
赤毛の男はイルダの髪を掴む。
「僕の家系はねぇ~こんな血のような赤毛で産まれると一般的に術式が使えない無能...それなのに領地持ちの貴族なんてってバカにされちゃうけど実はそうじゃないんだよね」
男の言葉に術士の天敵である存在がいる事を思い出すイルダ、目の前にいるのがそうなら自分が100%敵う事は無い。
「実際は術式そのものが効かない、それはウルムの王が呼び起こす『冬』すら無効にできるくらいにね...だからウルム王は僕のファミリーを人質にして常に僕らをわざわざ配下に置いておく必要があるんだよ、何故なら僕らの存在が悪魔以上にウルムの王族にとっての脅威になるからね」
王殺し...それは天候すらコントロールする術士の最高位でもあるウルム王を殺す事ができる唯一の存在。
ただ術が効かないだけでは無い、身体能力も桁外れに強く1人で千の大軍を打ち殺す狂戦士でもあるのだから。
「ヒィっ!」
男はイルダの髪を引っ張り上げてそのままズルズルとレナートの身体から引きずり出そうとする。
「待って!こんな事したらこの男が死ぬわよぉ!お前の親友なんでしょお!合成獣を分離なんて出来ないんだからぁ!!!!」
イルダが叫ぶ、そうすると赤毛の男は鉈を床に置いてからポケットから折り畳まれた封筒と便箋を取り出しそれをイルダに見せる。
「...レナート君が僕に頼んだんだよね、『悪魔が私の中にいる、私を殺してくれ』って...これサヴェリオ国王に伝えたんじゃないんだよね、レナート君は僕が術式が効かないのを知ってこのインクを無効化して見破れる様に細工したんだから...懐かしいなぁ、良くこうやって秘密の連絡とかやって遊んでたのに...」
手紙の文字を懐かしそうに見ながら赤毛の男はそう話す。
学校に対する嘘の告発の手紙はイルダが学校を去る上で揺動を画策したものだが、それが仇になった。
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