銭ゲバ令嬢なまぐさ司祭に溺愛される【R18】

chapter7:become a teacher

嘆きと叫びの王モレク その7

「うっ...なんて悍おぞましい！」

『悍ましい？まぁ半分男の身体だものねぇ』

完全に女の上半身が現れる...黒く長い髪とまるで死体の様な真っ白な肌...なのに真っ赤な瞳がやたらとギラギラしていてとてもグロテスクな姿に吐き気すら覚える。

『うふふ、ベル・ハモンの神を再現させる為の研究を重ねた副産物だったけど、合成人間キメラの術のお陰で300年も生きて来れたんですものぉ』

「300年？？？」

『そうよぉ、人1人の人生じゃあ神の誕生の研究に限界があったのよ、だから新しい肉体と融合しながら命を繋いだわけ...そしてやっと悲願が達成されるの』

「そんな事はさせないわよ」

『ふふ、愚かねぇ』

とイルダは私を拘束しようとしてか地の鎖を出現させて私の足や腰に巻きつけてくるわ。

『さぁ、私と融合しましょう』

そう言って触れるギリギリまで近づいてくる、その瞬間聖典の一節が頭に浮かぶ。

『強欲なる者よ』

蝗の災厄の聖句をそのまま読み上げるとゴウっと風が生じるような音と共に周囲の空気が変わるわ。

『その強欲故に邪悪な企みをくわだてる者よ、その心は神に憎まれる...』

『何っ？？？』

『その所有物は蝗によって食い荒らされるであろう！』

そう言った瞬間一気にどこからともなく大量のイナゴが発生してイルダを取り囲み、その顎でイルダの肉を食いちぎり出したわ！

『ギャアアアア！』

叫びながらイナゴに襲われてもがき苦しむイルダの肉体部分のみ肉が引きちぎられて血を流しながら絶叫する。

「マキシムさん！ジョナサン！今よ！」