789 / 841
chapter7:become a teacher
再誕 その7
しおりを挟む
「それとジョセフ兄さんディビッドは産まれた時点で『親』に捨てられたりで苦労も多かったし、そんな風に言わなくても」
アイザックは末弟に同情し庇う様にそう話す。
「ふーん...アイザックは優しいっスねぇ、流石命を賭けて国民を救っただけあるっスよ」
「そうだな、アイザックはえらい!」
と上の2人がアイザックを急に褒めだす。
「何だよ兄さん達、急に褒めだして気持ち悪いなぁ...」
「あはは...ん?そろそろ目を覚ましそうっスね」
ジョセフはディビッドが目覚めそうになるのに気がつく。
「...うるさいなぁ...おにいちゃん達...」
綺麗なアメジスト色の瞳をした目を擦りながら小さいディビッドは眠そうな顔で鬱陶しそうに兄弟達を見る。
「こぉらねぼすけ~ちゃんと目を覚ますっスよ!」
ジョセフはそう言ってディビッドを揺さぶる。
「わぁ!やめてよぉジョセフおにいちゃん!」
「あははは!」
「ジョセフ兄ちゃん、そろそろおふざけは辞めて父さんの所に行かなきゃ」
ディビッドを揺さぶるジョセフを止めるエイモス。
「あーそうっスね!」
「ほらディビッド、お父さんの所に行こう」
アイザックは父の所へ向かう為にとディビッドを立たせる。
「う~おんぶして」
ディビッドは駄々をこねる。
「仕方ねぇっスねぇ...ほら」
とジョセフはしゃがんで背中を向けるとディビッドは眠そうな顔のまま背中におんぶする。
「まったく甘えん坊だな、ディビッドは」
「えへへ」
エイモスはおんぶされたディビッドの頭を撫でるとディビッドは何だか幸せそうに笑う。
そうやって四兄弟は父の元へと仲良く歩くと、小高い丘に大きな木が一本生えている場所には彼等の父が根本に座っていた。
「父さん、ディビッド連れてきたっスよ」
「わぁ!おとうさんだ!」
おぶされたディビッドはジョセフの背を降りて父の元へ嬉しそうに駆け寄って膝の上に座ると、父はディビッドの頭を撫でる。
エイモスは父の近くに四冊のアルバムが置いてあるのに気がつく、それぞれ青、黒、赤、白の表紙のアルバムにはジョセフ、エイモス、アイザック、ディビッドと四兄弟それぞれの名前が記されている。
「父さんアルバム作ってたの?」
エイモスが尋ねると彼らの父はそうだよ、と言って白い表紙のアルバムを一冊を手に取る。
末っ子のアルバムを作っている最中だったのかまだ貼られていない写真がいくつかあるようだ。
「はは、これディビッドがイタズラしてナサニエルに怒られてる写真だ!」
「これはディビッドの家出の時の写真っスね~」
アイザックは末弟に同情し庇う様にそう話す。
「ふーん...アイザックは優しいっスねぇ、流石命を賭けて国民を救っただけあるっスよ」
「そうだな、アイザックはえらい!」
と上の2人がアイザックを急に褒めだす。
「何だよ兄さん達、急に褒めだして気持ち悪いなぁ...」
「あはは...ん?そろそろ目を覚ましそうっスね」
ジョセフはディビッドが目覚めそうになるのに気がつく。
「...うるさいなぁ...おにいちゃん達...」
綺麗なアメジスト色の瞳をした目を擦りながら小さいディビッドは眠そうな顔で鬱陶しそうに兄弟達を見る。
「こぉらねぼすけ~ちゃんと目を覚ますっスよ!」
ジョセフはそう言ってディビッドを揺さぶる。
「わぁ!やめてよぉジョセフおにいちゃん!」
「あははは!」
「ジョセフ兄ちゃん、そろそろおふざけは辞めて父さんの所に行かなきゃ」
ディビッドを揺さぶるジョセフを止めるエイモス。
「あーそうっスね!」
「ほらディビッド、お父さんの所に行こう」
アイザックは父の所へ向かう為にとディビッドを立たせる。
「う~おんぶして」
ディビッドは駄々をこねる。
「仕方ねぇっスねぇ...ほら」
とジョセフはしゃがんで背中を向けるとディビッドは眠そうな顔のまま背中におんぶする。
「まったく甘えん坊だな、ディビッドは」
「えへへ」
エイモスはおんぶされたディビッドの頭を撫でるとディビッドは何だか幸せそうに笑う。
そうやって四兄弟は父の元へと仲良く歩くと、小高い丘に大きな木が一本生えている場所には彼等の父が根本に座っていた。
「父さん、ディビッド連れてきたっスよ」
「わぁ!おとうさんだ!」
おぶされたディビッドはジョセフの背を降りて父の元へ嬉しそうに駆け寄って膝の上に座ると、父はディビッドの頭を撫でる。
エイモスは父の近くに四冊のアルバムが置いてあるのに気がつく、それぞれ青、黒、赤、白の表紙のアルバムにはジョセフ、エイモス、アイザック、ディビッドと四兄弟それぞれの名前が記されている。
「父さんアルバム作ってたの?」
エイモスが尋ねると彼らの父はそうだよ、と言って白い表紙のアルバムを一冊を手に取る。
末っ子のアルバムを作っている最中だったのかまだ貼られていない写真がいくつかあるようだ。
「はは、これディビッドがイタズラしてナサニエルに怒られてる写真だ!」
「これはディビッドの家出の時の写真っスね~」
0
お気に入りに追加
345
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~
ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。
2021/3/10
しおりを挟んでくださっている皆様へ。
こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。
しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗)
楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。
申しわけありません。
新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。
修正していないのと、若かりし頃の作品のため、
甘めに見てくださいm(__)m
黒の神官と夜のお世話役
苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる