銭ゲバ令嬢なまぐさ司祭に溺愛される【R18】

chapter7:become a teacher

古い夢5 その6

「坊主、注射器をしらんのか？コレで薬を直接打つ方がすぐに身体に巡って治りが早いからな！まぁ骨折している箇所に急に回復薬を使うと本来くっついちゃあならない場所にくっつくから正しい位置に固定してからになるが...この子のお姉さんやお手伝いさん...ちょっと手伝ってもらえないかい」

薬を注入した注射針がキラッと光るのにディビッドは冷や汗を流す。

エステルや使用人はブルーノの説明を聞いて頷きディビッドの手足を掴む。

「じゃあ麻酔がいまいち効かないこの坊主が暴れないように抑えてくれよ！坊主！ちょいと痛むが頑張れ！」

ブルーノ医師は気を読みながら骨折箇所に触れ、骨の状況を確認する。

「錬金生成...仮骨構築！」

「うぐっ！！！！！」

ブルーノ医師の手のひらから構築図が展開され、ディビッドの皮膚下にある骨に直接働きかけ、骨の成分を使って再構築させ骨をあるべき場所へと移動させる。

ディビッドは折れてひしゃげた部分の骨が動く感覚に違和感を感じる。

「よし！今だ！」

正しい位置になった時点でブルーノ医師は注射を打つ。

「いっ！いたたたたた！！！！！」

その位置を正す錬金術と太い注射針を刺された痛みは耐えられない程の激痛で、ディビッドは半泣きになりながら叫ぶ。

「ディブ！我慢なさい！」

ブルーノ医師が折れた腕や足を正確な場所へと調整しながらブスブスと大きな注射を何本も打つ。

ディビッドは痛みにもがくもエステル含め見た目よりも怪力なメンバーに押さえつけられ全く動けないようにされる。

「うわぁぁぁっ！！！！」

悪魔に切り裂かれた痛みも確かに痛かったものの、骨を錬金術でいじられ注射器で回復薬を投与される際にもこんなに激痛が走るとは聞いてなかったディビッドはただただ叫ぶしかなかった。

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