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chapter7:become a teacher

ジョナサン試験を受ける その4

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「ええっ...だって評価はあくまでも初級の術式を正確に構築展開させるって...」

「あはは、ここは国家術士養成学校だよ?一般の学校とは違うんだよ、確かに基礎をきっちできる事は優先されるけどちゃんと才能と能力をコントロール出来る生徒にはきちんと評価されるに決まってるじゃないか」

「ええ~」

ジョナサンは肩を落とす。

バレンティナの言う事は一般の学校のカリキュラムと考えれば間違ってはいないし、今回の点数は完全に自業自得であるので誰も悪くは無い。

まぁあえて言うなら自分の能力も顧みずに高位複合術式を構築しようとした生徒のせいだ。

「まぁ今回の件で式典の参加は確定したからそれを伝えに来たんだ、はいこれ君の招待状!じゃあまた生徒会で!」

と式典の正式な招待状をジョナサンに渡すとグラートは笑顔で去っていく。

ジョナサンはショックで呆然とそこに立っていると、例の絡んできた少年達が向かってくる、全員がとても申し訳なさそうな顔をしている。

「ワイズ君...」

それこそあの術式を失敗した少年がジョナサンに声をかける。

あの件以降彼らは大人しくなり、それこそ教室の隅で空気の様な状態になっていた。

「...何?別に不正とかしてないけど...」

と目下式典の件で頭がいっぱいなジョナサンは面倒くさそうにそう言う。

「「「本当にごめんなさい!」」」

と一斉に謝られてジョナサンもだが周囲の生徒達も驚く、貴族階級だからと威張っていたのが嘘のようだ。

「え???」

「本当に助けてくれてっ...あのままだと焼け死ぬ所だったのにっ...ううっ」

「お...おい男だろ???泣くなヨォ...」

泣き出す少年にオロオロするジョナサン。

「僕らからも本当にごめん!留学生なのに赤宿しで才能のある君に嫉妬していたんだ...」

「えええ...」

何だかこんな展開になるとは夢にも思わなかったジョナサンは戸惑いを隠せない。

「ま...まぁ間違いは誰にでもあるし、あれだけの術を発動させるまでの才能はあるんだから今後本当に気をつけろよ」

と後退りしながら適当にいい事言ってこの場を去ろうとするも、少年達はジョナサンの言葉に感激して更に涙を流す。

「ワイズ君!なんて心の広いんだ!」

「どうか僕らを舎弟にして下さい!」

「お願いします!」

ジョナサンの目の前で少年達が土下座する。

「ヒェッ!」

ジョナサンはドン引きし出した事もない声が出る。

何せ元々はビビりでコミュ症で引きこもり(正確にはダンジョン籠り)、適当な連中とはいえ年上の仲間か部下の異端審問官達としか話をしなかった内弁慶なジョナサンはこの状況に耐えきれずに青ざめながら一目散に逃げ出す。

「ワイズ君待って~」

「そっそんなの無理だぁーーーーっ!」

と追いかけられるもジョナサンは廊下を爆速で走り切り逃げていくのだった。

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