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chapter7:become a teacher
一応復活したみたい その2
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一方その頃ジョナサンは生徒会室でまるで生徒会員扱いでその場にいる事に戸惑っていた。
能力重視と言われるからか、生徒会役員自体は立候補した者に対して投票制で決められるやり方をしている為か、生徒会役員は平民や準貴族の子息で人望の厚そうな有能な少年少女ばかりだ。
そんな中何故か自分の席も用意されて、会議に参加させられているのだから。
おかしい、留学生でまだ数週間しかここにいない筈なのに...と思いながら手元の会議資料に目を通す。
それこそ新たな王子誕生の正式な式典が一ヶ月ほど先に行われるが、生徒の一部がその式典への参加が認められ、その参加者の選抜についての話がでているのだ。
それについては今議長として話をしているザナージ大佐の息子であり生徒会長のグラートだけで良いんじゃないか?と思うジョナサン。
「...と言う訳で今回の選抜方法に関しては、中等部の学年ごとに今週末から始まる試験のトータルの成績順5位まで、15名を選ぶ方法を...」
「生徒会長、成績順では一部貴族の子息からの反発もあるのでは???」
純貴族の子息と思わしき他の委員会メンバーがそう意見する。
「確かにそうかもしれないが、サヴェリオ陛下は特権階級よりも優秀な人物を好む方なんだ...もしそんな配慮をすれば陛下の意志に反する事になる、この学校の設立の際の信念でもあるからこそ、それは譲れない」
ジョナサンはグラートの意見にへぇ、と心の中で思う。
「だからこそ今回僕は辞退しようと思う、僕は一応貴族階級の出だからね」
グラートの言葉に全員がざわつく。
「会長!会長は毎回筆記も実技もテストでは常に一位だし実力があるじゃないですか???何故辞退なんて!」
副会長のメガネの女子が声を上げる。
「会長こそ最も相応しい方なのに何を仰るのです!」
と更に他の委員会メンバーが声を上げる。
「それこそ貴族子息の連中に示しがつかないさ...ただでさえ親の七光だの裏で贈賄がと噂されているくらいだしさ」
とグラートは自嘲気味に話す姿に、ジョナサンがため息を吐いてから手を上げ、自らの意見を述べる。
「僕は会長のその意見には反対です...それこそ実力があり、生徒会選挙で他の候補者達と戦い勝利し生徒会長の座に着いているんです、それこそ実力重視のサヴェリオ陛下が望む事なのでは?」
そう、それこそ実力や人望があってその座に着いているグラート ザナージこそウルム王サヴェリオが好む若者であり、それは貴族だからとかサヴェリオの側近の息子だから...とやっかみを受けるかもしれないが、その為に辞退するのは間違っているとジョナサンは思ったからそう話す。
「ジョナサン」
「留学生の子もそう言ってるんですよ!ザナージ会長は堂々として下さい!」
と委員会のメンバーに説得され、グラートはため息を吐く。
「...みんなすまないね、確かにそうだね、辞退の話は聞かなかった事にしてくれないか?」
「会長!」
「まぁ順位が5位以下なら仕方ないけれどね」
「入学以来常にトップの会長がそんなことあり得ませんよ~」
「手抜きだけは絶対ダメですからね!」
と副会長他委員会メンバーの言葉に全員がそうだそうだ!と言い始める。
「はは、ありがとう」
グラートは苦笑しながらその場は収まっていくのだった。
ー
能力重視と言われるからか、生徒会役員自体は立候補した者に対して投票制で決められるやり方をしている為か、生徒会役員は平民や準貴族の子息で人望の厚そうな有能な少年少女ばかりだ。
そんな中何故か自分の席も用意されて、会議に参加させられているのだから。
おかしい、留学生でまだ数週間しかここにいない筈なのに...と思いながら手元の会議資料に目を通す。
それこそ新たな王子誕生の正式な式典が一ヶ月ほど先に行われるが、生徒の一部がその式典への参加が認められ、その参加者の選抜についての話がでているのだ。
それについては今議長として話をしているザナージ大佐の息子であり生徒会長のグラートだけで良いんじゃないか?と思うジョナサン。
「...と言う訳で今回の選抜方法に関しては、中等部の学年ごとに今週末から始まる試験のトータルの成績順5位まで、15名を選ぶ方法を...」
「生徒会長、成績順では一部貴族の子息からの反発もあるのでは???」
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「確かにそうかもしれないが、サヴェリオ陛下は特権階級よりも優秀な人物を好む方なんだ...もしそんな配慮をすれば陛下の意志に反する事になる、この学校の設立の際の信念でもあるからこそ、それは譲れない」
ジョナサンはグラートの意見にへぇ、と心の中で思う。
「だからこそ今回僕は辞退しようと思う、僕は一応貴族階級の出だからね」
グラートの言葉に全員がざわつく。
「会長!会長は毎回筆記も実技もテストでは常に一位だし実力があるじゃないですか???何故辞退なんて!」
副会長のメガネの女子が声を上げる。
「会長こそ最も相応しい方なのに何を仰るのです!」
と更に他の委員会メンバーが声を上げる。
「それこそ貴族子息の連中に示しがつかないさ...ただでさえ親の七光だの裏で贈賄がと噂されているくらいだしさ」
とグラートは自嘲気味に話す姿に、ジョナサンがため息を吐いてから手を上げ、自らの意見を述べる。
「僕は会長のその意見には反対です...それこそ実力があり、生徒会選挙で他の候補者達と戦い勝利し生徒会長の座に着いているんです、それこそ実力重視のサヴェリオ陛下が望む事なのでは?」
そう、それこそ実力や人望があってその座に着いているグラート ザナージこそウルム王サヴェリオが好む若者であり、それは貴族だからとかサヴェリオの側近の息子だから...とやっかみを受けるかもしれないが、その為に辞退するのは間違っているとジョナサンは思ったからそう話す。
「ジョナサン」
「留学生の子もそう言ってるんですよ!ザナージ会長は堂々として下さい!」
と委員会のメンバーに説得され、グラートはため息を吐く。
「...みんなすまないね、確かにそうだね、辞退の話は聞かなかった事にしてくれないか?」
「会長!」
「まぁ順位が5位以下なら仕方ないけれどね」
「入学以来常にトップの会長がそんなことあり得ませんよ~」
「手抜きだけは絶対ダメですからね!」
と副会長他委員会メンバーの言葉に全員がそうだそうだ!と言い始める。
「はは、ありがとう」
グラートは苦笑しながらその場は収まっていくのだった。
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