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chapter7:become a teacher
古い夢2 その3
しおりを挟む胸に封印式を施された後、使用人達が持ってきてくれたチーズリゾットを食べるディビッド。
消化の良いものを、と思って準備したのであろう。
「いつもと味が違いますねぇ...」
使用人達が作る料理と味付けが違うことに気がつくディビッド。
「それティナちゃんが作ってくれたのよ、すごいわよねぇ貴族の子なのに料理ができるなんて、本当家庭的で優しい」
「ええっ!じゃあおかわりを!」
急いで皿の中のリゾットを食べ切りおかわりを要求するディビッドに呆れ顔のエステル。
「だれも取らないわよ...あーでもマキシムが物欲しそうにしてたかも」
「む...全くマキシムは食べ物に目が無いんですから...」
「まぁあの体型を維持するのには必要なのよ」
「でもジョナサンは私と変わらない量であの体型ですよ、マキシムの燃費が悪すぎなんですよ...」
マキシムとジョナサンを比較するディビッド、まぁジョナサンの場合元々の体質もだが、常に弱体化の影響も少なからずあるので比較するのも違うのではあるが。
使用人がおかわりを持ってきたのを受け取り、リゾットを口にするディビッド、どうやらバレンティナが作ったと言うだけで美味しさが倍以上に感じるらしくとても美味しそうに食べている。
「じゃあそれを食べ終わったらまたコレを飲んで...」
とさっきジョナサンに無理矢理飲まされたヤバいグラデーションカラーの薬を出される、とディビッドはうっ!と呻く。
「ちゃんと寝ますからコレは勘弁してもらえません???姉上???」
「本当?」
疑わしい目でディビッドを見るエステル。
「流石にここまで見張られてはどこにも逃げませんから...」
うるうるしながらエステルにお願いするディビッド、せっかくバレンティナの作ったリゾットの味をあのとんでもなく不味くて苦い薬で台無しにしたく無いのである。
「まぁ良いわ、じゃあ皆お願いね!私は戻るから」
とエステルはピッピちゃんの姿に戻り、ディビッドの部屋の窓際にあるピッピちゃん専用のフカフカクッションにちょこん、と座る。
「ギャ!みんなディブの事見張るギャ!」
ピッピちゃんは偉そうに使用人達に指示を出す。
なんだかんだでピッピちゃんはエステルの分身であるスーパーバードなので当然なのだ。
使用人達が居なくなると1人ぽつん、とベッドで横になるディビッド。
よく寝たおかげもあって目はぱっちりで再度寝ろ、と言われてもそんな簡単に眠れないもので天井をぼんやり眺める。
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