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chapter7:become a teacher
古い夢2 その2
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マヌエラはナサニエルの疑問に対してそんな事など神の前では関係無いとばかりに赤ん坊を愛でる。
「...そうじゃのう...親はともかく子には罪は無い、偉大なる創造者にして忠節なる神にとっては全ての人は平等に愛されるからのう...」
ナサニエルは何も知らずに笑っている赤ん坊を見ながらそう話す。
マヌエラは籠の中に何かあるか?と確認するも特に身元と繋がりそうなものは何も無い、せめて名前でも付けてあげてれば、と思ったのだが。
「名前もつけて貰えなかったのねぇ...」
マヌエラは気の毒そうな顔をする。
「では儂が名付けようかのぅ...」
ナサニエルは少し考えてから語り出す。
「例え本当の親に愛される事が無かったとしても神はお前を見捨てず愛して下さるように...ディビッドとしよう...偉大なる神、創造者にして忠節なる神よ...どうかこの幼子に祝福を」
名付けと共に祈りと祝福の言葉を述べると赤ん坊の周囲に暖かな光が放たれ、神からの祝福が与えられる。
ディビッドと名付けられた赤ん坊はその光にとても喜んでいるのか笑っている。
「神の祝福が降りたわねぇ...ディビッド、貴方はずっと神に愛される子になるわ」
「そうじゃな、さぁこれから忙しくなるのぅ...こんな小さな赤子がやってくるのは数年ぶりじゃから」
ナサニエル夫妻はディビッドを受け入れるためにいろいろと話をするのだった...
ー
「...また夢???」
ディビッドは目覚める、自分の記憶に無いはずの記憶、司祭ナサニエルに拾われた時のものであり、赤ん坊だった時のものだ、まるで自分が見聞きしたかのようなはっきりした記憶ではある。
「ジョナサンの変な薬の副作用でしょうかねぇ...うーん」
懐かしい顔を思い出し顔を綻ばせる、司祭ナサニエルはディビッドにとって孤児院時代の父親であり祖父でもあり、その妻マヌエラも母親でもあり祖母でもあった。
マヌエラはディビッドが6歳の頃に老衰の為亡くなったが、司祭ナサニエルはもうかなりの歳だが今も元気だと手紙で近況が書かれおり、本来バーレでのあの件がなければナサニエルに会いに行こうと思っていた、それこそ自分の花嫁となるバレンティナを連れて。
どうやらジョナサンの薬がしっかり効いたのか目覚めもよく身体もスッキリしている。
外を見るともう日が傾き夜にもさしかかりそうである。
背伸びをしてベッドから降りて部屋を出ようとドアを開けると黒子みたいな使用人達がずらっと並んでるではないか。
「ど...どうしたんですか???」
黒子みたいな使用人達が並んでいる事態に戸惑うディビッド。
『エステル様よりディビッド様が部屋から出ない様に見張ってるように、と命じられました故』
「もう元気になったから大丈夫ですよ~そろそろ夕食の準備もしなきゃですし」
『いいえいけません、ディビッド様は安静にして頂かなければなりまぬ故、お食事は我々がご用意致します』
顔を隠しているためくぐもった声でディビッドに部屋で休む様に促す使用人達。
「えー本当に大丈夫なのに...」
「何が大丈夫よ...」
下から声が聞こえるから目を下へ向けるとエステルが仁王立ちしていた。
「姉上」
「そろそろ時間だからね、封印式を施すわよ!ほらベッドに戻りなさい!」
「えー」
「えーじゃ無いわよ!それと皆ディブが脱走してティナちゃんの所に行かない様に見張りなさいよ!あくまでもディブが病人なんだからね!」
エステルにそう言われて使用人達が全員頷く。
「そんなぁ~」
「そんなじゃないわよ!」
とエステルに言われて再度ベッドへと戻されるディビッドだった。
ー
「...そうじゃのう...親はともかく子には罪は無い、偉大なる創造者にして忠節なる神にとっては全ての人は平等に愛されるからのう...」
ナサニエルは何も知らずに笑っている赤ん坊を見ながらそう話す。
マヌエラは籠の中に何かあるか?と確認するも特に身元と繋がりそうなものは何も無い、せめて名前でも付けてあげてれば、と思ったのだが。
「名前もつけて貰えなかったのねぇ...」
マヌエラは気の毒そうな顔をする。
「では儂が名付けようかのぅ...」
ナサニエルは少し考えてから語り出す。
「例え本当の親に愛される事が無かったとしても神はお前を見捨てず愛して下さるように...ディビッドとしよう...偉大なる神、創造者にして忠節なる神よ...どうかこの幼子に祝福を」
名付けと共に祈りと祝福の言葉を述べると赤ん坊の周囲に暖かな光が放たれ、神からの祝福が与えられる。
ディビッドと名付けられた赤ん坊はその光にとても喜んでいるのか笑っている。
「神の祝福が降りたわねぇ...ディビッド、貴方はずっと神に愛される子になるわ」
「そうじゃな、さぁこれから忙しくなるのぅ...こんな小さな赤子がやってくるのは数年ぶりじゃから」
ナサニエル夫妻はディビッドを受け入れるためにいろいろと話をするのだった...
ー
「...また夢???」
ディビッドは目覚める、自分の記憶に無いはずの記憶、司祭ナサニエルに拾われた時のものであり、赤ん坊だった時のものだ、まるで自分が見聞きしたかのようなはっきりした記憶ではある。
「ジョナサンの変な薬の副作用でしょうかねぇ...うーん」
懐かしい顔を思い出し顔を綻ばせる、司祭ナサニエルはディビッドにとって孤児院時代の父親であり祖父でもあり、その妻マヌエラも母親でもあり祖母でもあった。
マヌエラはディビッドが6歳の頃に老衰の為亡くなったが、司祭ナサニエルはもうかなりの歳だが今も元気だと手紙で近況が書かれおり、本来バーレでのあの件がなければナサニエルに会いに行こうと思っていた、それこそ自分の花嫁となるバレンティナを連れて。
どうやらジョナサンの薬がしっかり効いたのか目覚めもよく身体もスッキリしている。
外を見るともう日が傾き夜にもさしかかりそうである。
背伸びをしてベッドから降りて部屋を出ようとドアを開けると黒子みたいな使用人達がずらっと並んでるではないか。
「ど...どうしたんですか???」
黒子みたいな使用人達が並んでいる事態に戸惑うディビッド。
『エステル様よりディビッド様が部屋から出ない様に見張ってるように、と命じられました故』
「もう元気になったから大丈夫ですよ~そろそろ夕食の準備もしなきゃですし」
『いいえいけません、ディビッド様は安静にして頂かなければなりまぬ故、お食事は我々がご用意致します』
顔を隠しているためくぐもった声でディビッドに部屋で休む様に促す使用人達。
「えー本当に大丈夫なのに...」
「何が大丈夫よ...」
下から声が聞こえるから目を下へ向けるとエステルが仁王立ちしていた。
「姉上」
「そろそろ時間だからね、封印式を施すわよ!ほらベッドに戻りなさい!」
「えー」
「えーじゃ無いわよ!それと皆ディブが脱走してティナちゃんの所に行かない様に見張りなさいよ!あくまでもディブが病人なんだからね!」
エステルにそう言われて使用人達が全員頷く。
「そんなぁ~」
「そんなじゃないわよ!」
とエステルに言われて再度ベッドへと戻されるディビッドだった。
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