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chapter6:Be baptized
それぞれの帰路 その12
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あんなに真剣な顔でお願いするなんて...何かあるのかしら。
そう言えばまだ夜中みたいねぇ..部屋の中は真っ暗だわ。
そう言えば今日はエステルお姉様とパーヴェル君が最後だからって2人と一緒にベッドで寝たのよね、右側エステルお姉様、左側にパーヴェル君2人とも寝顔が可愛らしいわねぇ。
しかも何故か2人ともお揃いの可愛いらしい猫耳フード付きのモコモコパジャマを着ている。
はっきり言って悶えるほど可愛い...でも可愛いのは可愛いけど一体ディビッドの家の使用人の人達は何処からこんな可愛いパジャマを手に入れてきたのかしら???
2人のすやすや眠っている頭を撫でてていると何処からか視線を感じてそちらに目を向けるとベッドの足元からじっとこっちを見つめている怪しい人影が!!!!
「ひっ!」
ビックリするもよく見るとディビッドが何だか恨めしそうに私たちを見てるだけだったわ!
「もう!びっくりしたじゃない!何やってるのよ!」
2人が起きないように小さな声で抗議する。
「だって今夜こそって思ってやって来たのに姉上だけならまだしもパーヴェル君と一緒に寝てるなんて!」
「ええっ...まさかこんな小さい子にまで嫉妬してるの???」
「パーヴェル君だって男ですよ!」
「大きな声出さないの!起きちゃうでしょ!」
眠ってる2人を起こさない様にベッドから出て、寒くない様にちゃんと上掛けを掛け直す...よく眠っているのか全く目を覚まさないわ...ふぅ良かった。
「だって数日ずっと屋敷に篭って姉上と書類を睨めっこしてばかりだし、新聞の件で外には絶対出るなって言われるし、ティナは構ってくれないし、ちょっとでも手を出そうとすると姉上から否応なく物理攻撃喰らわされるし~」
そんな事を言いながら抱きついてくるわ!
「みんなが困ってるんだもの、仕方ないでしょ?」
「でもせめて最後の夜だけでも夜空を見せたかったんです...こっちに来て全く時間が取れなかったんで...」
「あ...」
そう言えばバーレに向かう前にそんな約束をしていたわ。
「丁度今日は雲もなく空も綺麗ですし、こんな夜遅くならみんな眠ってますからね」
ディビッドは笑顔を見せる。
ー
簡単に着替えた後に寒いからってコートを羽織ってから中庭から外に出る。
ディビッドはYシャツにズボンだけの薄着だけど寒くないのかしら?
「その格好で寒くないの?」
「このくらい全然平気ですよ」
そう言って手を差し伸べてくるのでその手を取ってそのまま中庭へと2人だけで歩く。
「本当なら寺院の裏の丘の上に行きたかったんですけど、混乱の塔以降丘も含めて周囲は立ち入り禁止にしましたからね...」
アルトマイヤー寺院の裏側、混乱の塔があった場所は崩れ去って地下に埋まってしまったけど、元々地下墓地のあった場所には再度迷宮が再生され始めてて、アンデッドも徐々に徘徊し始めてきたからって司祭達が今結界を張って入れない様にしているみたい、その内分厚い封印式を記した扉を作り直して設置するらしいわね。
ふと空を見る、雲ひとつ無いのか星空がよく見えるわ、ディビッドも言ってた様に標高が高いから空気も綺麗だし輝く星が手に届くみたい。
それこそ星が川を作っているかのような光の帯がはっきりと分かる...ウルムの王都だと夜も街が明るいからここまで綺麗には見えないもの。
「星空がこんなに綺麗なんて」
掴めるかもなんて思ってはっきりとよく分かる大きく光る星に向かって手を伸ばす。
「まるで掴めそうなくらいですよね」
「本当...素敵だわ...」
そう言えばまだ夜中みたいねぇ..部屋の中は真っ暗だわ。
そう言えば今日はエステルお姉様とパーヴェル君が最後だからって2人と一緒にベッドで寝たのよね、右側エステルお姉様、左側にパーヴェル君2人とも寝顔が可愛らしいわねぇ。
しかも何故か2人ともお揃いの可愛いらしい猫耳フード付きのモコモコパジャマを着ている。
はっきり言って悶えるほど可愛い...でも可愛いのは可愛いけど一体ディビッドの家の使用人の人達は何処からこんな可愛いパジャマを手に入れてきたのかしら???
2人のすやすや眠っている頭を撫でてていると何処からか視線を感じてそちらに目を向けるとベッドの足元からじっとこっちを見つめている怪しい人影が!!!!
「ひっ!」
ビックリするもよく見るとディビッドが何だか恨めしそうに私たちを見てるだけだったわ!
「もう!びっくりしたじゃない!何やってるのよ!」
2人が起きないように小さな声で抗議する。
「だって今夜こそって思ってやって来たのに姉上だけならまだしもパーヴェル君と一緒に寝てるなんて!」
「ええっ...まさかこんな小さい子にまで嫉妬してるの???」
「パーヴェル君だって男ですよ!」
「大きな声出さないの!起きちゃうでしょ!」
眠ってる2人を起こさない様にベッドから出て、寒くない様にちゃんと上掛けを掛け直す...よく眠っているのか全く目を覚まさないわ...ふぅ良かった。
「だって数日ずっと屋敷に篭って姉上と書類を睨めっこしてばかりだし、新聞の件で外には絶対出るなって言われるし、ティナは構ってくれないし、ちょっとでも手を出そうとすると姉上から否応なく物理攻撃喰らわされるし~」
そんな事を言いながら抱きついてくるわ!
「みんなが困ってるんだもの、仕方ないでしょ?」
「でもせめて最後の夜だけでも夜空を見せたかったんです...こっちに来て全く時間が取れなかったんで...」
「あ...」
そう言えばバーレに向かう前にそんな約束をしていたわ。
「丁度今日は雲もなく空も綺麗ですし、こんな夜遅くならみんな眠ってますからね」
ディビッドは笑顔を見せる。
ー
簡単に着替えた後に寒いからってコートを羽織ってから中庭から外に出る。
ディビッドはYシャツにズボンだけの薄着だけど寒くないのかしら?
「その格好で寒くないの?」
「このくらい全然平気ですよ」
そう言って手を差し伸べてくるのでその手を取ってそのまま中庭へと2人だけで歩く。
「本当なら寺院の裏の丘の上に行きたかったんですけど、混乱の塔以降丘も含めて周囲は立ち入り禁止にしましたからね...」
アルトマイヤー寺院の裏側、混乱の塔があった場所は崩れ去って地下に埋まってしまったけど、元々地下墓地のあった場所には再度迷宮が再生され始めてて、アンデッドも徐々に徘徊し始めてきたからって司祭達が今結界を張って入れない様にしているみたい、その内分厚い封印式を記した扉を作り直して設置するらしいわね。
ふと空を見る、雲ひとつ無いのか星空がよく見えるわ、ディビッドも言ってた様に標高が高いから空気も綺麗だし輝く星が手に届くみたい。
それこそ星が川を作っているかのような光の帯がはっきりと分かる...ウルムの王都だと夜も街が明るいからここまで綺麗には見えないもの。
「星空がこんなに綺麗なんて」
掴めるかもなんて思ってはっきりとよく分かる大きく光る星に向かって手を伸ばす。
「まるで掴めそうなくらいですよね」
「本当...素敵だわ...」
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