銭ゲバ令嬢なまぐさ司祭に溺愛される【R18】

chapter6:Be baptized

VS 大淫婦カ・デミィラ その8

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ディビッドはカ・デミィラの行動パターンを注視する、悪霊を周囲に纏っており、それが攻撃を防御している。

黒い雷の塊を呼び出す時と獣が攻撃した後に隙が出来る時に何度か神聖言語で攻撃を仕掛けるが、それらがカ・デミィラを守り消滅してしまうのだ、そしてカ・デミィラ自体は無傷である。

悪霊にはそれこそ神聖言語でもある浄化や神罰で簡単に消え去る...しかし間髪入れずに悪霊達は消えてもまたすぐに現れてカ・デミィラを守る為立て続けに攻撃を仕掛けたい。

ジョナサンに一度悪霊を引き剥がす為に攻撃に戻ってもらった方が、しかしあの黒い雷の塊をまともに食らうなら相当ダメージが大きいし、マキシムの剣撃では悪霊自体払えない。

「なんとか引き剥がせれば...」

とディビッドが呟く。

「ピィ！また悪霊を引き剥がすために浄化をすればいいの？」

「ティナ...そうなんですが...」

「ピィ！分かった！」

ピッピちゃんがそう言うと下からかなり強い浄化が行われたのか部屋中が自体が更にパアッと光る、バレンティナが塔全体の浄化をさっき以上に強めているようだ。

『ギャアアアア！！！』

断末魔が響き渡りながらカ・デミィラを守っていた悪霊達が消え去っていく。

「おおっ！面倒な悪霊が消える！」

「さっきもだったけど先生すごい...」

マキシムとジョナサンがカ・デミィラを守っていた強力な悪霊達が一気に消え去ったのを見て驚きを隠せない。

『...どうやら下の階で小賢しい真似をする娘が居ると思うたら、お前と繋がっていたのかっ！』

カ・デミィラがディビッドの肩に乗っているピッピちゃんを睨みつけるが、ディビッドはその隙をついてエクソダス1922の銃口をカ・デミィラに向けて聖典の一節を読み上げる。

『強欲な者よ！その強欲ゆえに邪悪な企みをくわだてる者よ、その心を神は憎まれる！その者の所有物は全て蝗イナゴによって食い荒らされるであろう！』

どこからとも無く現れた顎の鋭い蝗イナゴの大群が現れて一気にカ・デミィラに襲いかかる。

蝗はカ・デミィラと真っ赤な獣の肉を引きちぎり、装飾していたものを噛み砕く。

『あああ！！！顔がっ！妾の美しい顔がぁ！！！！』

蝗はカ・デミィラの顔の肉を貪りエステルに似せた美しかった顔は肉が剥がれて鼻も食いちぎられ骨が見えるまでにぼろぼろになっていく。

「忌々しい淫婦よ！それはエステル様の顔だ！貴様などの顔ではない！！！」

マキシムが怒号をあげる。