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chapter6:Be baptized

悪女になりきるしかないわ! その4

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「これでディビッドにはこの娘達との姦淫の疑惑が証明されましたね」

「え???それって?」

「ああ、これのおかげですよ」

と左手の薬指を見せるディビッド、『婚姻の契り印』を女の子達全員が見るけど意味が分からないと言いたげな顔をしてるわ。

「それってなんなのです?」

女の子の一人がそう尋ねる。

「修道士見習いの割には勉強不足なんじゃないですか?封印式関連の勉強も見習いのうちにある程度は学ぶ筈なんですけどねぇ」

呆れ顔で女の子達を残念な存在の様に見つめるディビッド。

「それって『婚姻の契り印』じゃ...しかもかなり強く何度も重ねがけしてるわ!」

ベルさんは顔を真っ青にしてディビッドの薬指を見る。

「流石ベル、よく分かってますね!」

そう言ってディビッドは立ち上がってクッキーを一枚取って私の前に立つ。

「さぁティナ、食べさせてくれません?」

とにっこりと笑顔でクッキーを手渡され、言われた通りそれをディビッドの口へと恐る恐る運ぼうとすると、その手を取られて私の指ごと口に入れられちゃうわ!きゃあ!

それを女の子達が見て青ざめながらきゃああ...悲鳴を上げてる!

しかも指を舐めてくるんだけど、ううっ!恥ずかしい!

「これで証明されましたかね...こらディビッド、バレンティナ様が困っているでしょう!もう辞めなさい!」

と私の指を舐めるディビッドを顔を赤くしながら嗜めるヘルムート様。

「うーん、仕方ないですね」

とヘルムート様の言うことを聞いて手を放すディビッド。

「これで分かったでしょ?つまりこのが私に性的に接触を試みるなら跳ね返されちゃうんですよ~貴女達みたいに」

「そんな生々しい言い方をするもので無いディビッド!...分からないこの娘達に説明するが『婚姻の契り印』は神の見前で夫婦として誓い、夫婦として契りを交わした証であり二人の貞操を神が守る為のものなのだ」

ディビッドを嗜めながら女の子達に説明する教皇様。

「つまり貴女達は神の見前で虚偽の申告をし、我が弟ディビッドを陥れようとした...しかも大多数で交わろうとした状況を考えれば完全に罪ね...」

ゆっくりと前に出るエステルお姉様、何だかすごい怒ってて周りの空気がピリピリを通り越して針に刺されるくらい痛いわ!

美女が本気で怒るとすごい怖いんだけど!
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