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chapter6:Be baptized
惑わす者の甘言 その1
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「ううっ...」
泣き崩れた膝をついたままディビッドは一瞬にして周囲が元の矢車菊が咲き乱れる場所へ戻る。
『結構効いているみたいだねぇ...本当は一生分見せる予定だったんだけど』
そこには泣き叫ぶディビッドを冷静に見ていたのか12番目の預言者が腕を組みそこに立っていた...何故か見た目がさっきと違って12、3歳の姿に変わっているが。
「...さっきのは...」
ディビッドは周囲を見回す。
『言ったでしょ?警告だよ...まぁ君がバーレに戻ってから度々見させていたけど君が今のままならはっきりこうなるって教えてあげるなんて、神は本当にお優しい方だよねぇ...やっぱり君は『神に愛される者』なんだね』
12番目の預言者はそう言いながらも、向いている方は別な方向だ。
『さて、緊急事態だ...私はバレンティナを助けなきゃならないから君に構ってられなくなったんでもう去るよ』
「ティナが???何があったんですか!!!」
ディビッドの表情に焦りが出る。
『...まぁ君はバレンティナの心配よりも君が今から生じる問題を先に片付けなきゃだけどね...それと助言を一つ』
「助言???」
『好きな女の子に大嫌いなんて言われてもさ、子供じゃないんだからそれは本心じゃないくらい分かりなよ、あんなに怒ってさぁ...それのあの子君の事が大好きだから感情的にああ言ったんだからね...まぁあの子もちゃんと言わない事が多いし、見た目で勘違いされやすいんだろうけどもね』
12番目の預言者はニヤッと笑ってディビッドを指差す。
「ティナは私が嫌いじゃない???」
ディビッドはキョトンとした顔をする、嫌われていないと言われて何か付き物がとれた様な顔である。
『まぁ詳しくは自分できちんと話し合って確認しなよ...時間が無いから...じゃあまた』
そう12番目の預言者がそう言うとディビッドはパッと目が覚める。
ー
ディビッドは薄暗く見慣れない部屋の中の上着と靴を脱がされベッドで寝かされていた。
それにしても何だか甘ったるくて嫌な香の匂いが充満している。
きっと悪魔崇拝の場所で良く使われるような媚薬的な不味いものだとディビッドは判断するが、シャツの襟口に付いている精神攻撃無効の効力を持つ純銀製のカフスのおかげで特に影響は無い。
きっと寺院のどこかの部屋かと思うが一体ここは何処だと身を起こすとその状況にギョッとする。
そう...何人もの若い女達が群がる様に自身の寝ていたベッドの周囲を囲っている状況...しかも全員が薄い服や下着姿なのだ。
そしてそれは修道士見習いとして寺院で生活している女達である事もだ。
泣き崩れた膝をついたままディビッドは一瞬にして周囲が元の矢車菊が咲き乱れる場所へ戻る。
『結構効いているみたいだねぇ...本当は一生分見せる予定だったんだけど』
そこには泣き叫ぶディビッドを冷静に見ていたのか12番目の預言者が腕を組みそこに立っていた...何故か見た目がさっきと違って12、3歳の姿に変わっているが。
「...さっきのは...」
ディビッドは周囲を見回す。
『言ったでしょ?警告だよ...まぁ君がバーレに戻ってから度々見させていたけど君が今のままならはっきりこうなるって教えてあげるなんて、神は本当にお優しい方だよねぇ...やっぱり君は『神に愛される者』なんだね』
12番目の預言者はそう言いながらも、向いている方は別な方向だ。
『さて、緊急事態だ...私はバレンティナを助けなきゃならないから君に構ってられなくなったんでもう去るよ』
「ティナが???何があったんですか!!!」
ディビッドの表情に焦りが出る。
『...まぁ君はバレンティナの心配よりも君が今から生じる問題を先に片付けなきゃだけどね...それと助言を一つ』
「助言???」
『好きな女の子に大嫌いなんて言われてもさ、子供じゃないんだからそれは本心じゃないくらい分かりなよ、あんなに怒ってさぁ...それのあの子君の事が大好きだから感情的にああ言ったんだからね...まぁあの子もちゃんと言わない事が多いし、見た目で勘違いされやすいんだろうけどもね』
12番目の預言者はニヤッと笑ってディビッドを指差す。
「ティナは私が嫌いじゃない???」
ディビッドはキョトンとした顔をする、嫌われていないと言われて何か付き物がとれた様な顔である。
『まぁ詳しくは自分できちんと話し合って確認しなよ...時間が無いから...じゃあまた』
そう12番目の預言者がそう言うとディビッドはパッと目が覚める。
ー
ディビッドは薄暗く見慣れない部屋の中の上着と靴を脱がされベッドで寝かされていた。
それにしても何だか甘ったるくて嫌な香の匂いが充満している。
きっと悪魔崇拝の場所で良く使われるような媚薬的な不味いものだとディビッドは判断するが、シャツの襟口に付いている精神攻撃無効の効力を持つ純銀製のカフスのおかげで特に影響は無い。
きっと寺院のどこかの部屋かと思うが一体ここは何処だと身を起こすとその状況にギョッとする。
そう...何人もの若い女達が群がる様に自身の寝ていたベッドの周囲を囲っている状況...しかも全員が薄い服や下着姿なのだ。
そしてそれは修道士見習いとして寺院で生活している女達である事もだ。
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