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chapter6:Be baptized
警告 その9
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その姿は白地のローブに深い青の長めの袖無し上掛け、それはエステルから譲渡されたもの。
ベッドの上で眠っているディビッドに後ろ髪を引かれ、何度も振り向くバレンティナ。
その瞳には涙が溢れそうになる程に。
『別れが辛いなら、私が暫く変わろうか...』
頭の中で12番目の預言者の声が聞こえると、バレンティナが頷く。
「お願い...」
『分かった』
すると意識がバレンティナから12番目の預言者に切り替わり、そのまま前を向いて部屋を後にする。
キッチンの近くに少し前から用意していた大きめな鞄を出してそれを持ってそのまま外へ出る。
外は日が暮れて空はオレンジ色に染まっていた。
そこには遊び疲れて眠ってしまいマキシムの背中におぶされたシモンの姿が見える。
マキシムはバレンティナの姿を見て深々と頭を下げる、12番目の預言者が乗り移っていると判断したためだ。
『頭を上げよ、『赤の剣』よ、時が来たので私たちはここから去る事になった』
「はい」
『シモンをこちらへ、さぁシモン起きるんだ』
背負っていたシモンを12番目の預言者に渡すマキシム。
12番目の預言者の腕の中でシモンは目を覚ます。
「んーママの中のおねえちゃん???その格好って事はまたどこかにいくの?」
シモンはバレンティナが現在12番目の預言者に入れ替わっているのを自然と理解してか眠そうながらもそう答える。
『そうだよ?急でごめんね』
「大丈夫だよ、 ママといっしょだもん」
『シモンは良い子だねぇ、ちょっと回復してあげるね、歩いていけるかい?』
「うん」
12番目の預言者がシモンに回復をかけると、フワッと光が周るとシモンは元気を取り戻し、抱っこから降りて自分の足で立ち上がる。
「じゃあね、マキシムのおじちゃん、パパにもげんきでねって」
シモンは笑顔でマキシムに手を振る。
「あ...ああ」
『では、またいつか会う時があるだろう...あと『白の射手』に、バレンティナをどう探そうとも神が引き離されたものは戻らない、今回の様な時が来るのは『神の温情』だと伝えておくんだ...まぁそう言ってもあの子は諦める事は出来ないんだろうがな、さて...もう行くから後のことは頼む、『赤の剣』よ』
「...はい...進む旅路に祝福があります様に」
『ありがとう、では』
そう言って12番目の預言者はシモンの手を引いてその場を去っていくのをマキシムはただ黙って見送る。
この後大変だろうな、と思いながら。
ベッドの上で眠っているディビッドに後ろ髪を引かれ、何度も振り向くバレンティナ。
その瞳には涙が溢れそうになる程に。
『別れが辛いなら、私が暫く変わろうか...』
頭の中で12番目の預言者の声が聞こえると、バレンティナが頷く。
「お願い...」
『分かった』
すると意識がバレンティナから12番目の預言者に切り替わり、そのまま前を向いて部屋を後にする。
キッチンの近くに少し前から用意していた大きめな鞄を出してそれを持ってそのまま外へ出る。
外は日が暮れて空はオレンジ色に染まっていた。
そこには遊び疲れて眠ってしまいマキシムの背中におぶされたシモンの姿が見える。
マキシムはバレンティナの姿を見て深々と頭を下げる、12番目の預言者が乗り移っていると判断したためだ。
『頭を上げよ、『赤の剣』よ、時が来たので私たちはここから去る事になった』
「はい」
『シモンをこちらへ、さぁシモン起きるんだ』
背負っていたシモンを12番目の預言者に渡すマキシム。
12番目の預言者の腕の中でシモンは目を覚ます。
「んーママの中のおねえちゃん???その格好って事はまたどこかにいくの?」
シモンはバレンティナが現在12番目の預言者に入れ替わっているのを自然と理解してか眠そうながらもそう答える。
『そうだよ?急でごめんね』
「大丈夫だよ、 ママといっしょだもん」
『シモンは良い子だねぇ、ちょっと回復してあげるね、歩いていけるかい?』
「うん」
12番目の預言者がシモンに回復をかけると、フワッと光が周るとシモンは元気を取り戻し、抱っこから降りて自分の足で立ち上がる。
「じゃあね、マキシムのおじちゃん、パパにもげんきでねって」
シモンは笑顔でマキシムに手を振る。
「あ...ああ」
『では、またいつか会う時があるだろう...あと『白の射手』に、バレンティナをどう探そうとも神が引き離されたものは戻らない、今回の様な時が来るのは『神の温情』だと伝えておくんだ...まぁそう言ってもあの子は諦める事は出来ないんだろうがな、さて...もう行くから後のことは頼む、『赤の剣』よ』
「...はい...進む旅路に祝福があります様に」
『ありがとう、では』
そう言って12番目の預言者はシモンの手を引いてその場を去っていくのをマキシムはただ黙って見送る。
この後大変だろうな、と思いながら。
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