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chapter6:Be baptized
嫌い!嫌い!大嫌い! その9
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ディビッドは少し気晴らしにと廊下へ出ると何か騒がしい事に気がつく、どうやら誰かを探しているようだ。
「どうしたんですか?」
ディビッドが一人の修道士見習いの子に声をかけ、その子に内容を聞き出したらそのまま急いで走り出す。
「ティナ!」
洗礼式の服を気に入らないと破いて何処かに逃げ出したなんてとても信じられない話を聞いてディビッドはいてもたってもいられなかった。
まさか自身が原因でそんな目に合っているなんて思ってもいないままに。
ディビッドは中庭を通りあちこち見回る、きっとそこまで内部の事は分からないだろうから、と礼拝堂へと足を向ける。
その道すがらベルが同じように探している様だったのでディビッドは声をかける。
「一体何があったんですか???」
「あの方はエステル様が洗礼式に使用した大切な服を気に入らないからって破いたのよ!それを指摘したら急に怒って出て行ったの!」
ベルが憤慨しながらそう言うと、まるで信じられないと言う顔をするディビッド。
「は???何言ってるんですか?姉上の洗礼式を行った服を使いまわした???しかも姉上洗礼受けたのって12歳の時のですよ???私がロストックでの洗礼式の時でも司祭ナサニエルが新しい物を用意してもらったのに何でティナの件はそんな事になっているんですか???」
「それは教皇様が直々にそうする様にって指示があってよ?なんでも特別な方だからって言ってたけど、わざわざウルムの高位貴族だからって...」
「...はぁ...教皇様め何を勝手な事を...まぁ姉上の使った物なら神聖な物とか思って用意させたんでしょうね、そんな『もの』に力などないのに...はぁ、分かってたら私が特別に新調させたのに、これなら何とか言いくるめて私が取り仕切る様にすれば良かった...」
ディビッドが呆れた声でそう言う姿をそれそこ信じられないと言わん顔でベルは見る。
「ディビッド...何でそこまであの子に?」
「本当はティナに秘密にって言われてますが彼女は私の『花嫁』なんです」
ディビッドははにかむ笑顔を見せる、その姿に声を失うベル。
「それは...」
「やっと出会えた最愛の女性なんですよ」
ディビッドが見せる愛する人を思い浮かべて蕩ける様な瞳を浮かべながら見せる笑顔にただただベルは衝撃を受ける。
ディビッドはいつもニコニコしていたが、決して今までそんな顔なんてした事がなかった。
「だ...だけどディビッド、あの洗礼式の服はエステル様の思い出の品でもあるのよ!」
「それそこ12歳の頃の姉上と細身とは言え18歳のティナじゃサイズがそもそも合わないでしょ?そもそもが間違いじゃあ無いですか、ティナが怒って当然ですよ」
ディビッドは礼拝堂へ入り、周囲を見回すがだれも居ない。
「どうしたんですか?」
ディビッドが一人の修道士見習いの子に声をかけ、その子に内容を聞き出したらそのまま急いで走り出す。
「ティナ!」
洗礼式の服を気に入らないと破いて何処かに逃げ出したなんてとても信じられない話を聞いてディビッドはいてもたってもいられなかった。
まさか自身が原因でそんな目に合っているなんて思ってもいないままに。
ディビッドは中庭を通りあちこち見回る、きっとそこまで内部の事は分からないだろうから、と礼拝堂へと足を向ける。
その道すがらベルが同じように探している様だったのでディビッドは声をかける。
「一体何があったんですか???」
「あの方はエステル様が洗礼式に使用した大切な服を気に入らないからって破いたのよ!それを指摘したら急に怒って出て行ったの!」
ベルが憤慨しながらそう言うと、まるで信じられないと言う顔をするディビッド。
「は???何言ってるんですか?姉上の洗礼式を行った服を使いまわした???しかも姉上洗礼受けたのって12歳の時のですよ???私がロストックでの洗礼式の時でも司祭ナサニエルが新しい物を用意してもらったのに何でティナの件はそんな事になっているんですか???」
「それは教皇様が直々にそうする様にって指示があってよ?なんでも特別な方だからって言ってたけど、わざわざウルムの高位貴族だからって...」
「...はぁ...教皇様め何を勝手な事を...まぁ姉上の使った物なら神聖な物とか思って用意させたんでしょうね、そんな『もの』に力などないのに...はぁ、分かってたら私が特別に新調させたのに、これなら何とか言いくるめて私が取り仕切る様にすれば良かった...」
ディビッドが呆れた声でそう言う姿をそれそこ信じられないと言わん顔でベルは見る。
「ディビッド...何でそこまであの子に?」
「本当はティナに秘密にって言われてますが彼女は私の『花嫁』なんです」
ディビッドははにかむ笑顔を見せる、その姿に声を失うベル。
「それは...」
「やっと出会えた最愛の女性なんですよ」
ディビッドが見せる愛する人を思い浮かべて蕩ける様な瞳を浮かべながら見せる笑顔にただただベルは衝撃を受ける。
ディビッドはいつもニコニコしていたが、決して今までそんな顔なんてした事がなかった。
「だ...だけどディビッド、あの洗礼式の服はエステル様の思い出の品でもあるのよ!」
「それそこ12歳の頃の姉上と細身とは言え18歳のティナじゃサイズがそもそも合わないでしょ?そもそもが間違いじゃあ無いですか、ティナが怒って当然ですよ」
ディビッドは礼拝堂へ入り、周囲を見回すがだれも居ない。
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