銭ゲバ令嬢なまぐさ司祭に溺愛される【R18】

chapter6:Be baptized

聖地バーレ その8

「そんなぁ...あと30分くらい余裕が...」

「そんなじゃないわよ...服も結局シワができちゃったから着替えなきゃだしもう！」

そう言って身を起こすと結局服にはシワができてるしブラウスのボタンも幾つか取れてる...、あちこちぐちゃぐちゃになってるし、ううっ...下着も替えなきゃ...

「...その格好もエッチで良いなぁ...」

そんな事言ってボロボロな半裸状態な私にまた手を伸ばし始めるディビッド。

「もう！」

「むぎゅ！」

近くにあった枕を持ってディビッドの顔に押しつけちゃう！

「ディビッドも戻った方が良いわよ、またこんな事知られたらエステルお姉様とヘルムート様に怒られちゃうわよ！」

「別に怒られても良いですよぉ」

枕を退けてこっちを見つめるディビッド。

「だめ！」

「そんなぁ」

何だか懇願されるような潤む瞳で見つめられると何だか断れないのよね...

「ううっ...仕方ないわね...じゃあ今夜ここに来れる？」

「ええ、勿論！」

キラキラな良い笑顔を見せるディビッド...でもこうでも言わなきゃまた直ぐになんだかんだで手を出してきそうだものね。

「じゃあ服を整えてから戻るのよ、こんな有様もし知られたら恥ずかしいのもだけど、また貴方エステルお姉様に半殺しの目にあわされるから...ってきゃあ！何してるのよ！」

「着替えの手伝いと思って」

私の服を脱がせようとしてくるわ！もうっ！

「だからダメって言ってるでしょ！」

いやらしい手をつねっちゃうわ！全くもう！

「痛っ！」

「もう！仕方ない人なんだから！」

すごい美形だしキラキラで爽やか笑顔も出せてやる事はややふざけ気味だけどなんでもこなせるし、悪魔も倒しちゃうほど強いのに何でこんなにエッチなのかしら...うーん。

「わかりましたよ...じゃあ後で」

やや残念そうな顔でまた窓を空けてそこから外に出ようとするディビッド。

「ドアから出ないの？」

「それこそ怒られますからねぇ...しれっと今戻ってきた風に玄関からと思いまして」

「ってそのまま直行でこの部屋に忍び込んできたの！！！！」

「だってティナに会いたくて...」

「全く...」

大きくため息をついてからディビッドに近づいて顔を向けさせる。

「...そんな貴方だけど嫌いじゃないんだからね」

そう言って唇を軽く重ねるだけのキスをするとディビッドは顔を真っ赤にするわ...本当する事は平気でするのにされる事に対して恥ずかしがる所があるのよねぇ。

「...じゃあ夜楽しみにしてますんで」

そう言って窓から出て行ってしまうディビッド、夕食時にでもまた顔を合わせるだろうけども、どこか寂しく感じちゃうなんて、私もディビッドの事が言えないのかもだわ。