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chapter6:Be baptized
姉の罪 その11
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「姉弟の関係じゃあその辺分からんだろうなぁ...」
アーヴァイン陛下がそう話す。
「...生贄の娘故...ってやつなんですかね、とまぁそれはいいんです、姉上がああなってしまった以上お願いできますか?」
「分かった、騎士と術兵士を追加でバーレに送る様にする」
「ありがとうございます」
アーヴァイン陛下にお礼を述べるディビッド。
「...ねぇ何でエステルお姉様の加護が弱くなるの?」
「...前にも話したと思うんですが、誓約の話って覚えてますか?」
そう言えば前にディビッドがその話をして何だか面倒臭い話になった事があったわね。
確か誓約はそれ自体を破ることと、内容を知られる事で加護が無くなるって言ってたけども...
「姉上は私が現れる前までは自身の血を継ぐ者を産み出す為にずっとお見合いしてたんですよ、ただ預言者故の能力なのかお見合い相手の『運命の相手』と言うのが見えてしまうんで全員断ってたんですよね、ちなみにそのお相手の1人が王子時代のサヴェリオ陛下でした」
「え!」
そんな話始めて聞いたわ!じゃあエステルお姉様と陛下は昔から知り合いだったのね。
「そんな時に私を神託によって見つけ出して以降は私が血を継ぐ者だと言って姉上自身がせ...いえ、結婚しない事を条件とした誓約をかけたんです」
一瞬何か言い淀みながらそう話すディビッド。
「誓約の内容はエステルお姉様しか分からないけれども、その為に祝福が無くなるって事なのね」
「ですね...何となくですが技にキレを感じなくなった気もしますし...」
ディビッドは自分のお腹をさする、きっと今日の朝やられた場所なのかしら?
「まぁそんな訳なんでその辺の面倒そうな事はアーヴァイン陛下に任せて一緒にお茶を楽しみましょうね」
そんな事言って腰に手を回して引き寄せられちゃうわ!きゃあ!
「はは、仲が良いなぁ」
「ちょっと人前で!」
「別に姉上以外のメンバーは仲良くしてるのを咎めませんし」
周囲を見回すと何だかみんなに暖かい目で見られてるわ!
「まぁトラウゴット教にとってハイラントの誕生は悲願だからな、ディビッドの花嫁は歓迎されるんだよ、しかも仲が良いのは喜ばしい事じゃないか」
「???」
アーヴァイン陛下はニヤニヤしながらそう言うけども何でかしら?
「不思議そうな顔をして...まぁ簡単に言うと早く子供ができそうだってな」
アーヴァイン陛下が意地悪そうな顔でそう言うわ!
「そうなんですよねぇ~だからいつもこうやって...」
そんな話をしている後ろから何かすごい圧を感じるわ!
アーヴァイン陛下がそう話す。
「...生贄の娘故...ってやつなんですかね、とまぁそれはいいんです、姉上がああなってしまった以上お願いできますか?」
「分かった、騎士と術兵士を追加でバーレに送る様にする」
「ありがとうございます」
アーヴァイン陛下にお礼を述べるディビッド。
「...ねぇ何でエステルお姉様の加護が弱くなるの?」
「...前にも話したと思うんですが、誓約の話って覚えてますか?」
そう言えば前にディビッドがその話をして何だか面倒臭い話になった事があったわね。
確か誓約はそれ自体を破ることと、内容を知られる事で加護が無くなるって言ってたけども...
「姉上は私が現れる前までは自身の血を継ぐ者を産み出す為にずっとお見合いしてたんですよ、ただ預言者故の能力なのかお見合い相手の『運命の相手』と言うのが見えてしまうんで全員断ってたんですよね、ちなみにそのお相手の1人が王子時代のサヴェリオ陛下でした」
「え!」
そんな話始めて聞いたわ!じゃあエステルお姉様と陛下は昔から知り合いだったのね。
「そんな時に私を神託によって見つけ出して以降は私が血を継ぐ者だと言って姉上自身がせ...いえ、結婚しない事を条件とした誓約をかけたんです」
一瞬何か言い淀みながらそう話すディビッド。
「誓約の内容はエステルお姉様しか分からないけれども、その為に祝福が無くなるって事なのね」
「ですね...何となくですが技にキレを感じなくなった気もしますし...」
ディビッドは自分のお腹をさする、きっと今日の朝やられた場所なのかしら?
「まぁそんな訳なんでその辺の面倒そうな事はアーヴァイン陛下に任せて一緒にお茶を楽しみましょうね」
そんな事言って腰に手を回して引き寄せられちゃうわ!きゃあ!
「はは、仲が良いなぁ」
「ちょっと人前で!」
「別に姉上以外のメンバーは仲良くしてるのを咎めませんし」
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「???」
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