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chapter6:Be baptized
VS悪魔ヴィネ その7
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懸命に追うも蛇の方が早く車両全体を絡みつかせてしまう。
神罰でまとめて倒す事は車両に被害を及ぼしかねずに何とか救う為に頭を回らせていると、列車の後部車両から大きな光が放たれ、黒い蛇達は全て霧散していく。
「...あれは...」
列車の壊れかけた出入り口から姿を表すのはバレンティナであってそうで無い存在だ、ディビッドの頭に過ぎるのは、12番目の預言者だろう。
『やぁ久しぶりだね、白の射手』
手を振りながらなんとも余裕のある笑顔を見せながらディビッドに向かって歩く、バレンティナと違いなんともお淑やかさが皆無な歩き方にディビッドは眉を顰める。
「また貴女ですか...」
『そんな顔で言いなさんな...彼女達を助ける為さ、それと...』
バレンティナに乗り移った12番目の預言者はエステルの方を指差す。
『徐々に力が弱って来ているエステルを助けなきゃならないからね』
「姉上が???」
ふとエステルの方へ目を向けると、懸命に攻撃を回避するばかりだ。
「姉上が倒したら滅ぼせないからじゃないんですか?」
『...まぁそう思うならいいや...さて行こうか?』
そう言って12番目の預言者は走り出す、バレンティナ自身の肉体とは思えない速さで。
「待って下さい!その身体はティナなんですから!」
ディビッドも追いかけるようについていく。
『大丈夫だよ、憑依している内は加護もあるしある意味エステルより強いんだ、しかも最近根付いていた呪いの一つも消えたし絶好調なんだ』
笑いながらそう言って、スカートを捲り隠し持っていた白金のロッドを取り出す。
「え??そんな所に隠し持ってたなんて???」
ディビッドはバレンティナがスカート内にそんなものを隠し持ってた事に驚く、確か何度か膝枕してもらって太腿とか触っていた時には全く気がつかなかったのに。
『女の子のスカートの中ってのは秘密が一杯なんだよ、まぁそれはさておき、さぁ悪魔よ!エステルを解放してもらおうか!』
そう言いながらロッドを悪魔に向かって先端を向け、聖典の一節を読み上げる。
『強欲な者よ!その強欲ゆえに邪悪な企みをくわだてる者よ、その心を神は憎まれる!その者の所有物は全て蝗によって食い荒らされるであろう!』
蝗の災厄の聖句を読み上げると何処からともなく現れた蝗の大群が現れヴィネに一斉に襲いかかる。
その顎はどんな鋼鉄でも噛み砕く恐ろしい存在であり、ヴィネの身体に纏わり付き肉を噛み砕き引きちぎっていく。
神罰でまとめて倒す事は車両に被害を及ぼしかねずに何とか救う為に頭を回らせていると、列車の後部車両から大きな光が放たれ、黒い蛇達は全て霧散していく。
「...あれは...」
列車の壊れかけた出入り口から姿を表すのはバレンティナであってそうで無い存在だ、ディビッドの頭に過ぎるのは、12番目の預言者だろう。
『やぁ久しぶりだね、白の射手』
手を振りながらなんとも余裕のある笑顔を見せながらディビッドに向かって歩く、バレンティナと違いなんともお淑やかさが皆無な歩き方にディビッドは眉を顰める。
「また貴女ですか...」
『そんな顔で言いなさんな...彼女達を助ける為さ、それと...』
バレンティナに乗り移った12番目の預言者はエステルの方を指差す。
『徐々に力が弱って来ているエステルを助けなきゃならないからね』
「姉上が???」
ふとエステルの方へ目を向けると、懸命に攻撃を回避するばかりだ。
「姉上が倒したら滅ぼせないからじゃないんですか?」
『...まぁそう思うならいいや...さて行こうか?』
そう言って12番目の預言者は走り出す、バレンティナ自身の肉体とは思えない速さで。
「待って下さい!その身体はティナなんですから!」
ディビッドも追いかけるようについていく。
『大丈夫だよ、憑依している内は加護もあるしある意味エステルより強いんだ、しかも最近根付いていた呪いの一つも消えたし絶好調なんだ』
笑いながらそう言って、スカートを捲り隠し持っていた白金のロッドを取り出す。
「え??そんな所に隠し持ってたなんて???」
ディビッドはバレンティナがスカート内にそんなものを隠し持ってた事に驚く、確か何度か膝枕してもらって太腿とか触っていた時には全く気がつかなかったのに。
『女の子のスカートの中ってのは秘密が一杯なんだよ、まぁそれはさておき、さぁ悪魔よ!エステルを解放してもらおうか!』
そう言いながらロッドを悪魔に向かって先端を向け、聖典の一節を読み上げる。
『強欲な者よ!その強欲ゆえに邪悪な企みをくわだてる者よ、その心を神は憎まれる!その者の所有物は全て蝗によって食い荒らされるであろう!』
蝗の災厄の聖句を読み上げると何処からともなく現れた蝗の大群が現れヴィネに一斉に襲いかかる。
その顎はどんな鋼鉄でも噛み砕く恐ろしい存在であり、ヴィネの身体に纏わり付き肉を噛み砕き引きちぎっていく。
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