銭ゲバ令嬢なまぐさ司祭に溺愛される【R18】

chapter5:Whereabouts of the curse

そんな張り合いはやめてぇ〜 その3

「ちょっと！店員さん！」

店員さんもあらあらまぁまぁと言いながらこちらをみているわ！

あ！それこそペアなアクセサリー作るって事はそれこそラブラブカップルも沢山やってくるって事だから日常茶飯事って事なのね！

「ティナ...いっそこのまま姉上達を撒いて二人でホテルに...」

耳元でそう囁かれる...ううう...なんだかんだでおねだりに弱いのよ...

頷こうとした瞬間後ろから声が...

「...ディブ...お店の中ではしたないわよ」

あら？この声はエステルお姉様？？？

「あ...姉上」

「もう！ティナちゃんのお買い物中で勝手に引っ張り出してもう！仕方ないわねぇ...あ！店員さん他のおすすめ出してもらえるかしら」

ここの店員さんエステルお姉様がお金持ちでバンバン使ってくれたの覚えてたのか、すごい喜んで店の奥に行ってしまったわ！

「今日は私が主体でティナちゃんのお買い物中なのよ、勝手な事は許さないわよ」

エステルお姉様笑顔だけど目が笑ってないわ！

「くっ...そんな簡単には撒けないか...」

すごい悔しそうにエステルお姉様を睨むディビッド。

お姉様は私とディビッド間を割って座る、すると店員さんが何だか色々なアクセサリーや宝石を出してきたんだけど！！！

「あら！これ全部ティナちゃんに似合うわね～全部貰うわ」

「え！ちょっと何勝手にティナに貢ぐんですか！店員さん、ここの店の宝石全部出して下さい、お金ならありますから！！！」

何処から出したのか例の分厚い財布を出して来たわ！

「あら？私だって負けないわよ」

エステルお姉様もおんなじくらい分厚い財布を出して来たんだけど！！！

確かにお金とか宝石とか好きだけどそんな勿体無い無駄遣いはもう耐えられないわ！！！

「遠慮しなくても良いのよ～」

「お金の心配なんて必要無いですからね～」

絶世の美男美女である姉弟のキラキラ笑顔...の筈なんだけど何か後ろに張り合いの黒いものが見える気がするわ！

そもそもディビッドは何処かで貢ぐ気満々なのを私が無理矢理辞めさせてた分もあってか今回は本気度が高い気がするし、エステルお姉様は元々だし...

そう言えば闇オークションで一億リーレなんて王都の一等地の屋敷を買えるくらいの金額をポンと出そうとしてた事考えると二人ともそれ以上余裕で出せるのかも...

「ちょっと私そんなに必要無いからディビッドもエステルお姉様も勿体ないから無駄遣いはやめてぇ～」

悲鳴にも似た声で叫ぶも、私の為という名目の無駄遣いを止める事が出来ず、結局最後大量のプレゼントがタウンハウスの私の部屋を埋め尽くすまでになってしまう事になるなんて...

私の為のプレゼントだし売ったりするのも何だか気が引けるし...でもこんなに大量だと本当に困るんだけど...ぐすん。

ー終ー