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chapter5:Whereabouts of the curse
ティナちゃんはおかしがだいすきです!その3
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お腹いっぱいでソファーで父親ジャンマリオの膝を枕にお昼寝中のバレンティナ、幼児後退して以降眠気が起こるのは術力枯渇からの回復を自力でしている証拠だと医師は言っていた。
ちなみに残ったケーキはバレンティナがタウンハウスで働く使用人達にも食べて欲しい、と言った為皆美味しく頂いた。
何せ人気店であるフィオーレ・ビアンコのオーナー件パティシエの作ったケーキでもあるためかすっかり綺麗に無くなってしまった。
「ティナはあっという間に大人になったと思ったけど...寝顔はまだまだ子供だねぇ」
ジャンマリオが眠っているバレンティナの頭を撫でる、優しい父親の顔だ。
「僕の母親や領民はティナを英雄ベロニカに似てるって言うけども、僕にとってはティナはこの子のママ...ラーラそっくりなんだよね」
「そうなんですか」
「王都に近い商家の長女で猫みたいな女の子でちょっとツンツンしているけどこっちが元気がないと寄り添ってくれる優しい人でね、出会った時に一目惚れしてそれ以降僕はラーラの家に行っては猛アタックしてね...呆れられてラーラが折れた形で結婚したんだよねぇ」
ジャンマリオの惚気だが何処か聞いた様な話な気がするも、そのまま大人しく耳を傾けるディビッド。
実際ジャンマリオはラーラに対して領地持ちの侯爵の後継ぎらしく当時お金もあった為大量にプレゼントを用意したり、やたらと甘い言葉を語ったりと積極的なのだが何処かズレててポンコツでどうしようもない所が長女でしっかり者なラーラは心配になったからと言う真相がある。
「結婚して仲良くずっとやって来てたんだけど、僕の父が亡くなって跡を継いだ時期...そうだねぇティナが6歳になった頃に投資に失敗してね、いろいろ頑張ったつもりだったんだけど、ラーラのお父さんが折角贅沢させられると結婚させたのに貧乏になるならって無理矢理僕の居ない所で連れて行ってしまったんだ...外国の貴族の後妻にするって言ってね」
「連れ戻す事は出来なかったんですか?」
「...僕が不甲斐なくてね」
ディビッドの言葉にそう答えるジャンマリオの顔はニコニコだが、言葉は重くそれ以上聞くことが出来なかった。
それにバレンティナの母ラーラの実家が今廃墟な上に地下にフェネクスの封印式があった事やそこに残された血塗れの衣服と組み紐の事もだ。
一体何があったのか...この目の前の義父ジャンマリオは何かを知っているのか?と疑問に思うも確信を持ってからでないと聞く事も出来ない...とディビッドは思う。
何故ならジャンマリオはバレンティナもシルヴィオも愛しており大切に思っている以上にきっと妻だったラーラを誰よりも愛しているのだと直感したからだ...ディビッド自身がバレンティナを愛しているのと同じくらいに。
ちなみに残ったケーキはバレンティナがタウンハウスで働く使用人達にも食べて欲しい、と言った為皆美味しく頂いた。
何せ人気店であるフィオーレ・ビアンコのオーナー件パティシエの作ったケーキでもあるためかすっかり綺麗に無くなってしまった。
「ティナはあっという間に大人になったと思ったけど...寝顔はまだまだ子供だねぇ」
ジャンマリオが眠っているバレンティナの頭を撫でる、優しい父親の顔だ。
「僕の母親や領民はティナを英雄ベロニカに似てるって言うけども、僕にとってはティナはこの子のママ...ラーラそっくりなんだよね」
「そうなんですか」
「王都に近い商家の長女で猫みたいな女の子でちょっとツンツンしているけどこっちが元気がないと寄り添ってくれる優しい人でね、出会った時に一目惚れしてそれ以降僕はラーラの家に行っては猛アタックしてね...呆れられてラーラが折れた形で結婚したんだよねぇ」
ジャンマリオの惚気だが何処か聞いた様な話な気がするも、そのまま大人しく耳を傾けるディビッド。
実際ジャンマリオはラーラに対して領地持ちの侯爵の後継ぎらしく当時お金もあった為大量にプレゼントを用意したり、やたらと甘い言葉を語ったりと積極的なのだが何処かズレててポンコツでどうしようもない所が長女でしっかり者なラーラは心配になったからと言う真相がある。
「結婚して仲良くずっとやって来てたんだけど、僕の父が亡くなって跡を継いだ時期...そうだねぇティナが6歳になった頃に投資に失敗してね、いろいろ頑張ったつもりだったんだけど、ラーラのお父さんが折角贅沢させられると結婚させたのに貧乏になるならって無理矢理僕の居ない所で連れて行ってしまったんだ...外国の貴族の後妻にするって言ってね」
「連れ戻す事は出来なかったんですか?」
「...僕が不甲斐なくてね」
ディビッドの言葉にそう答えるジャンマリオの顔はニコニコだが、言葉は重くそれ以上聞くことが出来なかった。
それにバレンティナの母ラーラの実家が今廃墟な上に地下にフェネクスの封印式があった事やそこに残された血塗れの衣服と組み紐の事もだ。
一体何があったのか...この目の前の義父ジャンマリオは何かを知っているのか?と疑問に思うも確信を持ってからでないと聞く事も出来ない...とディビッドは思う。
何故ならジャンマリオはバレンティナもシルヴィオも愛しており大切に思っている以上にきっと妻だったラーラを誰よりも愛しているのだと直感したからだ...ディビッド自身がバレンティナを愛しているのと同じくらいに。
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