銭ゲバ令嬢なまぐさ司祭に溺愛される【R18】

chapter5:Whereabouts of the curse

ティナちゃん5さいです！ その2

「ジョナサン...一発殴って下さい...」

「は？？？」

「幼気いたいけなティナに欲情した私に罰を！」

急にディビッドに縋りつかれ、うわぁ...と声を漏らすジョナサン。

しかも何だか無茶苦茶な事を言い出したぞ、コイツとジョナサンはドン引きである。

「嫌だよ！」

流石に訓練どころか何も無いのに殴るのはポリシーに反すると思いジョナサンは断る。

「だってネグリジェ姿であんなに泣いてる姿を見た瞬間、ここに連れ帰って泣かせたままベッドで...」

「ストーーーーップ！！！それ以上は言うな！」

思った以上に犯罪臭というか変態的というか...とにかく頭と下半身が残念過ぎる友の言葉をジョナサンは遮る。

「じゃあ俺も一緒にお前の嫁の所に一緒に行ってやるから、お前が血迷いそうになったら全力で止めてやるよ」

元の大柄の姿に戻って、その力でディビッドを引き剥がし、大きくため息をついてからソファーに座るジョナサン。

「ジョナサン...すみません...」

「まぁ今マキシムとエステル様の手助け貰うのは難しそうだし、サミュエルは何やってんのかわかんねぇからなぁ、俺が一緒にいてやるよ」

エステルはサヴェリオとの婚姻の件で城におり、マキシムは警護という名目でエステルの元にいる。

ちなみにサミュエルは別の仕事で動いているらしいが、詳細は知らない。

そんな話の最中で窓からコツコツと音がする。ピッピちゃんがくちばしで窓ガラスを突っつき入れろと言わんばかりに叩いていた。

「あ、ピッピちゃんだ」

とジョナサンは窓を開けてピッピちゃんを迎え入れる、大怪我を負っていたがどうやら全快した様だ。

「ギャ！ディブをティナちゃんに近寄らせないため見張りに来たギャ！ギャ！」

当たり前だがピッピちゃんにも信用されて無いディビッド。

定位置とも言えるディビッドの頭にひょいと乗っかる、ディビッドの事は嫌いでも髪の毛の柔らかさが好みなのかも知れない。

「あーそれはもう手遅れ...」

ジョナサンは目を泳がせている。

「ギャ！ギャ！まさか赤ちゃんみたいなティナちゃんに手を出したギャ！ギャ！なんて変態！鬼畜！」

とピッピちゃん怒りの突っつき攻撃がディビッドの頭を直撃し血まみれになっていく。

「いたたっ！でも今のティナに欲情をした事を思えばっ！」

「ギャアアア！！！」

「ちょっとピッピちゃん止めろって！それとディビッド！勘違いさせる発言禁止！」

ジョナサンは慌ててピッピちゃんの凶行を止めようとするも、ピッピちゃんは止めようとしないしディビッドは甘んじて血まみれになっていくのであった。