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chapter4:Older sister, invasion
愛おしい君 その3
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ダンダリオンを封じ込めた時に離宮と周囲は呪われ草木も生えはしなくなった場所だったが、光の雨が降り注がれた場所から呪いが消えて植物の息吹が感じられるのだ。
それとは別の場所でサミュエルもその奇跡を見る。
「まぁエステル様も規格外っすが...こんな国の要人やらが集まる時に起こるとかねぇ、こりゃあ信徒が増えそうっすね...やるなぁ坊ちゃん...」
サミュエルは光の雨を浴びると先程ついた見えない場所の怪我が癒えていくのが分かる。
悪魔を倒すだけじゃない、光の雨とかこうも見た目が派手な回復と復活の奇跡を起こしたのだ。
きっと今この王城にいる者達が全て恩恵を受ける、身体の不調すらすっかり癒える奇跡をだ。
そして痛みに苦しむエステルも、その雨により痛みから解放される。
「...奇跡の再来、でもそれ以上に真の意味であの子は『白の射手』となったのね」
エステルはベッドから出て立ち上がり、窓から外を見つめる。
...そう、エステルはこの事態や結果を『知って』いたのだ、経緯はともかくとして。
そしてそのきっかけはエステル自身がサヴェリオと婚姻関係を結ぶという選択を行う必要がある事もだ。
「ギャ!ギャ!」
エステルの肩に完全に回復したピッピちゃんが乗ってくる。
「ピッピちゃん...」
「ギャ!良かった!」
「そうね」
見えた姿は、燃える炎の様な瞳と全身が白く光り輝くディビッドの姿。
でもダンダリオンの復活までは見えてもレギオンがやって来る事までは予見出来なかった。
「そろそろなのかしら」
エステルはこの先自身の身に起こる事が刻一刻と近づいて来ている事を実感する。
ー
そして離宮内部では、マキシムとジョナサンの目が覚め、起き上がる。
「...生きてる...」
ジョナサンは自身のお腹付近を見る、服は身体を貫通していた為穴だらけである。
マキシムは兜を取り、自身の首をさする、さっき首の骨を折った筈だからだ。
周囲に首を掻き切られたメイド達も目を覚まし出す。
「...生き返ったのか...」
マキシムは周囲を見回すと背を向けているディビッドの姿を確認する。
ディビッドは見覚えのある白と青のローブを着た人物を抱きしめいるのに気がつく。
「エステル様!」
ディビッドの元に駆け寄る、しかしそのローブを着ている人物がエステルでは無い事に気がつく。
「え?バレンティナ嬢???」
「マキシム...すみません、セプター オブ バーレを持って貰えますか?」
「ん...ああ...」
どうして、と聞きたかったが聞ける雰囲気では無い事を察し、近くに落ちているセプター オブ バーレを拾う。
「マキシム、ジョナサン...生贄の被害者達の事を頼んで良いですか?私はティナを連れていかなきゃならないので」
「分かった...」
ジョナサンはそう答えるとディビッドはバレンティナを横抱きにし、離宮の出口へと向かう。
それとは別の場所でサミュエルもその奇跡を見る。
「まぁエステル様も規格外っすが...こんな国の要人やらが集まる時に起こるとかねぇ、こりゃあ信徒が増えそうっすね...やるなぁ坊ちゃん...」
サミュエルは光の雨を浴びると先程ついた見えない場所の怪我が癒えていくのが分かる。
悪魔を倒すだけじゃない、光の雨とかこうも見た目が派手な回復と復活の奇跡を起こしたのだ。
きっと今この王城にいる者達が全て恩恵を受ける、身体の不調すらすっかり癒える奇跡をだ。
そして痛みに苦しむエステルも、その雨により痛みから解放される。
「...奇跡の再来、でもそれ以上に真の意味であの子は『白の射手』となったのね」
エステルはベッドから出て立ち上がり、窓から外を見つめる。
...そう、エステルはこの事態や結果を『知って』いたのだ、経緯はともかくとして。
そしてそのきっかけはエステル自身がサヴェリオと婚姻関係を結ぶという選択を行う必要がある事もだ。
「ギャ!ギャ!」
エステルの肩に完全に回復したピッピちゃんが乗ってくる。
「ピッピちゃん...」
「ギャ!良かった!」
「そうね」
見えた姿は、燃える炎の様な瞳と全身が白く光り輝くディビッドの姿。
でもダンダリオンの復活までは見えてもレギオンがやって来る事までは予見出来なかった。
「そろそろなのかしら」
エステルはこの先自身の身に起こる事が刻一刻と近づいて来ている事を実感する。
ー
そして離宮内部では、マキシムとジョナサンの目が覚め、起き上がる。
「...生きてる...」
ジョナサンは自身のお腹付近を見る、服は身体を貫通していた為穴だらけである。
マキシムは兜を取り、自身の首をさする、さっき首の骨を折った筈だからだ。
周囲に首を掻き切られたメイド達も目を覚まし出す。
「...生き返ったのか...」
マキシムは周囲を見回すと背を向けているディビッドの姿を確認する。
ディビッドは見覚えのある白と青のローブを着た人物を抱きしめいるのに気がつく。
「エステル様!」
ディビッドの元に駆け寄る、しかしそのローブを着ている人物がエステルでは無い事に気がつく。
「え?バレンティナ嬢???」
「マキシム...すみません、セプター オブ バーレを持って貰えますか?」
「ん...ああ...」
どうして、と聞きたかったが聞ける雰囲気では無い事を察し、近くに落ちているセプター オブ バーレを拾う。
「マキシム、ジョナサン...生贄の被害者達の事を頼んで良いですか?私はティナを連れていかなきゃならないので」
「分かった...」
ジョナサンはそう答えるとディビッドはバレンティナを横抱きにし、離宮の出口へと向かう。
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