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chapter4:Older sister, invasion
数多なる悪霊レギオン その1
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「なっ!」
全員が驚きの声をあげる、先程襲いかかってきた黒い影が大きな塊の様になってダンダリオンを包み込む。
影がダンダリオンを飲み込んでいるのかぐちゃぐちゃと嫌な音が響く。
「さっきの影???」
ジョナサンは慌てて術式を組み上げる。
先程の感じでは炎系が有効と判断してだ、そしてサミュエルも再度チェーンウィップを構える。
影はダンダリオンを取り込み段々膨張し始める。
「一体何なんすかね、でも聖化された銀製品に弱いみたいっすから!」
とサミュエルはチェーンを振り上げ、影へ向ける。
しかしチェーンは黒い電気の様なモノでバチリ!と跳ね返された。
「な!何だ???」
その衝撃に驚きを隠せない。
「これならどうだ!『術式解放!エクスプロージョン!』」
ジョナサンは炎と地の合成術式エクスプロージョンを解放させると、ダンダリオンだったモノの足元から溶岩の様な炎が産み出されるが、全く影響を及ぼさない。
「何だ!術式が効かない???」
ジョナサンは目を丸くして驚く。
『あはは!丁度良くダンダリオンヲ弱らせくれたかラすぐに馴染みそうデすね!』
聞き覚えのある声が部屋の入り口側から聞こえてくる。
「リュシフェル!」
ディビッドはその声の主へ銃口を向ける。
『貴方が彼の神により真の『白の射手』となったなラ、それニ答えねばなりませんモのネ、なのデ呼び出させテ頂きマしタ!大悪魔である一柱をネ!』
「黙示録の大悪魔を!」
そう、先程疑問に思っていた大悪魔...ハイラントのみが滅ぼせる存在の事をディビッドは思い出す。
『でハ、せいぜい頑張っテ下さいネ、白の射手』
そう言ってリュシフェルは消えていく、それと同時に邪悪な気配が背中に強く感じる。
ディビッドは振り向き、かつてダンダリオンだった存在を見つめる。
ダンダリオンを取り込みその姿が、徐々にはっきりしてくる。
黒い影は液体の様に変化し、黒い霧をジュウジュウを放ち、には悍ましい程の人の顔の様で...それぞれ目を持ち赤く光る。
ドロドロの汚泥の様な巨大な塊は沢山の口を開き、名乗り出す。
『『『我々はレギオン...数多故に...』』』
地の底から響く様な沢山の声で影は自らをレギオンと名乗る。
レギオン、悪霊の軍団であり数多なる悪霊で個としての存在では無い大悪魔の一柱、人に取り憑き死に向かうまで暴れ続ける加虐的で残忍な存在。
先程王子や王女に取り憑いた所から、その可能性はあったがまさかとディビッドは思う。
そう、今目の前の化け物は、自身では滅ぼす事の出来ない存在なのだから。
「...どう倒して行くべきか」
ディビッドは下唇を噛み、聖典の記載されているレギオンの弱点を思い出そうとするも抽象的表現で、それもハイラントが悪霊を命じて人の肉体から追い出す事しか書かれていない。
「ジョナサン、体力温存しながら弱点を探って下さい、サミュエルは姉上の元へ...セプター オブ バーレの所有者なら切り開けるかも知れませんから」
ディビッドはそれぞれに指示を出す、明確な攻撃方法を探る為の長期戦になるのを見越してだ。
ディビッドは再度シルバービートを取り出し、残りの数弾をレギオンに向け発砲しようとするのだった。
全員が驚きの声をあげる、先程襲いかかってきた黒い影が大きな塊の様になってダンダリオンを包み込む。
影がダンダリオンを飲み込んでいるのかぐちゃぐちゃと嫌な音が響く。
「さっきの影???」
ジョナサンは慌てて術式を組み上げる。
先程の感じでは炎系が有効と判断してだ、そしてサミュエルも再度チェーンウィップを構える。
影はダンダリオンを取り込み段々膨張し始める。
「一体何なんすかね、でも聖化された銀製品に弱いみたいっすから!」
とサミュエルはチェーンを振り上げ、影へ向ける。
しかしチェーンは黒い電気の様なモノでバチリ!と跳ね返された。
「な!何だ???」
その衝撃に驚きを隠せない。
「これならどうだ!『術式解放!エクスプロージョン!』」
ジョナサンは炎と地の合成術式エクスプロージョンを解放させると、ダンダリオンだったモノの足元から溶岩の様な炎が産み出されるが、全く影響を及ぼさない。
「何だ!術式が効かない???」
ジョナサンは目を丸くして驚く。
『あはは!丁度良くダンダリオンヲ弱らせくれたかラすぐに馴染みそうデすね!』
聞き覚えのある声が部屋の入り口側から聞こえてくる。
「リュシフェル!」
ディビッドはその声の主へ銃口を向ける。
『貴方が彼の神により真の『白の射手』となったなラ、それニ答えねばなりませんモのネ、なのデ呼び出させテ頂きマしタ!大悪魔である一柱をネ!』
「黙示録の大悪魔を!」
そう、先程疑問に思っていた大悪魔...ハイラントのみが滅ぼせる存在の事をディビッドは思い出す。
『でハ、せいぜい頑張っテ下さいネ、白の射手』
そう言ってリュシフェルは消えていく、それと同時に邪悪な気配が背中に強く感じる。
ディビッドは振り向き、かつてダンダリオンだった存在を見つめる。
ダンダリオンを取り込みその姿が、徐々にはっきりしてくる。
黒い影は液体の様に変化し、黒い霧をジュウジュウを放ち、には悍ましい程の人の顔の様で...それぞれ目を持ち赤く光る。
ドロドロの汚泥の様な巨大な塊は沢山の口を開き、名乗り出す。
『『『我々はレギオン...数多故に...』』』
地の底から響く様な沢山の声で影は自らをレギオンと名乗る。
レギオン、悪霊の軍団であり数多なる悪霊で個としての存在では無い大悪魔の一柱、人に取り憑き死に向かうまで暴れ続ける加虐的で残忍な存在。
先程王子や王女に取り憑いた所から、その可能性はあったがまさかとディビッドは思う。
そう、今目の前の化け物は、自身では滅ぼす事の出来ない存在なのだから。
「...どう倒して行くべきか」
ディビッドは下唇を噛み、聖典の記載されているレギオンの弱点を思い出そうとするも抽象的表現で、それもハイラントが悪霊を命じて人の肉体から追い出す事しか書かれていない。
「ジョナサン、体力温存しながら弱点を探って下さい、サミュエルは姉上の元へ...セプター オブ バーレの所有者なら切り開けるかも知れませんから」
ディビッドはそれぞれに指示を出す、明確な攻撃方法を探る為の長期戦になるのを見越してだ。
ディビッドは再度シルバービートを取り出し、残りの数弾をレギオンに向け発砲しようとするのだった。
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