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chapter3:Travel Emotions Bergamo

まずシルヴィオが先だよ?

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まぁベルガモのお屋敷に戻ってきた訳なんだけど...ディビッドは家族公認だしってずっと私の横でニコニコしてるわ、パパもニコニコしてるけどアンナとピッピちゃんだけは睨みつけてるし、マキシムさんとジョナサンは困ったような呆れたような表情だし、お兄様はニヤニヤしてる...うーん。

今は客室でみんなでお茶にしながらお話してるけど...

「いやぁ君はベルガモを救った英雄だし、あのエルコラーロに封じられたアンドラスやフェネクスを倒したんだしねぇ」

まぁ一応パパにはディビッド達の事を教えたの、まぁあんな目立つ事態になった訳だし秘密裏にって出来ないしね。

「では結婚の件を!」

「ちょっと!ディビッド!」

って急にディビッドがパパに言い出すわ!

「ん?でもまだ結婚は許さないよ?」

「え!」

とパパが柔かにそう言うわ、その言葉にディビッドは青ざめちゃう。

「え...何故?」

「だってまだシルヴィオの婚約話が全く進んでないからねぇ、まずシルヴィオが先だよ?それに前の婚約話だって一応シルヴィオが結婚した後にって事だったしね、ねぇシルヴィオ?」

パパがシルヴィオお兄様に目を向けてニコニコそう答えるわ...確かにそうだわ!

「うっ!」

お兄様が仰反るわ...パパの言葉にダメージ受けてる!

「そうよね...お兄様なかなか縁談決まらないものね...」

「ぐっ!」

お兄様ダメージを受けてるわ...でも確かにこのまま未婚では跡継ぎ問題とか困るものね...でもお相手が決まらないのよね。

「ちょっと見た目が怖いからいろいろな御令嬢とお見合いさせても相手が逃げちゃうんだもん...跡継ぎの件もあるんだし本気で考えて欲しいなぁ」

「ぐはっ!」

お兄様がパパの言葉にダメージを受けてる...見た目はそこまで悪くないのにカタギじゃない感じがいけないと思うのよね...

「シルヴィオ様!シルヴィオ様が良ければ私の姉を!エステルって言うんですがちょっと年増で無駄に強すぎて男が寄って来ないからアルトマイヤー寺院の行かず後家と呼ばれてますけど、見た目だけは補償しますから!」

ってディビッドがエステルお姉様をお兄様にオススメし始めちゃう!

「コラ!ディビッド!!!エステル様の事を勝手に勧めるんじゃあない!!!!」

「ギャ!ギャ!ディブ年増とか行かず後家って聞き捨てならないギャアアアアアア!」

マキシムさんはそう言って怒り出すし、ピッピちゃんは年増って言われたのがカチンと来たのかディビッドに威嚇し始めるけど、何とかジョナサンが抑えてるわ...

「え?エステル様を???」

お兄様急に顔を真っ赤になるけど...まさか...えええ!

「ダメだダメだ!エステル様は神の愛し子で預言者なのだ!誰とも結婚などしないんだ!」

マキシムさんが必死になってディビッドを止めるけども...もしかしてマキシムさんも???

なんだかあらぬ方向で大騒ぎになっちゃったけど...これどうなっちゃうのかしら...


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