152 / 841
chapter3:Travel Emotions Bergamo
封印都市エルコラーロ その3
しおりを挟む
車の中で揺られながらアルカンタル邸へ戻る途中。
3人は私服に着替えており、ジョナサンも弱体化したいつもの姿に戻っている。
仲良く?ディビッド、マキシムの順で並んで座っており、荷物は目の前にジョナサンと並んで置いている。
まぁ一番かさばるのはマキシムの鎧兜と剣で、専用の大きなケースに入れられている、明日の事もあって車に乗せたままにする予定らしい。
「しばらくエルコラーロに滞在しなきゃなんて辛い...」
としょんぼりするディビッド。
「おい...それが目的で一応ベルガモに来てるんだろう?」
「えー私の目的はティナから離れない事だけですよ」
『そのぶっちゃけな理由どうなんだよ...』
ディビッドにマキシムとジョナサン二人は呆れ顔である...
「そう言えばさっき聴こえてきた昨日の夜の件...やったのお前だろ?」
「だって浜辺デートおじゃんにされそうだったんで...腹立たしいじゃあ無いですかー」
昨晩海賊の残党を一掃した件、捕まった海賊の残党が『イナゴに襲われた』『司祭服の男が怖い』とトラウマさながらな事を口々に言うし海賊の親玉を逆さで吊るす等制裁のやり方がいかにもディビッドらしい。
『まぁ...海賊の残党がディビッドを怒らせたのが悪いと思うぜ...うん』
ジョナサンがエアヴァルド語でうんうん頷く...ディビッドが怒ってしでかす制裁がどれだけ大変か身をもって知っている為だ。
「ちょっと考えればイナゴに襲われるだの、司祭服の男だのってお前がやった事バレるだろうが!」
マキシムのゲンコツがディビッドの頭に炸裂する。
「痛っ!」
「全く不真面目極まりない!」
「そう言われましてもねぇ」
ディビッドはゲンコツされた頭をさする、痛みがあっても簡単に回復させるのであまり意味が無いのだが、それをバラすといろいろ面倒かなぁと思ってマキシムには黙っている。
マキシムは仕事の上での相棒ではあるが、ディビッドのお目付役の面も併せ持ち、エステル様からのお願いで何か有れば注意等言い続けている身だ。
「...まぁベルガモの平和に貢献したって事で説教はここまでにするが、領地を守る兵士達のメンツとかいろいろあるから行動する時は気をつけろよ!」
「はいはい」
反省の色が全くない返答にマキシムはため息を吐く。
「はぁ...エステル様が最初にガツンとやっておけばこうはならなかっただろうになぁ...」
とマキシムは言うも、ジョナサン的にはディビッドの性格は元々そうだったし、より悪化した原因が無理矢理バーレに連れ帰ったエステル様となんだかんだで甘いマキシムのせいでもあるぞ...と呆れた目で見つめるのだった。
3人は私服に着替えており、ジョナサンも弱体化したいつもの姿に戻っている。
仲良く?ディビッド、マキシムの順で並んで座っており、荷物は目の前にジョナサンと並んで置いている。
まぁ一番かさばるのはマキシムの鎧兜と剣で、専用の大きなケースに入れられている、明日の事もあって車に乗せたままにする予定らしい。
「しばらくエルコラーロに滞在しなきゃなんて辛い...」
としょんぼりするディビッド。
「おい...それが目的で一応ベルガモに来てるんだろう?」
「えー私の目的はティナから離れない事だけですよ」
『そのぶっちゃけな理由どうなんだよ...』
ディビッドにマキシムとジョナサン二人は呆れ顔である...
「そう言えばさっき聴こえてきた昨日の夜の件...やったのお前だろ?」
「だって浜辺デートおじゃんにされそうだったんで...腹立たしいじゃあ無いですかー」
昨晩海賊の残党を一掃した件、捕まった海賊の残党が『イナゴに襲われた』『司祭服の男が怖い』とトラウマさながらな事を口々に言うし海賊の親玉を逆さで吊るす等制裁のやり方がいかにもディビッドらしい。
『まぁ...海賊の残党がディビッドを怒らせたのが悪いと思うぜ...うん』
ジョナサンがエアヴァルド語でうんうん頷く...ディビッドが怒ってしでかす制裁がどれだけ大変か身をもって知っている為だ。
「ちょっと考えればイナゴに襲われるだの、司祭服の男だのってお前がやった事バレるだろうが!」
マキシムのゲンコツがディビッドの頭に炸裂する。
「痛っ!」
「全く不真面目極まりない!」
「そう言われましてもねぇ」
ディビッドはゲンコツされた頭をさする、痛みがあっても簡単に回復させるのであまり意味が無いのだが、それをバラすといろいろ面倒かなぁと思ってマキシムには黙っている。
マキシムは仕事の上での相棒ではあるが、ディビッドのお目付役の面も併せ持ち、エステル様からのお願いで何か有れば注意等言い続けている身だ。
「...まぁベルガモの平和に貢献したって事で説教はここまでにするが、領地を守る兵士達のメンツとかいろいろあるから行動する時は気をつけろよ!」
「はいはい」
反省の色が全くない返答にマキシムはため息を吐く。
「はぁ...エステル様が最初にガツンとやっておけばこうはならなかっただろうになぁ...」
とマキシムは言うも、ジョナサン的にはディビッドの性格は元々そうだったし、より悪化した原因が無理矢理バーレに連れ帰ったエステル様となんだかんだで甘いマキシムのせいでもあるぞ...と呆れた目で見つめるのだった。
0
お気に入りに追加
343
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
【R18】エリートビジネスマンの裏の顔
白波瀬 綾音
恋愛
御社のエース、危険人物すぎます───。
私、高瀬緋莉(27)は、思いを寄せていた業界最大手の同業他社勤務のエリート営業マン檜垣瑤太(30)に執着され、軟禁されてしまう。
同じチームの後輩、石橋蓮(25)が異変に気付くが……
この生活に果たして救いはあるのか。
※サムネにAI生成画像を使用しています
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
【R18】悪役令嬢を犯して罪を償わせ性奴隷にしたが、それは冤罪でヒロインが黒幕なので犯して改心させることにした。
白濁壺
恋愛
悪役令嬢であるベラロルカの数々の悪行の罪を償わせようとロミリオは単身公爵家にむかう。警備の目を潜り抜け、寝室に入ったロミリオはベラロルカを犯すが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる