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chapter3:Travel Emotions Bergamo

悪い企み

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かわいい雑貨をたくさん取り扱っている雑貨屋でジョナサンとスザンナへのお土産を探してるけど、どうしようかしら...

スザンナは恋愛小説読むのが好きだし栞もいいわよねぇ...と金属で貝殻やパールのチャームが付いているブックマーカーをいくつか探す。

ジョナサンはアクセサリーコーナーで頭を傾けながら探してるわね...流石に身につけるものをあげるのはハードル高いとは思うけど...

「ジョナサン?アクセサリーよりまず日用品とかかわいい置き物にしておいた方が良いわよ?」

「そうなんですか???」

「当たり前でしょ?アクセサリーは付き合ってからよ?そして相手の良く好みを把握してから!」

ってジョナサンとスザンナを一緒にさせる気は無いわよ!

「そうですか...うーん」

「ほらあのスノードームとか良いかも」

とスノードームを指差す...星の砂や貝殻を使った綺麗なものがいっぱい並んでるわ。

「わぁ...」

ジョナサンは目を輝かせてスノードームコーナーへ...無邪気ねぇ...

「アクセサリーってそう言うものなのか...」

あら?マキシムさんまでアクセサリーコーナーに...

「まさかエステルお姉様に???付き合ってもないのにアクセサリーってだけでもNGなのにお姉様大人だし雑貨屋のじゃダメよ?」

「そ...そうか...」

「大人しく石鹸かアロマキャンドルとかの日用品にした方が良いと思うわよ?」

とマキシムさんを嗜める...うーん...なんで男って簡単にアクセサリーを渡そうとするのかしら...

となんだか黄色い声が...ってなんだかディビッドはお客さんやら店員さんやら女の子達に囲まれてる!

「やっぱりジゴロですね...」

アンナはそう言ってディビッドを睨みつけてるわ...



まぁいろいろお土産を買った訳だけど...何故かディビッドの買い物袋だけ多いのが...何を買ったのかとっても気になる...

ちなみにスザンナにかわいいパールのチャームのついた栞と家の者達にハンドクリームや石鹸を、ジョナサンはスザンナと自分用にって青いキラキラしたスノードーム2個、マキシムさんはアロマキャンドルとハンドクリームを...マキシムさんは形の残る物をって感じだったけどお姉様の年齢を考えると消耗品の方が良いと思うのよね...

「お前何買ったんだ???」

「いやぁお店の飾りとかの話をちょっとしたら、なんだか勧められていろいろ」

いえ...その顔きっとそれだけじゃないわよね...まぁあそこたしか変なものは売ってはいない筈だけど...うーん。

───

そんな姿を遠目で見ている連中がいる。

「あれがあのブラッディヘッドの妹か...」

バレンティナの姿を見て一人がそう言う。

「あの緑髪だ、まず間違いない...それにしても貴族の御令嬢でもあるし別嬪だよな」

「いろいろ情報仕入れた甲斐があったぜ...」

そうヒソヒソと柄の悪い男達が話し合っている。

「それにしても男二人とガキ一人引き連れてんな...邪魔だがまぁ一人はただの顔だけの男っぽいしあの大柄さえなんとかすれば...」

「そうだな、じゃあもう暫く尾行してタイミングを見るぞ」

と男達は後をつけている...まさかその3人が化け物じみた強さを持っている事にも気づかずに...

────
※悪い企みは悪人だけではない...
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