34 / 841
chapter1:Honeymoon time
ちゃんとしたお付き合いさせて欲しい...んん!
しおりを挟む服は前にお茶を出したであろう黒子みたいな人がさっと用意してくれた...良かった普通の紺色のワンピースと普通の下着類で...でもサイズぴったり過ぎて怖い
流石に着替えるからピッピちゃん以外が全員部屋を出て貰って着替える。
「ギャ...ティナちゃん...あの馬鹿のせいで...ごめんなさい...そんな婚姻印つけられた上...ああこんなかわいいお嬢様になんて無体を...」
ピッピちゃんの声が変わる、女の人の声...エステルお姉様だわ。
「エステルお姉様、そんなに謝らないでください...私、きっとディビッドの事が好きなんだと思うから」
「!ええ、あの馬鹿でいいの???確かに預言で貴女と結婚して18年かけて子供5人産む事になって将来何故かあの馬鹿が教皇になっちゃうから教皇の妻になるのは確定だけどいいの???お付き合いも婚約も何もかもすっ飛ばしなのに???しかも婚姻の契り印とか準備するなんて絶対計画的だったし!」
「え?」
「ずっとあの馬鹿からお菓子だのご飯だの手作りのもの食べさせられたでしょ?制約印はある程度肉体を聖化させてからしか出来なくて、それを勝手にやってたのよ!全く我が弟だけどキモい!キモいわ!」
「ええ?」
「私は手順を踏んで好きになって貰えるように努力していろいろ周囲にも根回しして婚約までこぎつけろって意味で『貴女を離すな!』って言ったのに想像の斜め上な思いがけない事をやらかすとか...」
「うう...ディビッドと結婚は確定なんですね」
「ごめんね...こればかりはは絶対外れないから...それにしてもあの馬鹿は顔だってまぁまぁ良い方だし頭は良いしなんでもすんなりできるくせに何故か人間関係の構築が壊滅的で...はぁ...」
そこはどうやら共通認識のようだわ...
「...あの...ところでなんか18年かけて5人子供がとか一体...」
「あ...うっかり...私預言としていろいろわかっちゃうんだけど、ティナちゃんが産んだ長男が18歳の誕生日に赤ちゃん抱いてる姿をね...その間に4人子供がいる姿も含めて...うん...」
最速でも36歳の時点で5人目?つまりあのしつこいエッチを最低でもその年齢までやるとか???
それだけじゃなくてなんか教皇とか言い出してるし...それ間違いなく清貧たれな精神で生活しなきゃダメって事???
「なんか顔真っ青だけど...大丈夫...」
「...夜の出来事とおんなじ事が最低でも18年続くとか...」
「ティナちゃん...昨日一体どんな目にあったの???」
ーーー
扉が開いてディビッドが入ろうとした瞬間ピッピちゃんが勢い良く飛んでディビッドの頭に乗るとまたグサグサ突きだした!
「ギャアアアアアッ!ディブの馬鹿!エッチ!スケベ!なまぐさ!まだ未経験の女の子に何て事をやらかしおってっ!やっぱり地下墓地行き決定ギャアアアア!!!その根性私が直接叩き直す!ギャアアアア!」
あまりにしつこく聞いてくるので仕方なくしつこいエッチの事をつい口を割ってしまったらピッピちゃん、いえエステルお姉様が大激怒してしまったのである...
「ギャ!対面座位から後背位にチェンジさせて、そのまま松葉くずしからの種付けプレスとかどんだけ盛ってんだ!純真無垢なティナちゃんにとんでもなく無理させおってこの馬鹿ギャアアアア!」
ピッピちゃんあえて口を割った時ぼかしたのにそこで体位名言うとか具体的すぎて生々しいわ!
「いてて!それでも我慢したんですよ?本当はあと3回は...痛っ!」
ヒェッ!あれだけエッチな事をしてたのにまだ足りなかったの???
あ!またディビッドが頭から血を流し始めたわ...って横にいたマキシムさんが真っ赤で鼻血垂らしてる!
「エステル様...はしたない...」
バタンとマキシムさんが前方向にぶっ倒れた!!!
「マキシムさん!!!」
「あーあ...マキシムはヘタレ童貞だから」
そう言うと何処からか黒子の人がやってきてマキシムさんをソファーへ運んで介抱されている...いつも思うけどあの人誰なんだか...
ディビッドはピッピちゃんにやられた傷を自ら回復させて顔に滴った血を拭き取る。
「さて!ティナ!一度タウンハウスに戻ったらすぐにでもベルガモへ行きましょう!ティナのお父様とお兄様に正式に報告しなくては!」
「えええ!」
「もうティナは婚姻の誓いを立てた仲ですしもう式を上げて、新居も用意して一緒に住む為にも...」
「ちょっと!ディビッド!」
面と向かってディビッドに声をかける。
「あのね、私まだ貴方と結婚したくない」
「え???」
素直に言わなきゃ!
「私貴方のことをちゃんと知って、恋人同士になってそれから一緒になりたいから!何もかもすっ飛ばしてエッチな事もまして結婚なんて無理!まず週一のデートから!エッチも無し!それができなきゃ私さっさとお金持ちなエッチとかできないようなヨボヨボなおじいちゃんの後妻に入ってホクホク成金生活送るわ!」
「し...週一だけ?お友達のスザンナとは週に二、三回カフェ巡りしてるのに...しかもセックス無し...」
なんかすごい寂しい目をしてるけど...ここで許しちゃダメ!このなまぐさ司祭はつけあがるタイプだもの!
「あのね...私きっとディビッド、貴方のこと好きよ?だってキスもエッチも嫌だって思わなかったもの...だからもっと普通に付き合って、デートを何度かして私が貴方を知って一緒にいたいと思えるようになってからそう言う関係になりたいの」
「ティナ...」
そんな捨てられた子猫みたいな目で見ないで...うう...
「あと...キスは許してあげるわ...デートの後...んん!!!」
そう言った瞬間すぐに抱きつかれキスをされてしまう!
そして唇が離れまたぎゅっと抱きしめられる。
「ティナの気持ちを絶対私に向けさせます、最初のうちは週一デートでセックス無しも我慢します...」
「ちょっと!ディビッド!!」
「でも絶対逃さないですよ、私の花嫁」
そう言って再度キスをされてしまう!今度は舌を入れてきた!だからデートの後にって...ってもう!
「ギャ!ティナちゃんから離れろ!」
ピッピちゃんが騒いでディビッドの頭をまた突きはじめてるけど辞める気配すら無いし...やたらと長いし...ああもう舌を絡ませて...もしかしてエッチの代わりに口の中蹂躙してるんじゃ...もう私...絆されて手遅れなのかも...頭が真っ白になっちゃう...ああ...なんか気が遠くなっちゃうわ...
唇を離されてディビッドがニッコリ笑顔を見せるけど...なんか約束もあやふやにされそう...がくり...
0
お気に入りに追加
343
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
社長の奴隷
星野しずく
恋愛
セクシー系の商品を販売するネットショップを経営する若手イケメン社長、茂手木寛成のもとで、大のイケメン好き藤巻美緒は仕事と称して、毎日エッチな人体実験をされていた。そんな二人だけの空間にある日、こちらもイケメン大学生である信楽誠之助がアルバイトとして入社する。ただでさえ異常な空間だった社内は、信楽が入ったことでさらに混乱を極めていくことに・・・。(途中、ごくごく軽いBL要素が入ります。念のため)
【R18】黒髪メガネのサラリーマンに監禁された話。
猫足02
恋愛
ある日、大学の帰り道に誘拐された美琴は、そのまま犯人のマンションに監禁されてしまう。
『ずっと君を見てたんだ。君だけを愛してる』
一度コンビニで見かけただけの、端正な顔立ちの男。一見犯罪とは無縁そうな彼は、狂っていた。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
睡姦しまくって無意識のうちに落とすお話
下菊みこと
恋愛
ヤンデレな若旦那様を振ったら、睡姦されて落とされたお話。
安定のヤンデレですがヤンデレ要素は薄いかも。
ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる