分岐ルート(仮)

魂の暇つぶし

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神話の世界は偽の世界

天才の見方

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「自己紹介は...どうしようかな?、うーんまぁ、ジャックとでも言ってくれ、天城。」
しゃべり終えると同時に、珍しく、ジャックが先に攻撃をする。
ただのパンチ。
特に、何かを纏ったりしない普通のパンチを天城にする。
「?なんだ?」
当然、天城はそれを軽々と...
「なっ!体が⁉︎」
動かない。まるで、上から押さえられているように。
まともにダメージが入る。
「時間があったからね。作っておいたんだよ。をね。」
天城達が離れていた時間は、2、30分程度。
その時間に、こんな大規模な装置が作られていた。
天才、その言葉が似合う。
だが、
「重力になんて、負けるかよ!」
ミシミシと骨が鳴る。
「ほー、地球の重力の20倍はあるが、それでも動くか。」
ジャックが感心する。
「20倍がなんだよ。そんなもん根性で乗り越えられる。」
動く口が重い。
「周りを見てみろよ。」
だが、出る口調は軽く。
目は澄んでいた。
「20倍か、それは俺だけじゃないだろ?
わからないはずがねぇよな?
さんよぉ?」
上を見ると、落ちてくるものがあった。
「作っておいたんだよ、俺も。」
大木、普通の人間なら軽く潰される程の大きさ、そして、今は重力20倍。
「潰れろ。」
人間としての形はなくなり、地形さえ変わってしまうほどの衝撃が、Jを中心に広がった。
「どうだ?」
だが
「気付いているとも、だからこその無視なんだよ?」
無事...ではないが、笑顔で形を保っていた。
「言っただろ?私は一度死んだって。」
天城の作った大樹が燃える。
「そうか...ならこれならどうだ?」
天城が無数の枝を圧縮し、一つの枝とする。
「もうそれは試しただろ?」
発射された木の枝を、全て砂に変えていく。
「いくらやっても無駄なんだよ。」
ジャックも木の枝を複製する。
「そしてその度に、俺に能力を与えているんだよ。」
光速の枝が飛んでくる。
たが、天城は避けない。

その一言を発した。
「なに...?」
すると、天城に向かってきていた木の枝が全て砂に変わってしまった。
あの時と同じように。
「まさか、お前⁉︎」
「あぁ、お前の能力は、見た能力を一時的に出すことができる複製能力。そして、その能力をお前が持っている間に、どうやって俺の力を無力化できるかを探し、奥深くにあったんだろうな、
天城は木の枝を出現させ、瞬時に砂に変える。
「なら、俺もそれを習得するだけだ。まぁ、あんな技名みたいに言わなくても、思うだけでできるけど...」
「だから...だからそれがどうしたァァァァァァァァぁぁ!」
ジャックが激昂し、天城に向かう。
「だから、こうするんだよ。」
天城は砂を蹴り上げ、視界をなくす。
「お前の能力は、一時的だ。次に同じ能力を使うなら、またその能力を見なければならない。」
天城が無数の枝を出現させる。
「なら、見て複製コピーするなら、見れなくするんだよ。」
ジャックの体に無数の枝が刺さる。
「ガァァァァァァァァぁぁ⁉︎」
叫び声を上げるジャックに天城は冷たい声で、「じゃあな」
心臓に最後の一撃を加えた。
頭の天才と呼ばれたジャックは、2度目の死を迎えようとしていた。後に天災と呼ばれる天城によって。
「何が天才だ。」











「ジャック、どうしたの?、また研究?」
「うん!母さん!お姉ちゃんが、面白いものを見つけてくれたんだよ!」
「あら、よかったわねぇどんなものなの?」
「母さんの病気に効くものだよ?」
「...そう、ありがとうねぇ」
母さんは、その3日後に亡くなった。
ちょうどソレができた日に。
「僕が!もっと早くに作っていれば。」
「ジャックのせいじゃないよ。急すぎたんだよ。」
僕と姉は、研究機関に預けられた。
「被験者が、口出してんじゃねぇよ!」
ある日、僕達はいつものように、若手の研究者に殴られていた。
「何が、天才だよ?6歳のガキが調子に乗ってんじゃねぇんだよ!大人を舐めるな!」
私達は殆どの研究者達に、無視されるかこのような、暴力的な態度や行動をされてきた。
だが、
「おい、君、何をしているんだ?」
「!これは、与田教授!実は、こいつら調子に乗って、私の計算に愚痴をつけてきたんですよ。」
「ほう、それは調子に乗ってるね?」
「そ、そうですよ!アイツらダメっすわ!ハハ!」
「何を言ってるんだい?調子に乗ってるのは君だよ?」
「へ?」
「君の計算はダメだったよ?なんであんなよくわからない答えになるかな?、普通あの場合だったら...」
「うるせぇ!なんだ?与田教授まで私をバカにするのですか?」
「私は別にバカにしてないよ。評価をしているだけだ。」
「クソッ、全部テメェのせいだ!」
男が、僕達に手をだそうとしたとき...
「おっとそれと」
与田が、その手をつかんだ。

男が、思い切り壁に投げつけられ、気絶する。
与田 彰人よだ あきとその人の名前だった。
「大丈夫かい?」
「う、うん」
「こういうことが、たくさんあるのかね?」
その質問に僕達は、コクリと頷いた。
「...そうか、なら、私が相手してあげよう!」
「え?」
「君たちが強くなれば、もうこんなことはなくなるはずだ!」 
「そうなの?」
「あぁ、やるか?」
「...うん。」
与田は昔、格闘技をしていたらしい。
「違う、こうだ」
最初は手も足も出なかった。
「「おりゃぁぁぁ!」」
いくら頑張っても、与田は息を切らさなかった。
「強い、勝てないよ。」
「勝てないわけがないだろ?、君たちの超人的な頭は、私の攻撃を既に読みきっているだろ?、体が追いついていないだけなんだよ。」
「体が?」
「あぁ、そこを鍛えれば、君たちは強くなれる。...頑張るか?」
「「うん!」」
俺たち二人は笑いながら、そう言った。

実験の合間に、俺たち二人は強くなるために、修行した。
「痛い痛い!」
「我慢しろ、なんでこんなになるまで、虫歯を放置したのかなぁ...」
私達の身体の調子が悪くなると、直ぐに治療してくれた。
「美味いか?」
「「うん、美味しい!」」
たまに料理も作ってくれた。

実験は暇だったけど、与田と一緒にいる時間は楽しかった。

だけど、

3年後に与田も病気になった。

どうやら、もう手遅れらしい
「じゃあね。」
入院するため、しばらく会えないらしい。
「「またね。」」

2日後に亡くなったと違う研究者達が話しているのを聞いた。

「「もう、いいや。」」
僕達は、逃げ出した。

1年後、
山奥に自分達の研究所を作り、なんの目的もなく、ひまだから何かを作ろうという。バカみたいな、考えで、研究していた。
ある日、を見つけた。
「姉さん、コレは...」
「うん、異空間の迷い人ね。」
「人か、コレが。」
「そうね、もしくは、人だったものかな?」
姉の手には黒い細胞があった。
「これからは別々に行動するわよ?」
「そうだね、そのほうがいい。」
ぼくは、研究所に残り、姉は何処かへ行った。
「さぁ、やろう。」
そこから、一人で作り出した黒い細胞を基にした強化剤。
「念のために...」
ぼくは、ぼくのクローンを大量に世界中の基地に設置して、いつ死んでも良いようにした。
そして、そのクローン達の脳にある装置を仕掛けておいた。
自分が瀕死と判断すると、その強化剤を打ち込む。

それが今、働いた。
「ざぁ、ぃごゔ。」
天城の目に映ったのは、明確な変化。
「なんだよ?ソレ。」
あまりの迫力に、汗が止まらない。
歯がカチカチと音を鳴らし続ける。
それは異空間にある、果ての細胞。
それをもとに作った、細胞を強化させる薬。
「ごの、ぐずりは、あだまがずごじ、わるぐなるが、ぎんぎゅうだじょゔがない。」
おぞましい見た目に成り果てる。
「マジで、どんな戦いだよ。」
延長戦、始まり始まり。



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