分岐ルート(仮)

魂の暇つぶし

文字の大きさ
上 下
26 / 47
神話の世界は偽の世界

天の偽の世界

しおりを挟む
お前は壊された者
人格、身体、魂全てを粉砕された者。
「守る」
少女の声が響く。
粉砕された者はすぐに再生される。
「俺は倒れない。」
これはある世界、

「神話憑依」
それは、魑魅魍魎を魂に刻む力。
「天城さん一人なら不可能な能力、でもそこに莉子さんの心を組み合わせることで可能になる力。しかし、この神話はなんでしょう?感じたことのない神気ですね。」
天城はすでに起きている。
人格は既にあの神話の人物に変わっているようだ。
「ここは...あのときの地球か...お前が一番見たかったものだぞ」
傍らには一人の少女
莉子を依代とした一人の少女が。
「うん、初めて見たよこんなキレイな地球。」
その目は笑っていた。
「よかったな」
「うん」
二人の神話の人物。
「おいお前」
天城(別人格)が褐色の少女に問いかける。
ちなみに、10分という能力の限界は既に超えている。だが存在を保っている。
「お前はこの身体の知り合いだな?なんで俺を...いや、俺たちの人格を現代ここに持ってきた?」
「倒すためです」
「誰だ?」
「あるクローン達とその開発者です。」
天城(別人格)は、少し苦笑する。
「なるほど、嘘はついていないようだな、この身体の主の記憶を覗いたが、最後の記憶にその敵がいた。」
「倒してくれますか?」
「わかった。だが、まずはこの世界の味方同士で自己紹介でもしよう。」
「自己紹介ですか?...ではまず私から、私はアヲイ・トネリコです。天城さんの能力の中で普段は暮らしています。」
「俺の名前はそうだな...」
「ないのですか?」
「いや、ありすぎてなどれが良いだろうか?」
「じゃあ私が先にするね!わたしの名前はレインたよ!よろしく!」
元気が爆発している。
「そうだな、よし、俺の名前はアナザだ。」
こっちはようやく決まったようだ。
「で、アレが敵か。」
「え?どこにいるのですか?」
「外にいる。2kmは離れているがな。」
「そ、そうですか。」
敵がどこにいるのか、この憑依者はわかるようだ。
30全員敵だな。」
「え、30?」
すると憑依者アナザは右手を上げる。
髪が緑に染まる。
「なかなかの身体だな。」
どこかで爆発があった。
何十発と連続して...
「まだいるのか。」
アナザは外へ出た。
「あまキィィィィ!」
クローンが奇声をあげながら向かってくる。
「単純だな。ちょっと天城おまえの力を借りるぞ。」
地面から無数の木が生えてくる。
全てが凝縮され一つの弾になる。
「ドン。」
速さは軽く音速を超えている。
敵は跡形なく消えていた。
「つまら...誰だおまえ?」
アナザの目が屋根を見ている。
そこにいたのは一人の女性。
右手に小さな時計を持っている。
「まさか...こんなことが...」
その女性は驚いた顔でアナザを見ていた。
まるで...
「いえ、そんなはずは...ない!」
女性は黒い闇に消えた。
「アイツは...なるほどな。レイン!いくぞ。」
「はーい」
物凄いスピードで二人は飛んで行った。
「ど、どこへ行ったのでしょうか?」
アヲイは戸惑いながら、アナザを追いかけていく。













「なんです?あれ。」
一人の少女が言っていた。
「天城さんの身体ということはわかりますが、中の人格が違う?」
怒りが増す。
少女の目から黒がなくなり、着ていた服が変わる。
その姿は、狩人のようだった。
そう、あの天城が助けたその姿に...
「死ねよ」













アナザの力は規格外だった。
目の前の敵を周りの建物を傷つけることなく、倒していく。
「キリがねぇな、いくら倒してもこの地球があったらいくらでも湧き出るのか、しょうがないやるか」
アナザは手を下に向ける。
「破壊は再生にとって不可欠。」
地面が光る。
「はい、どーん。」
地球の崩壊はたった一発で...いや、
異次元の力はそれほどに規格外。
21使 
破壊は一瞬、それこそ地球にいる生物が一緒に崩壊されないほど、新たに作られた地球は軌道にのって鎮座した。


クローンは消えた、細胞一つ残さず、もうあの憎しみは見なくなるだろう。
「副産物ぐらいは作ったぞ♪」
アナザの傍にいた、莉子を依代としたレインがそう言った。
「余計なことしやがったな。」
「だってーかわいそうだったもん。」
まるで、日常のように異次元同士が笑っていた。
「副産物ですか?」
やっと追いついたアヲイの一言目はそれだった。 
「うん、今、この地球にはあのクローンの善意が出現しているはずだよ?」
「ど、どういうことですか?」
」アナザがそう言った。
「そう!だからを頑張って探してね!」
「は、はぁ...」
とりあえず奇跡が起こったのだと、アヲイは思うしかなかった。
この二人には、人間やそこらの力のあるものとは格が違う。
いつかのアヲイの創造者もだったのか...アヲイの目はまるで懐かしさを見るような目だった。
アナザの目は山を見ていた。
「いいなぁ、この地球は...」
すると右方面から物凄いスピードで狩人の少女が飛び込んでくる。

アナザは右手で軽く受け止める。
「叫びも、悲しみも、憎しみもあるが、それを覆うように温もりや愛情がある。」
「死ねぇぇぇ!」
アナザの手から泡のようなものが出てくる。
「こんな世界を守ることができたら...」
泡が少女を包み込む。
「さぁ帰るか、レイン」
「うん」


一つ可能性があった。
二人が生まれない可能性が...
だが、枝分かれをした未来があるのなら、その可能性に頼っていればいい、今、眠っている少女にも一つの可能性が生まれた。
気持ちそれは人を表す単語。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

分岐ルート 本体の過去編

魂の暇つぶし
ファンタジー
これは分岐ルート(仮)に続く物語の本体編です 重大な本編のへのネタバレが含まれていますので、まずは本編を見てください。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...