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神話の世界は偽の世界
天の偽の世界
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お前は壊された者
人格、身体、魂全てを粉砕された者。
「守る」
少女の声が響く。
粉砕された者はすぐに再生される。
「俺は倒れない。」
これはある世界、あるかもしれない世界で戦った二人の語られない未来の伝説
「神話憑依」
それは、魑魅魍魎を魂に刻む力。
「天城さん一人なら不可能な能力、でもそこに莉子さんの心を組み合わせることで可能になる力。しかし、この神話はなんでしょう?感じたことのない神気ですね。」
天城はすでに起きている。
人格は既にあの神話の人物に変わっているようだ。
「ここは...あのときの地球か...お前が一番見たかったものだぞ」
傍らには一人の少女
莉子を依代とした一人の少女が。
「うん、初めて見たよこんなキレイな地球。」
その目は笑っていた。
「よかったな」
「うん」
二人の神話の人物。
「おいお前」
天城(別人格)が褐色の少女に問いかける。
ちなみに、10分という能力の限界は既に超えている。だが存在を保っている。
「お前はこの身体の知り合いだな?なんで俺を...いや、俺たちの人格を現代に持ってきた?」
「倒すためです」
「誰だ?」
「あるクローン達とその開発者です。」
天城(別人格)は、少し苦笑する。
「なるほど、嘘はついていないようだな、この身体の主の記憶を覗いたが、最後の記憶にその敵がいた。」
「倒してくれますか?」
「わかった。だが、まずはこの世界の味方同士で自己紹介でもしよう。」
「自己紹介ですか?...ではまず私から、私はアヲイ・トネリコです。天城さんの能力の中で普段は暮らしています。」
「俺の名前はそうだな...」
「ないのですか?」
「いや、ありすぎてなどれが良いだろうか?」
「じゃあ私が先にするね!わたしの名前はレインたよ!よろしく!」
元気が爆発している。
「そうだな、よし、俺の名前はアナザだ。」
こっちはようやく決まったようだ。
「で、アレが敵か。」
「え?どこにいるのですか?」
「外にいる。2kmは離れているがな。」
「そ、そうですか。」
敵がどこにいるのか、この憑依者はわかるようだ。
「30はいるが全員敵だな。」
「え、30?」
すると憑依者は右手を上げる。
髪が緑に染まる。
「なかなかの身体だな。」
どこかで爆発があった。
何十発と連続して...
「まだいるのか。」
アナザは外へ出た。
「あまキィィィィ!」
クローンが奇声をあげながら向かってくる。
「単純だな。ちょっと天城の力を借りるぞ。」
地面から無数の木が生えてくる。
全てが凝縮され一つの弾になる。
「ドン。」
速さは軽く音速を超えている。
敵は跡形なく消えていた。
「つまら...誰だおまえ?」
アナザの目が屋根を見ている。
そこにいたのは一人の女性。
右手に小さな時計を持っている。
「まさか...こんなことが...」
その女性は驚いた顔でアナザを見ていた。
まるで長らくあっていない恋人を見たような顔で...
「いえ、そんなはずは...ない!」
女性は黒い闇に消えた。
「アイツは...なるほどな。レイン!いくぞ。」
「はーい」
物凄いスピードで二人は飛んで行った。
「ど、どこへ行ったのでしょうか?」
アヲイは戸惑いながら、アナザを追いかけていく。
「なんです?あれ。」
一人の少女が言っていた。
「天城さんの身体ということはわかりますが、中の人格が違う?」
怒りが増す。
少女の目から黒がなくなり、着ていた服が変わる。
その姿は、狩人のようだった。
そう、あの天城が助けたその姿に...
「死ねよ」
アナザの力は規格外だった。
目の前の敵を周りの建物を傷つけることなく、倒していく。
「キリがねぇな、いくら倒してもこの地球があったらいくらでも湧き出るのか、しょうがないやるか」
アナザは手を下に向ける。
「破壊は再生にとって不可欠。」
地面が光る。
「はい、どーん。」
地球の崩壊はたった一発で...いや、その男はただ思っただけかもしれない。
異次元の力はそれほどに規格外。
2度目のその力は、1回目に使われたものとは、目的が違った。 一回目がただ壊すだけならば、今回は復活も兼ねている
破壊は一瞬、それこそ地球にいる生物が一緒に崩壊されないほど、新たに作られた地球は軌道にのって鎮座した。
クローンは消えた、細胞一つ残さず、もうあの憎しみは見なくなるだろう。
「副産物ぐらいは作ったぞ♪」
アナザの傍にいた、莉子を依代としたレインがそう言った。
「余計なことしやがったな。」
「だってーかわいそうだったもん。」
まるで、日常のように異次元同士が笑っていた。
「副産物ですか?」
やっと追いついたアヲイの一言目はそれだった。
「うん、今、この地球にはあのクローンの善意が出現しているはずだよ?」
「ど、どういうことですか?」
「アイツの最終体を作ったってことだよ。」アナザがそう言った。
「そう!だからその子を頑張って探してね!」
「は、はぁ...」
とりあえず奇跡が起こったのだと、アヲイは思うしかなかった。
この二人には、人間やそこらの力のあるものとは格が違う。今までの非常識を全て実現させてしまうほどの力の持ち主。
いつかのアヲイの創造者もこれほどの力だったのか...アヲイの目はまるで懐かしさを見るような目だった。
アナザの目は山を見ていた。
「いいなぁ、この地球は...」
すると右方面から物凄いスピードで狩人の少女が飛び込んでくる。
「何も枯れていない」
アナザは右手で軽く受け止める。
「叫びも、悲しみも、憎しみもあるが、それを覆うように温もりや愛情がある。」
「死ねぇぇぇ!」
アナザの手から泡のようなものが出てくる。
「こんな世界を守ることができたら...」
泡が少女を包み込む。
「さぁ帰るか、レイン」
「うん」
一つ可能性があった。
二人が生まれない可能性が...
だが、枝分かれをした未来があるのなら、その可能性に頼っていればいい、今、眠っている少女にも一つの可能性が生まれた。
気持ちそれは人を表す単語。
人格、身体、魂全てを粉砕された者。
「守る」
少女の声が響く。
粉砕された者はすぐに再生される。
「俺は倒れない。」
これはある世界、あるかもしれない世界で戦った二人の語られない未来の伝説
「神話憑依」
それは、魑魅魍魎を魂に刻む力。
「天城さん一人なら不可能な能力、でもそこに莉子さんの心を組み合わせることで可能になる力。しかし、この神話はなんでしょう?感じたことのない神気ですね。」
天城はすでに起きている。
人格は既にあの神話の人物に変わっているようだ。
「ここは...あのときの地球か...お前が一番見たかったものだぞ」
傍らには一人の少女
莉子を依代とした一人の少女が。
「うん、初めて見たよこんなキレイな地球。」
その目は笑っていた。
「よかったな」
「うん」
二人の神話の人物。
「おいお前」
天城(別人格)が褐色の少女に問いかける。
ちなみに、10分という能力の限界は既に超えている。だが存在を保っている。
「お前はこの身体の知り合いだな?なんで俺を...いや、俺たちの人格を現代に持ってきた?」
「倒すためです」
「誰だ?」
「あるクローン達とその開発者です。」
天城(別人格)は、少し苦笑する。
「なるほど、嘘はついていないようだな、この身体の主の記憶を覗いたが、最後の記憶にその敵がいた。」
「倒してくれますか?」
「わかった。だが、まずはこの世界の味方同士で自己紹介でもしよう。」
「自己紹介ですか?...ではまず私から、私はアヲイ・トネリコです。天城さんの能力の中で普段は暮らしています。」
「俺の名前はそうだな...」
「ないのですか?」
「いや、ありすぎてなどれが良いだろうか?」
「じゃあ私が先にするね!わたしの名前はレインたよ!よろしく!」
元気が爆発している。
「そうだな、よし、俺の名前はアナザだ。」
こっちはようやく決まったようだ。
「で、アレが敵か。」
「え?どこにいるのですか?」
「外にいる。2kmは離れているがな。」
「そ、そうですか。」
敵がどこにいるのか、この憑依者はわかるようだ。
「30はいるが全員敵だな。」
「え、30?」
すると憑依者は右手を上げる。
髪が緑に染まる。
「なかなかの身体だな。」
どこかで爆発があった。
何十発と連続して...
「まだいるのか。」
アナザは外へ出た。
「あまキィィィィ!」
クローンが奇声をあげながら向かってくる。
「単純だな。ちょっと天城の力を借りるぞ。」
地面から無数の木が生えてくる。
全てが凝縮され一つの弾になる。
「ドン。」
速さは軽く音速を超えている。
敵は跡形なく消えていた。
「つまら...誰だおまえ?」
アナザの目が屋根を見ている。
そこにいたのは一人の女性。
右手に小さな時計を持っている。
「まさか...こんなことが...」
その女性は驚いた顔でアナザを見ていた。
まるで長らくあっていない恋人を見たような顔で...
「いえ、そんなはずは...ない!」
女性は黒い闇に消えた。
「アイツは...なるほどな。レイン!いくぞ。」
「はーい」
物凄いスピードで二人は飛んで行った。
「ど、どこへ行ったのでしょうか?」
アヲイは戸惑いながら、アナザを追いかけていく。
「なんです?あれ。」
一人の少女が言っていた。
「天城さんの身体ということはわかりますが、中の人格が違う?」
怒りが増す。
少女の目から黒がなくなり、着ていた服が変わる。
その姿は、狩人のようだった。
そう、あの天城が助けたその姿に...
「死ねよ」
アナザの力は規格外だった。
目の前の敵を周りの建物を傷つけることなく、倒していく。
「キリがねぇな、いくら倒してもこの地球があったらいくらでも湧き出るのか、しょうがないやるか」
アナザは手を下に向ける。
「破壊は再生にとって不可欠。」
地面が光る。
「はい、どーん。」
地球の崩壊はたった一発で...いや、その男はただ思っただけかもしれない。
異次元の力はそれほどに規格外。
2度目のその力は、1回目に使われたものとは、目的が違った。 一回目がただ壊すだけならば、今回は復活も兼ねている
破壊は一瞬、それこそ地球にいる生物が一緒に崩壊されないほど、新たに作られた地球は軌道にのって鎮座した。
クローンは消えた、細胞一つ残さず、もうあの憎しみは見なくなるだろう。
「副産物ぐらいは作ったぞ♪」
アナザの傍にいた、莉子を依代としたレインがそう言った。
「余計なことしやがったな。」
「だってーかわいそうだったもん。」
まるで、日常のように異次元同士が笑っていた。
「副産物ですか?」
やっと追いついたアヲイの一言目はそれだった。
「うん、今、この地球にはあのクローンの善意が出現しているはずだよ?」
「ど、どういうことですか?」
「アイツの最終体を作ったってことだよ。」アナザがそう言った。
「そう!だからその子を頑張って探してね!」
「は、はぁ...」
とりあえず奇跡が起こったのだと、アヲイは思うしかなかった。
この二人には、人間やそこらの力のあるものとは格が違う。今までの非常識を全て実現させてしまうほどの力の持ち主。
いつかのアヲイの創造者もこれほどの力だったのか...アヲイの目はまるで懐かしさを見るような目だった。
アナザの目は山を見ていた。
「いいなぁ、この地球は...」
すると右方面から物凄いスピードで狩人の少女が飛び込んでくる。
「何も枯れていない」
アナザは右手で軽く受け止める。
「叫びも、悲しみも、憎しみもあるが、それを覆うように温もりや愛情がある。」
「死ねぇぇぇ!」
アナザの手から泡のようなものが出てくる。
「こんな世界を守ることができたら...」
泡が少女を包み込む。
「さぁ帰るか、レイン」
「うん」
一つ可能性があった。
二人が生まれない可能性が...
だが、枝分かれをした未来があるのなら、その可能性に頼っていればいい、今、眠っている少女にも一つの可能性が生まれた。
気持ちそれは人を表す単語。
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