分岐ルート(仮)

魂の暇つぶし

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最初の選択

行動は無意識に

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「なんだ..それ?」
天城は問う。
「君は今から、時間を逆流する。」
「なんでだ。」
「それは行ってから説明する。」
すると、ゆっくり進んでいた時計の針が、止まり急激なスピードで逆に動きだす。
天城と女の周りが段々と変わっていく。
「もういいだろう。」
針が止まり正常な動きで回りだす。
「さて、君ここは一体何年前のどこだと思う?」
「..........」
「分かるわけがないか。 答えは、9年前のある高速道路の上空だ。」
「⁉︎、やめろ!」
「気づいたか。そうだよ、ここはお前の父親の天城 **が死んだ場所の上空だ、...もう始まるな。」
「やめてくれ!」
「いや、これは見せることに意味がある。」
すると、高速道路に天城がよく知った車が走ってくる。」
そして、その向こうには、逆走している車が猛スピードで走ってくる。
そして、激突した。
「やめて...くれ..」
天城は動けない体で、涙だけを流しながら言った。
「君はこれを止めたいかい? ならこの勝負に勝つといい。そうだな...手始めに君の横にいる女を殺してみろ。」
天城は女が指を指した方に目を向けると、張華が横にいた。意識はない。
「どう言うつもりだ!」
「だから、殺せと言っているんだ。」
「できるわけがないだろ!!」
「なんだ、君はその女に恋心でもあるのか?」
「それは、分からないが殺すことばできない。」
「はぁ...そうか君はアイツの」
「アイツのなんだ。」
「もういいさ、私は、君が自分でその女で殺せない理由を忘れていた。だがそれは自分の手で殺せないだけ、他の手で殺されるのには、制限はない。」
「まさか⁉︎テメェ!?」
「私は殺さないさ。だがそれはすぐにくるぞ。」
女は笑う
「その時はしっかり考えるんだな。勝利に近づくか、女を助けるか。」
そう女は言うと、また時計を取り出し。
「時間を正常にする」
そう唱える。時間が止まる。そして針が猛スピードで正しい方向に進む。
「君は自分を間違えるな。あの人がそうだったように」そうゆっくり言うと、女はいなくなった。
 天城の意識もそれに合わせて、無くなっていく。
 

目を覚ますと、病院のベットに天城は寝ていた。
「あ!ぜん兄起きたよ!」
「心配したんだよ!ぜん」 
「急に倒れたからな。」
「俺が倒れた?」
「あぁそこに寝ている張華と一緒にな。」
矢中が顔を向けた先に張華は寝ていた。
「そうか、無事だったか。」
「なんだやっぱり心配か? 流石同棲するだけあるな。」矢中が天城をからかうような口調で言った。
「そんなんじゃねぇよ。」
(すぐにくる、それは張華の命がなくなることなのか?)天城はベットから起き上がり、張華が寝ているベットの方へ行く。
「おっと、これはお邪魔になるかな?瀬奈、テリアちゃん。ちょっと外に行こうか?」
「「なんで?」」
「それは言えないけど、そうだ、近くにアイス屋さんがあるからそこに行こう。」
「「やった!!」」
大喜びでテリアたちは、矢中についていった。

「なんでだろうな?俺は、お前だけは、昔からどんだけ殴りたくても、殴れなかった。」
そう、二人きりになった病室で、天城は呟き自分の手を見る。
「あの時もそうだ、体と精神が徹底的にお前を殺すことを、拒んでいた。」
天城は目を瞑る。
「これはなんなんだ?まるで違う誰かがお前を守るように、俺の体を止めたんだ。」
(あの女はその理由を知っている。)

ここは病院の近くの路地裏
「おい小僧チョット金くれねぇかなぁ」
いかにもチンピラっぽい男3人組に、絡まれていた少年がいた、その少年は外見は弱そうだったが、
笑いながら口を開く
「なぁんだ?雑魚には、俺が弱く見えるのかぁ?」
「なんだとコラァ!」
男達は少年を殴ろうとする。
「はぁぁぁ面倒だぁ、」
「「「グァ!?」」」
少年は足を上に上げる、それだけで、男達は命を落としてしまった。
「あんまりこれは見られるなと言われだが、見た奴が死ねば、問題ないだろ?」
そう誰もいないはずの路地裏で少年は質問した。
「そうだな。」
回答があった。
「やっぱりなぁ!」
「それより、新発見だ。」
「なんだ?」
「この病院に能力を持った奴が二人いる。」
「マジか? そいつらは強いのか?」
「女の方は強いが、男の方はあまり強くない。」
「やっと勝利に近く一歩が踏み出せるな。」
「あぁ、よしここで暴れても良いぞ?」
「本当にいいのか!」
「あぁ二人も殺せるんだ。後処理は任せろ。」
「よっしゃぁぁ!」
少年は病院のを見ながら、笑う。
「さぁ!面白い死に顔を見せてくれよなぁ!」
敵が病院に近づいていた。

「ん..?」
「やっと起きたか。」
「うん...ってここは⁉︎」
「ここは病院だ。」
「なんで病院で寝ているのよ?」
「俺とお前どっちも倒れていたらしい。」
「そ、そう。」
「あーえっと、ちょっといいか?」
「何よ?」
「夢を見たか?」
「何よ⁉︎もしかしてアンタも見たの?」
「やっぱりか、で、どんな夢だ?」
「えっとクロワッサンがいっぱいある夢かな。」
「普通の夢じゃねーか。!」
「普通の夢とは失礼ね! 」
「はいはい、すまんすまん」
天城は手で謝るポーズをすると、
「何か欲しいものでもあるか?」
「何を急に⁉︎」
「いや、お前倒れただろ」 
「アンタもでしょ⁉︎」
「そんなことどうでもいい、で何がいい?」
「じゃあクロワッサンで」
「まだ食うのかよ。」
「仕方ないじゃない、夢で食べられなかったのよ!」
「わかったよ」
天城は地下にある売店へ行った。
「あいつ、昔から口は悪いけど、優しいから困るのよね。」
一人きりになった病室で、張華は呟いた。 
その瞬間
「そんなに困ってるのなら、殺してやろうか?」
突然声が聞こえた。
「え?」
張華の横に目が緑の少年がいた。
「だれよ、アンタ⁉︎」
「おい、質問しているのは俺だろうが。」
そう言い、少年は手を上に上げた。すると直後、張華のいる病室の窓ガラスは割れ、地面や壁、天井などに、まるで大きな爪で引っ掻いたような傷ができた。
「質問に答えろ女」
「分かったわよ!答えるわよ」
「じゃあ、質問をする、  女、てめぇは殺されてぇか?」
「殺されたくないわよわよ!」
その答えを聞いて少年は顔に笑みを浮かべると
「まぁ質問だがら、殺すんだけどな?これは選択じゃねぇからな!w」
直後、少年は先程とは違う、足を上に上げる。
「キャ⁉︎」
張華は動かなくなり、倒れてしまった
「強いと聞いたがこんなもんか。」
ハァと溜息を吐いた少年は辺りを見渡す。
「男の方は売店でも行ったのか?」
少年はさっきよりも激しく笑う。
「ここに帰ってきたら驚くだろうな!w人が死んでるんだからなw そして、絶望しているところを俺が男の命を奪う...最高じゃねぇかw」
夕方の病院に少年の声が響く。
何故みんなが気づかないのか、不思議なぐらいに。
だが一人だけ気づいた者がいた。
「テメェ!何をしたぁ!?」
「あぁ?」
天城がようやく帰ってきた。
「おせーぞ弱者 見てみろ。」
少年は床を指差す、そこには倒れている張華がいた。
「もう死んでるぜぇ?w」
少年は笑いながら天城の肩を叩く。
だが天城は無表情だ。
「なんだぁ?ちょっとは反応しろよ⁉︎」
少年は天城の腹に手で触る、すると天城の体から血が出てくる。
だがまだ天城は無表情のままである
「う....」
「う?ハキハキしゃべろうぜぇ弱者!」
少年は頭を手で触ろうとした時
「うるせぇぇぇぇぇ!」
天城がいつもより低い声で叫んだ。
その瞬間
天城の髪の一部分が灰色に染まった









 「ん?」
天城はベットでねていた。
「やっと起きたわね。」
だが天城はさっきとは逆で、張華に見守られていた。
「無事だったか!」
「なに?もしかして覚えていないの?」
「お前が倒れていたのを見たところから記憶がない。」 
天城は目をつぶりながら答えた
「何があった?」
「私もわからない。アンタなら覚えてるかと思ったのに...」
「ここは違う部屋だな」
「えぇ私も起きたらここに、移されてたのよ」
「外には出てないのか」
「うん。」
張華が頷くと天城はベットから降りようとする。
「ちょっと⁉︎アンタまだ寝てなさいよ。」
「大丈夫だ。」
「大丈夫じゃないわよ!と言うかアンタどこ行くつもりよ⁉︎」
「見に行く」
「見に行くってあそこに?」
「あぁ。」
「だったら私も行く。」
張華のその言葉を聞き、天城は張華の体を見てから言う。
「お前こそ、大丈夫か?」
「アンタよりマシよ。」
「そうか、じゃあ勝手にしろ。」
「何よ、その言い方!」
外に出て行った天城に張華は若干怒りながらついて行った。



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