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本編

マッサージ②

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ふっと目を覚ますととろける蜂蜜色の目が私を愛おしそうに見つめていた。その持ち主は格好良くて完璧な顔をしている。夢の続きじゃないかと思ってしまうほど。

「…起きたか」
「ん…はい。ごめんなさい。眠ってしまいました」
「良いよ。そうさせたかったんだ。俺の腕の中で安心して眠って欲しかった」
「…ノアさん…」

「でも…」
ノアさんは言いにくそうにして黙る。
「ノアさん?」
「ここはずっとこうなっているんだ。そろそろ辛くなってきた。…このままで良いから挿れても良いか…?」
そっと手を取って触らせてくれたノアさんのものはカチコチに硬くなっている。私は顔を熱くした。ずっとこのままなんてすごく我慢してくれていたに違いない。
「はい。大丈夫です」

心地よいマッサージに私のあそこもほぐれていたみたいで、にゅるっと大きなノアさんのものが抵抗なく収まる。体勢のせいか全部は入っていないけど、ノアさんは気持ちよさそうに眉を寄せた。
「動かなくて良いよ。このままで居るだけでもすごく幸せなんだ」
「ノアさん…」

そのままでしばらくじっとしていた。
中にいるノアさんの熱がこっちにまで伝わってくるようで心地良くて動いていないのに気持ちよかった。

「ノアさん、動かないでくださいね」
「ガードルート、どうした?」
一度抜くと私は仰向けになったノアさんの上に乗った。さっきまで入っていたからだろうか、良い匂いのするオイルのせいもあるかもしれない。なんの抵抗もなくちゅぽっと入って行く。
「私動いて良いですか?」
ノアさんは上体を起こしてゆっくり私を抱きしめた。
「…良いよ。俺も動こう」

ゆっくりとした律動だった。たゆたう快感の波の中、どこまでも続いてしまいそうだった。

「は、ガードルート。出すよ…避妊薬は飲んでるか?」
「ん、はい。大丈夫です」
子供が出来るのが嫌なのだろうか、避妊する薬を自分で飲んでいるのにそれを確認されたことが気になってしまう自分勝手な私が居た。

「…結婚したら、作ろう。ガードルート」
「ノアさん…」
「そんな顔しなくて良い。俺もガードルートそっくりの女の子欲しいからな」
「私はノアさんそっくりの男の子が良いです」

ノアさんはうっと呻くとお腹の中に温かなものが広がる。
「そうか」
「はい」

とろける蜂蜜色の目はどこまでも愛おしそうなものを見るように優しかった。
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