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第一部

赤色のおおかみさん

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 プールの中でまた抱き合った。水着の下はいわゆる横で紐で結ぶタイプだったので、あっさりと外されて何処かともわからない水の中へと行ってしまう。
「……子竜さんの……ん、能力って何なんですか?」
 私は体は水の中ということもあって片手で抱きしめられたまま、足は浮いていた。
 胸の先をじゅっと吸われながら、その特徴的な燃えるような赤髪に両手で触れてその濡れて乱れた頭をかき混ぜた。

「……俺も不死者と言われる一人だよ……」
 快感に震えそうな声を抑えて私は首を傾げた。
「あっ……んん、えっとじゃあ、雄吾さんと凛太さんと同じ?」
「そう、ただあまり良い能力とは言えない……俺の場合は敵意あるものを全て燃やし尽くす力だ」
 燃やす、やっぱり、と私は思った。この前も春くんはその姿にぴったりだと言っていた。この髪の色の通り、火を使う能力なんだ。

「プールの中だと、やりにくいな……上がろうか」
 私はぎゅっと抱きしめられながらゆっくり頷いた。

「んっ……んんっ……」
 私はプールの側にある防水のベッドに押し倒されて激しいキスを受けていた。さっきまで臆病だった獣がこうまでも、大胆になるのかと驚いてしまう。
「濡れてるのは、プールの水だけじゃなさそうだな」
 私の谷間に指を沿わせるとにちゃにちゃと水音をさせて指を滑らせた。
「良いね。気持ち良さそうだ」
 子竜さんは一気に水着を脱ぐと、自身をその谷間に沿わせて来た。まるい先端が敏感なところを滑って思わず断続的に嬌声を上げてしまう。

「や、気持ち良い」
「透子ちゃん、こっちに来て」
 私の腕を引っ張って窓に手をつけるような体勢にすると、一気に後ろから挿入してきた。目の前に広がるのは星空と月に照らされた暗い海だけ。
「ひゃんっ……子竜さん……ああっ」
 くちゅっくちゅっといやらしい音がプールサイドに響く。私の腰をつかんでがくがくと音がしそうなほどに激しく抽送を繰り返す。
「は、透子ちゃん、気持ち良いよ」
 ぱんぱんという足の付け根とお尻がぶつかり合う音が響く。
「やっ……気持ち良いっ……」
 膣壁に引っ掛かりが刺激を与えてぶるりと体が震える。背中に快感が走って行く。

「待って、透子ちゃん。このまま抜けなくなると体勢的にちょっと間抜けなんでね。一回抜くよ」
 ずるり、と音がするような気がして私の中から抜かれて行く。なんだか、さみしいような、心元ないように思えてしまう。
 私の体を反転させて足を開いて持ち上げると、また一気に挿入してくる。
「え? ええ?」
「知ってる? これだとこのままで歩けるんだよ」
 その言葉の通り、私を貫いたまま抱き抱えて、何歩か歩く。ぐちゅぐちゅと音をさせる部分が刺激が強すぎて揺れるたびに目の中でチカチカと光が走るような気がした。

「あ、ああっ。やあ」
「はあ、これだとかなり締まるな……俺もう気持ち良すぎて我慢出来ないから。このまま出すね」
 その言葉の通り私の腰を掴んで上下に動かし始める。かなり持久力と力が必要なはずなのに、疲れなど思わせもしない。私は激しく揺さぶられてそれに、支点がそこになってしまっているから快感が激しすぎる。頭が真っ白になる程、いきっぱなしになってしまう。

「透子ちゃんいくよっ……!」
 一気に弾けるようにお腹の中に出された。瘤が入り口に引っかかって、熱いものがお腹の中に溜まる。私は何も、そう何も考えられず必死で両手で首元にしがみついた。そんな私を抱きしめながら子竜さんは言った。

「やっと、やっと手に入れた……もう絶対に手放さない」
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