30 / 50
本編
(30)お願いごとを土下座でするのは、止めてください!
しおりを挟む
気づいたら、剣と魔法がある異世界に住む
双子の姉として生まれ変り、ある日見上げた空に浮かぶ
二つの月を見て前世でプレイした事あるゲームの世界だと
思い出し、それから突然に神の巫女になったと告げられ、
そして、眠る私の夢の中に不法侵入してきた
アルパカ姿の神が、このラクーシュは地球の
ゲームを参考に造り上げた世界だと私に説明したのだ。
そして、私達双子の未来は「スペア~ふたつの月~」の
ゲームのストーリーに沿るように宿命づけたとーー
ゲームの内容は私(リイア)が神の力を使いすぎて死んで私の代わりに
妹(レーア)が神の巫女(スペア)になる事で本編が始まる。
勿論、そんな未来にならないよう私は阻止するのだ。絶対に。
そういや、アルパカ神は3番目の作り主だって言ってたっけ
一番最初にこの世界を造り上げた神は二人いて、その内のどっちかが私の魂を地球から持ってきた先輩と言う輩だろう。
それにしても……
ほんと、自分の前世の事は詳しく思い出せないのにゲームの設定は思いだすから正直、自分自身も謎である。
(まあ、便利だからいいけどね……)
そう私が心の中で、異世界に生まれた事の解説を始めてしまうぐらい目の前の現状から軽く逃避中リイアです。
理由は、私と家族が部屋から出た瞬間、目の前に
突然、土下座する人物がいたのです。
「どうか巫女様、アムカの王宮へお越し頂きたい、お願い申し上げます」
「宰相殿、陛下には、リイアはまだ齢五つなので、王宮に行くのはもう少し年を経てから王宮へ行くと伝えたはずだがーー」
お祖父様がその人物に声をかけて、正体がわかった。
って宰相さまっーーーーーっ!?
「わかっております。一応、国として面子もありますので巫女様に登城し貰えないでしょうか、ルノー神官長様」
銀髪の頭を下げたままの宰相と言われる人を
そのままにして置くわけにいかず、どうしたらいいのか
見ているとーー
バタバタと足音が聞こえたら
「おい、何勝手に神殿に来てるんだカイザーーーーー!! 」
現れたのは金髪碧眼の何か高そうなマントを付けた
美形のおじさんが来ましたよ。
その声を聞いた瞬間に、土下座していた宰相様は直ぐさま立ち上がり
「陛下、思ってたより早いお着きで良かったです。巫女様に、ルノー神官長、私の嘆願にお付き合いありがとうございました。」
へっへっ陛下だとっーーーーーーーー!!
「カイザー、お前は何を企んでる」
「陛下、私は神の巫女様が神殿にいらっしゃると聞いて、あわよくば、王宮にいらして貰えばとお願いしてだけですよ」
怒ってる陛下の事をスルーして銀髪碧眼の宰相様は、おもむろに自分の上着の胸ポケットから銀色の懐中時計を取り出して時間を確認すると
「そろそろ、約束の時間ですね。これから会う人物は陛下はきっと喜ぶと思います。何せ久し振りにアムカに戻ってくるのですから」
どうやらまた、神殿に誰か来るみたいだ。
「俺が喜ぶ人物……まさか!」
陛下が驚いた顔で宰相様を見て何か言おうとした瞬間に
また足音が聞こえてきた。やって来たのはーー
(あれって……)
家によく遊びに来てくれるご家族じゃないか!
壮年のダンディーなおじ様と可愛い奥さん、
男女の双子のお兄ちゃんとお姉ちゃんの四人組。
(何で、ここいるの……?あっ今日はお兄ちゃんは来てないや)
その仲良し家族を見た陛下が叫んだ。
「リンとルリは分かるが、なぜ南の賢者まで一緒にいるんだ! 」
銀髪宰相様が
「南の賢者様に今日、神殿へ陛下に来てもらうよう頼まれたからです」
「カイザー貴様、裏切ったのか!!」
「人聞きの悪い事は言わないで下さい、私がそのまま伝えても、陛下は素直に神殿には来ないと思ったから一芝居打っただけですよ。賢者様が言うには神殿で大事なお話をしたいそうですよ。分かりましたか、陛下」
「ぐっ、ぬぬぬ……」
陛下は悔しそうな表情で宰相様を睨んでいるが、宰相様は気にせず
ダンディーおじ様達に向かって挨拶する。
「南の賢者様、アムカへようこそ、そして先代の巫女様達も」
さっきから、宰相、陛下、そして
賢者と先代の巫女達って、一体何で驚いたらいいか
もうっ……ワケわからんわーーーーーー!!
って心の中で叫んじゃうよ!!
双子の姉として生まれ変り、ある日見上げた空に浮かぶ
二つの月を見て前世でプレイした事あるゲームの世界だと
思い出し、それから突然に神の巫女になったと告げられ、
そして、眠る私の夢の中に不法侵入してきた
アルパカ姿の神が、このラクーシュは地球の
ゲームを参考に造り上げた世界だと私に説明したのだ。
そして、私達双子の未来は「スペア~ふたつの月~」の
ゲームのストーリーに沿るように宿命づけたとーー
ゲームの内容は私(リイア)が神の力を使いすぎて死んで私の代わりに
妹(レーア)が神の巫女(スペア)になる事で本編が始まる。
勿論、そんな未来にならないよう私は阻止するのだ。絶対に。
そういや、アルパカ神は3番目の作り主だって言ってたっけ
一番最初にこの世界を造り上げた神は二人いて、その内のどっちかが私の魂を地球から持ってきた先輩と言う輩だろう。
それにしても……
ほんと、自分の前世の事は詳しく思い出せないのにゲームの設定は思いだすから正直、自分自身も謎である。
(まあ、便利だからいいけどね……)
そう私が心の中で、異世界に生まれた事の解説を始めてしまうぐらい目の前の現状から軽く逃避中リイアです。
理由は、私と家族が部屋から出た瞬間、目の前に
突然、土下座する人物がいたのです。
「どうか巫女様、アムカの王宮へお越し頂きたい、お願い申し上げます」
「宰相殿、陛下には、リイアはまだ齢五つなので、王宮に行くのはもう少し年を経てから王宮へ行くと伝えたはずだがーー」
お祖父様がその人物に声をかけて、正体がわかった。
って宰相さまっーーーーーっ!?
「わかっております。一応、国として面子もありますので巫女様に登城し貰えないでしょうか、ルノー神官長様」
銀髪の頭を下げたままの宰相と言われる人を
そのままにして置くわけにいかず、どうしたらいいのか
見ているとーー
バタバタと足音が聞こえたら
「おい、何勝手に神殿に来てるんだカイザーーーーー!! 」
現れたのは金髪碧眼の何か高そうなマントを付けた
美形のおじさんが来ましたよ。
その声を聞いた瞬間に、土下座していた宰相様は直ぐさま立ち上がり
「陛下、思ってたより早いお着きで良かったです。巫女様に、ルノー神官長、私の嘆願にお付き合いありがとうございました。」
へっへっ陛下だとっーーーーーーーー!!
「カイザー、お前は何を企んでる」
「陛下、私は神の巫女様が神殿にいらっしゃると聞いて、あわよくば、王宮にいらして貰えばとお願いしてだけですよ」
怒ってる陛下の事をスルーして銀髪碧眼の宰相様は、おもむろに自分の上着の胸ポケットから銀色の懐中時計を取り出して時間を確認すると
「そろそろ、約束の時間ですね。これから会う人物は陛下はきっと喜ぶと思います。何せ久し振りにアムカに戻ってくるのですから」
どうやらまた、神殿に誰か来るみたいだ。
「俺が喜ぶ人物……まさか!」
陛下が驚いた顔で宰相様を見て何か言おうとした瞬間に
また足音が聞こえてきた。やって来たのはーー
(あれって……)
家によく遊びに来てくれるご家族じゃないか!
壮年のダンディーなおじ様と可愛い奥さん、
男女の双子のお兄ちゃんとお姉ちゃんの四人組。
(何で、ここいるの……?あっ今日はお兄ちゃんは来てないや)
その仲良し家族を見た陛下が叫んだ。
「リンとルリは分かるが、なぜ南の賢者まで一緒にいるんだ! 」
銀髪宰相様が
「南の賢者様に今日、神殿へ陛下に来てもらうよう頼まれたからです」
「カイザー貴様、裏切ったのか!!」
「人聞きの悪い事は言わないで下さい、私がそのまま伝えても、陛下は素直に神殿には来ないと思ったから一芝居打っただけですよ。賢者様が言うには神殿で大事なお話をしたいそうですよ。分かりましたか、陛下」
「ぐっ、ぬぬぬ……」
陛下は悔しそうな表情で宰相様を睨んでいるが、宰相様は気にせず
ダンディーおじ様達に向かって挨拶する。
「南の賢者様、アムカへようこそ、そして先代の巫女様達も」
さっきから、宰相、陛下、そして
賢者と先代の巫女達って、一体何で驚いたらいいか
もうっ……ワケわからんわーーーーーー!!
って心の中で叫んじゃうよ!!
0
お気に入りに追加
36
あなたにおすすめの小説
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
[完結]私はドラゴンの番らしい
シマ
恋愛
私、オリビア15歳。子供頃から魔力が強かったけど、調べたらドラゴンの番だった。
だけど、肝心のドラゴンに会えないので、ドラゴン(未来の旦那様)を探しに行こう!て思ってたのに
貴方達誰ですか?彼女を虐めた?知りませんよ。学園に通ってませんから。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
触らせないの
猫枕
恋愛
そりゃあ親が勝手に決めた婚約だもの。
受け入れられない気持ちがあるのは分かるけど、それってお互い様じゃない?
シーリアには生まれた時からの婚約者サイモンがいる。
幼少期はそれなりに良好な関係を築いていた二人だったが、成長するにつれサイモンはシーリアに冷たい態度を取るようになった。
学園に入学するとサイモンは人目を憚ることなく恋人リンダを連れ歩き、ベタベタするように。
そんなサイモンの様子を冷めた目で見ていたシーリアだったが、ある日偶然サイモンと彼の友人が立ち話ししているのを聞いてしまう。
「結婚してもリンダとの関係は続ける。
シーリアはダダでヤれる女」
心底気持ち悪いと思ったシーリアはサイモンとの婚約を解消して欲しいと父に願い出るが、毒親は相手にしない。
婚約解消が無理だと悟ったシーリアは
「指一本触らせずに離婚する」
ことを心に決める。
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
私が豚令嬢ですけど、なにか? ~豚のように太った侯爵令嬢に転生しましたが、ダイエットに成功して絶世の美少女になりました~
米津
ファンタジー
侯爵令嬢、フローラ・メイ・フォーブズの体はぶくぶくに太っており、その醜い見た目から豚令嬢と呼ばれていた。
そんな彼女は第一王子の誕生日会で盛大にやらかし、羞恥のあまり首吊自殺を図ったのだが……。
あまりにも首の肉が厚かったために自殺できず、さらには死にかけたことで前世の記憶を取り戻した。
そして、
「ダイエットだ! 太った体など許せん!」
フローラの前世は太った体が嫌いな男だった。
必死にダイエットした結果、豚令嬢から精霊のように美しい少女へと変身を遂げた。
最初は誰も彼女が豚令嬢だとは気づかず……。
フローラの今と昔のギャップに周囲は驚く。
さらに、当人は自分の顔が美少女だと自覚せず、無意識にあらゆる人を魅了していく。
男も女も大人も子供も関係なしに、人々は彼女の魅力に惹かれていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる