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本編
後編
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とにかくわたくしは失敗してしまったのです。それを報告いたしました。
もっとも陛下はとっくにご存じでしょう。ですからこれはただ会いたいという浅ましい想いに過ぎません。殿下の婚約者でなくなったら、そして修道院に入ったり留学させられたりしたらそうそう会える方ではなくなりますもの。
近くで向かい合って座るような機会は二度とないでしょう。
「……君は、息子を愛してはいなかったのだね」
「……申し訳ございません」
少なくとも恋愛感情は持てませんでした。
「……これからは何を?」
「とりあえずさせて頂けるなら学園は卒業したいと思っております」
さらし者ではあるものの友人もいますし、学び足りない事もあります。
「その後は父に従い……」
恐らく予想とそう違う事は言われないでしょう。
そういえば殿下が言ってらしたわね、おまえが結婚出来るとしたら精々中年男の後添えぐらいだと。
確かに同世代の男性は結婚可能年齢に達していないし、達した途端結婚してすぐ奥方と何らかの理由で別れたとしても即再婚はそうする必要か理由でも無い限り正式にする事は体面的に少ないでしょうから、後添えというならある程度は年上の方になるでしょうけど……後添えの方に掛かっていた可能性もありますけど、年上が条件の悪いことだと思うだなんて、殿下の言葉とは思えませんわ。昔はあんなに年上の女性にまとわりついていましたのに。それとも自分の年齢が上がったから相対的に趣味が変わったのかしら?
「……誰かの後添え辺りに収まるかと」
だったらいいのにと思います。修道院よりも留学よりも陛下を見かける可能性が高くなりますもの。
ですから相手は誰でも構いません。贅沢を言えるなら陛下を忘れさせようとしない方がよいですけれど。
ほんの少し陛下が目を細められる。
「その相手は私が選んでも?」
「そんな恐れ多い」
正直にいうなら複雑ですわ。好きな方に他の相手との結婚話を勧められたくないという思いはもちろんありますけれど、陛下から頂けるならそれが痛みでも欲しいとも思います。ましてやわたくしの為に選んで下さるというならどれほど嬉しいことでしょう。
「もちろん嫌なら断ってくれてかまわない」
そんな、断るだなんて……。
陛下が立ち上がり、わたくしの前まで来ると跪きます。
陛下よりも頭が高くあるなんて無礼、許されるはずがありません。
どうしていいか分からず、思わず床に座りこみそうになった直前――。
「私と結婚してはくれないだろうか」
そう言われて手を取られて口付けられる。殿下にはされたことのない正式な求婚ですわね。
陛下のお申し出を断るなんてあり得ないですし、けれどわたくしは婚約破棄された身ですからお相手にふさわしくないですし、わたくしなんて後添えすら高望みで、確かに王妃様はお亡くなりになってらっしゃいますけど。
そこまで考えて、やっと頭が少し冷えましたわ。
「……陛下が責任を感じられる必要はございません」
手を取られたまま陛下と目を合わせる。
本当にこの方はお優しい。
無理に従わされた訳ではないのに。
「……それとも早急に結婚相手が必要なのですか?」
もし殿下が彼女と添い遂げようとするなら彼女を妃殿下にするよりも殿下を継承者から外した方が早いでしょう。他に継承権を持っているものは皆無ではないですが少ないですし、殿下ほどの教育環境を整えられていたわけではありません。新たなお子を得ることも考えなくはないでしょう、まだまだ望める年齢ですし。
国外の姫君を迎えるには国内がごたごたしている状況といえなくないので油断できないですし、国内の子供を産める年齢の未婚の娘となれば、すでに王妃教育を受けたわたくし以上に条件が合うものはいないでしょう。婚約破棄一つで台無しですけれど。
「……君は息子を好きなのだと思っていた」
「はい?」
いきなり飛んだ話とあり得ない内容に思わず首をかしげてしまいます。
「婚約者を探していたときに名乗り出たと」
それは確かに殿下に近づきたいからと思われてもしょうがないかもしれない。
「見つからなくて陛下がお困りだと聞いたので」
ですから殿下との事に関しては先にと言うか最初から裏切っていたのはわたくしなのです。
「政略とはいえ妻がいたこともあるというのに、この年齢になって恋をしたと言ったら君は笑うだろうか?」
陛下のまなざしが熱を帯びる。
「い……いえ」
そんな話はよく聞きますし、すでに王妃様が亡くなられてずいぶん経つ以上不貞ではありませんし、想うことすら許されないなら先に笑われるのはわたくしの方です。
それにたとえ笑いたくても息が上手くできなくてそうすることができませんわ。
この状況ではまるでわたくしが想われているようではありませんか。
「最初はさすがにそんな対象には認識していなかった。けれど息子の婚約者として顔を合わせる機会が増え、どんどんと大人びていく姿に気がつくと目が離せなくなっていた」
続く言葉に何を返していいか分からない。
「もちろん諦めようと思っていたよ。息子から引き離して君を悲しませたくはなかったし、無駄に国を混乱させてもいいと思うほど分別はなくしていなかった」
確かに息子の婚約者を奪う国王なんて問題があると思いますけれど。
「けれど息子を好きではないというなら、そして後添えでも構わないというなら、私との事も考えて貰えないだろうか?」
この気持ちはずっと言ってはいけないと思っていました。
だから咄嗟に言葉が出てきません。
不意に陛下の指が離れます。
「だから嫌なら断ってくれて構わないと」
そしてそっと頬に触れられる。
わたくしはいつの間にか泣いていたようです。
「……いいえ」
相変わらず息が上手く出来なくて、想いをどう言葉にしていいか分かりません。
「……嬉しくて……」
それでも今伝えなければ、きっと二度と言うことは出来ないでしょう。
わたくしが殿下に婚約破棄された女だという事実は変わりません。
このまますんなり話が進むことはないでしょう。
それでもこの報われたという気持ちだけで。
わたくしは一生幸せでいられるでしょう。
もっとも陛下はとっくにご存じでしょう。ですからこれはただ会いたいという浅ましい想いに過ぎません。殿下の婚約者でなくなったら、そして修道院に入ったり留学させられたりしたらそうそう会える方ではなくなりますもの。
近くで向かい合って座るような機会は二度とないでしょう。
「……君は、息子を愛してはいなかったのだね」
「……申し訳ございません」
少なくとも恋愛感情は持てませんでした。
「……これからは何を?」
「とりあえずさせて頂けるなら学園は卒業したいと思っております」
さらし者ではあるものの友人もいますし、学び足りない事もあります。
「その後は父に従い……」
恐らく予想とそう違う事は言われないでしょう。
そういえば殿下が言ってらしたわね、おまえが結婚出来るとしたら精々中年男の後添えぐらいだと。
確かに同世代の男性は結婚可能年齢に達していないし、達した途端結婚してすぐ奥方と何らかの理由で別れたとしても即再婚はそうする必要か理由でも無い限り正式にする事は体面的に少ないでしょうから、後添えというならある程度は年上の方になるでしょうけど……後添えの方に掛かっていた可能性もありますけど、年上が条件の悪いことだと思うだなんて、殿下の言葉とは思えませんわ。昔はあんなに年上の女性にまとわりついていましたのに。それとも自分の年齢が上がったから相対的に趣味が変わったのかしら?
「……誰かの後添え辺りに収まるかと」
だったらいいのにと思います。修道院よりも留学よりも陛下を見かける可能性が高くなりますもの。
ですから相手は誰でも構いません。贅沢を言えるなら陛下を忘れさせようとしない方がよいですけれど。
ほんの少し陛下が目を細められる。
「その相手は私が選んでも?」
「そんな恐れ多い」
正直にいうなら複雑ですわ。好きな方に他の相手との結婚話を勧められたくないという思いはもちろんありますけれど、陛下から頂けるならそれが痛みでも欲しいとも思います。ましてやわたくしの為に選んで下さるというならどれほど嬉しいことでしょう。
「もちろん嫌なら断ってくれてかまわない」
そんな、断るだなんて……。
陛下が立ち上がり、わたくしの前まで来ると跪きます。
陛下よりも頭が高くあるなんて無礼、許されるはずがありません。
どうしていいか分からず、思わず床に座りこみそうになった直前――。
「私と結婚してはくれないだろうか」
そう言われて手を取られて口付けられる。殿下にはされたことのない正式な求婚ですわね。
陛下のお申し出を断るなんてあり得ないですし、けれどわたくしは婚約破棄された身ですからお相手にふさわしくないですし、わたくしなんて後添えすら高望みで、確かに王妃様はお亡くなりになってらっしゃいますけど。
そこまで考えて、やっと頭が少し冷えましたわ。
「……陛下が責任を感じられる必要はございません」
手を取られたまま陛下と目を合わせる。
本当にこの方はお優しい。
無理に従わされた訳ではないのに。
「……それとも早急に結婚相手が必要なのですか?」
もし殿下が彼女と添い遂げようとするなら彼女を妃殿下にするよりも殿下を継承者から外した方が早いでしょう。他に継承権を持っているものは皆無ではないですが少ないですし、殿下ほどの教育環境を整えられていたわけではありません。新たなお子を得ることも考えなくはないでしょう、まだまだ望める年齢ですし。
国外の姫君を迎えるには国内がごたごたしている状況といえなくないので油断できないですし、国内の子供を産める年齢の未婚の娘となれば、すでに王妃教育を受けたわたくし以上に条件が合うものはいないでしょう。婚約破棄一つで台無しですけれど。
「……君は息子を好きなのだと思っていた」
「はい?」
いきなり飛んだ話とあり得ない内容に思わず首をかしげてしまいます。
「婚約者を探していたときに名乗り出たと」
それは確かに殿下に近づきたいからと思われてもしょうがないかもしれない。
「見つからなくて陛下がお困りだと聞いたので」
ですから殿下との事に関しては先にと言うか最初から裏切っていたのはわたくしなのです。
「政略とはいえ妻がいたこともあるというのに、この年齢になって恋をしたと言ったら君は笑うだろうか?」
陛下のまなざしが熱を帯びる。
「い……いえ」
そんな話はよく聞きますし、すでに王妃様が亡くなられてずいぶん経つ以上不貞ではありませんし、想うことすら許されないなら先に笑われるのはわたくしの方です。
それにたとえ笑いたくても息が上手くできなくてそうすることができませんわ。
この状況ではまるでわたくしが想われているようではありませんか。
「最初はさすがにそんな対象には認識していなかった。けれど息子の婚約者として顔を合わせる機会が増え、どんどんと大人びていく姿に気がつくと目が離せなくなっていた」
続く言葉に何を返していいか分からない。
「もちろん諦めようと思っていたよ。息子から引き離して君を悲しませたくはなかったし、無駄に国を混乱させてもいいと思うほど分別はなくしていなかった」
確かに息子の婚約者を奪う国王なんて問題があると思いますけれど。
「けれど息子を好きではないというなら、そして後添えでも構わないというなら、私との事も考えて貰えないだろうか?」
この気持ちはずっと言ってはいけないと思っていました。
だから咄嗟に言葉が出てきません。
不意に陛下の指が離れます。
「だから嫌なら断ってくれて構わないと」
そしてそっと頬に触れられる。
わたくしはいつの間にか泣いていたようです。
「……いいえ」
相変わらず息が上手く出来なくて、想いをどう言葉にしていいか分かりません。
「……嬉しくて……」
それでも今伝えなければ、きっと二度と言うことは出来ないでしょう。
わたくしが殿下に婚約破棄された女だという事実は変わりません。
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