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こっちが本編

謎に手際がいいタリスくん

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ジュー…ジュワー!
卵とハムが焼ける匂いと音がする

「ふーん♪ミルはまだかな~」

ガチャ……

お皿に盛り付けながら花歌を歌っていると
ミルがやってきた

「あの……タリスくん…その…昨日はありがとうございました」

私はは何もやってないけどね!

「ううん?体は大丈夫?」

「だるいです」

ミルが辛そうなのを見てタリスは治癒魔法を使う

{ヒール }

「どうですか?」

「体が軽いです!治癒魔法使えるんですね!」

凄いです!と尊敬の目を向けてくるが、タリスは二歳から使えた魔法なので、それぐらいで驚くの?まじで…?と思う

「僕は今日お休みなので下町に行きましょうか」

(年に数回しかない僕の有休が……ま、しょうがないか…)

「本当ですか!?行きます!行きましょう!」

(あー確かメイドさんって街になかなか出られないんだっけ…しかも王妃付きとなるとさらに難しくなる)

タリスは気を取り直し、明るい声で朝ごはんを進める

「さ!朝ごはんを食べたら着替えていきましょうか!」

「はいっ!あ…でも私着替え…」

「あ、それなら僕持ってますそれを着てください、似合うと思うので」

(なぜ持っているのかしら…)

(あの時着替えさせられたやつまだ持っててよかった…)

ミルには疑問が、タリスには嫌な思い出が頭に浮かんだ


カチャカチャと食器を片付けて着替えに入る

「うんと…ここら辺に下げてあったはず…」

タリスはクローゼットの中に頭を突っ込んで服を探す

「あの…大丈夫ですか?」

「んー!……プハッ!ありました!」

手にある服は、シワ一つ無く綺麗に保存されていた

「え!?私こんなの着れません!高そうですし…」

「大丈夫ですって!ささ、あちらの部屋で着替えてきてください」

ミルはタリスに持たされた服を持って部屋に行こうとするが、思い出したように振り返った

「タリス君…私ドレス…」

「もしかして…着れません?」

「はい…着たことなくて…」

タリスはどうしようかと悩んだが、決めた

「僕が着せますから、ささ、入ってください」

タリスはミルの肩を持って部屋に連れていった


「さ、鏡の前に立ってください」

「はい…」

タリスは下着姿のミルが立ったのを確認すると、ドレスをしたから着せる

「コルセットはいらなそうですね」

手際よくどんどん着せていくタリスにミルは開いた口が塞がらない

「あのタリス君…?」

「はい?あ、次はこっちの鏡の前に座ってください」

タリスはもう一つの鏡の前に座らせて髪をいじりはじめる

「タリス君って…手際がいいですよね」

「そうですか?ミルさんのマネをしているだけですよ?」

あっという間に、とても可愛らしい女の子が出来上がった

「そうだ!今度は私にタリス君のお手伝いをさせてください!」

………えっ?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

子供の恋は応援させていただいますよ~!(っ`・ω・´)っフレーッ!フレーッ!タリスッ!







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