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the・肉体改造なう!

お着替えとお披露目の時間

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2人が堕天使の名前を否定してから1時間ほどたっただろうか
女の子は眠過ぎてその場にしゃがみこみ、ウトウトとしている
一方、魔王とカルムの2人は未だに話し込んでいた

「薔薇…ローズ?」

「どうせなら和風にしたらどうかの?……椿姫」

「やはり縁のある名前の方がいいのでは?」

……こんな感じが1時間ほど続いております

「はぁ……」

女の子はいつまで話しているのかと、思いつつ、これからどうなるのかと考えていた

(名前が決まったら、王女として教育が始まるだろうし…あ、人間界とかも見てみたいな…でも黒髪って大丈夫なのかな?)

「…はぁ……」

(まだ決まらないのかな?)

もうそろそろ我慢の限界なので、少し提案してみた

「あの……ほんとに堕天使でいいです」

「「えっ!?」」

(だからなんでそんなに嫌がるのって!!!)

「私の名前ごときで沢山悩んでくれて嬉しいのですが…そろそろ…ちょっと…」

直接は言いにくいので、少し濁すと2人は察してくれた

「そう…ですか?」

「まぁ…あれから1時間ほど経っているからの」

飽きたのか?と魔王が頭を撫でて来た
なので、はいと頷くと魔王は笑顔で了承してくれた

「そうか、そんなにアンジュ・デシュが気に入ったのならそれでよかろう、本人がこれがいいと言うておるのからの、そうなればカルムや、早速準備じゃ」

女の子はなんのことか分からず、へ?時の抜けた声を出す

「ん?言うておらんかったかの?」

魔王は女の子の肩に手をゆっくりと置いて、笑顔で言った

「魔王に娘ができたのじゃ、国を挙げて祝わんとな?のぉ?カルム」

「はい、盛大にお祝い致しましょう……よろしく頼むよ僕の眷属たち!」

魔王に尋ねられたカルムは笑顔で返事をして、パンパンと手を叩いて自分の眷属を呼んだ

『お呼びでしょうか主様』

「王女様のお召しかえを頼むよ……野郎ではなく、淑女でね」

出てきたのは、肌が黒い大人の男性
1人は髪の毛が黒く、もう1人は赤かった……ちなみにどちらとも美声
ほんとに美声
作者の好………コホン

野郎と呼ばれた2人は眉をひそめてカルムをみる
その中でも赤髪の男が声を上げた

『なんでだよ~!!!こんな可愛い子他にいると思うか!?俺が着替えさせると思って内心ウキウキなんだぞ!!!』

「…野郎は呼んでませんが?」

『…アラン、落ち着け…』

争うカルムと赤髪の様子を横で伺っていた黒髪の男が止めに入った

『なんだよ!アレンだってどんな子か楽しみだって言ってたろ!?』

『俺は言ってない、断じて言ってない、お前の空耳だ』

『いーや!!!絶対に言ってた!』

(なんなんだこの人達は……)

3人まとめてワイワイガヤガヤ言っている光景を女の子…アンジュは白い目で魔王と一緒に眺めていた時だった

『さっきから騒がしいですわ、少しは落ち着きというものを学習したら如何ですの?』

ものすんごい綺麗な声がその場に響いた
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