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6章 「ハッピーバースデー」
1月6日④
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新城先生の能力は、人の記憶に自分を関わらせることが出来る。
「と、いうことは、前から疑問だった洋館に先生が出てきたのは、」
「そ、俺の能力で出現したことにした。そうすれば、洋館の記憶が俺に共有される。遥希に関する情報を集められるからな。」
新城先生が珍しく、知っていることをどんどん話し始めた。
「私や森下さんみたいに、記憶に干渉できる能力者をオリジンと呼んでSCCは実験してる。オリジンの始祖である高野晴華の情報は、喉から手が出るほど欲しい。だから、高野晴華についての記憶が授けられるであろう遥希の誕生日に、SCCが身柄を狙いに来るんじゃないかと思ったんだよ。」
「なんで18の誕生日ってわかったんだ…?」
「それは私が見たの。」
葵が口を開いた。
「紅河さんに、遥希の両親が亡くなった島に連れていってもらったの。城の瓦礫を触っているうちに、母親の遺骨の欠片に触れたみたいで、死に際が見れた。18歳のあなたに、記憶を託すって。」
「だから、両親の記憶を得たお前をSCCの監視下に戻すわけにはいかない。これからは我々と行動してもらう。」
「と、いうことは、前から疑問だった洋館に先生が出てきたのは、」
「そ、俺の能力で出現したことにした。そうすれば、洋館の記憶が俺に共有される。遥希に関する情報を集められるからな。」
新城先生が珍しく、知っていることをどんどん話し始めた。
「私や森下さんみたいに、記憶に干渉できる能力者をオリジンと呼んでSCCは実験してる。オリジンの始祖である高野晴華の情報は、喉から手が出るほど欲しい。だから、高野晴華についての記憶が授けられるであろう遥希の誕生日に、SCCが身柄を狙いに来るんじゃないかと思ったんだよ。」
「なんで18の誕生日ってわかったんだ…?」
「それは私が見たの。」
葵が口を開いた。
「紅河さんに、遥希の両親が亡くなった島に連れていってもらったの。城の瓦礫を触っているうちに、母親の遺骨の欠片に触れたみたいで、死に際が見れた。18歳のあなたに、記憶を託すって。」
「だから、両親の記憶を得たお前をSCCの監視下に戻すわけにはいかない。これからは我々と行動してもらう。」
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