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みんなで御堂家! Ⅱ
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響子を後ろのベッドへ入れようかと思ったが、最初は助手席がいいと言った。
「お前、大丈夫かよ」
「平気だよ! 最近また調子がいいの」
「まあ、そうだよなぁ」
ずっと響子の状態は検査して把握しているが、確かに調子がいい。
特に免疫系の数値が良くなってきている。
響子の状態で、一番心配していたのが、その免疫系だった。
あまりにも負担のかかるオペを乗り越え、免疫機構が相当弱っていたのだ。
ちょっとしたことでも熱を出し、何度か危ういこともあった。
手術痕も治りが遅く、俺も六花も心配していた。
ちょっとぶつけただけで痣が拡がり、それがなかなか治らない。
一度状況の分かっていなかった六花が軽く頭にゲンコツを落としたら、額にまで痣が拡がり、六花はずっと泣いて響子に謝っていた。
他の機構は徐々に良くなって来たが、免疫系だけはダメだった。
それが、レイがガーディアンについてから、少しずつ良くなって行った。
最近は特に免疫系が上昇し、響子も随分と身体が楽になって来たようだ。
「お前、ほんとは響子じゃねぇだろう」
「なんでよ!」
「だって、響子はハマーに乗る時はいつもノーパンだぞ?」
「違うよ!」
俺は六花の出産で響さんに会った話をまたした。
響子にはもちろん前に話している。
「響さん、ちゃんとノーパンだったぞ?」
「ウソだぁ!」
その時俺のスマホが鳴ったのでポケットから取り出し、亜紀ちゃんが後ろで受けて俺に言った。
「六花さんからですよ」
「おう」
亜紀ちゃんが耳に当ててくれる。
「六花!」
「トラ! 今突然、響さんの銀の珠から電撃が出てるの!」
「!」
「これ、どうしたらいい!」
「……スマホを近づけてくれ」
「うん!」
「響さん! すみませんでしたぁ!」
「あ! 電撃が止んだ!」
「そ、そっか」
響子が俺をコワイ顔で睨んでいた。
「タカトラ……」
「うん、ごめんな」
「もう……」
調子に乗り過ぎた。
響さん、ワイ談は御嫌いか。
気を付けよう。
それにしても、あの珠って何なんだろう……
高速ですぐにサービスエリアに寄り、子どもたちは朝食(多目)に走った。
響子がパジャマのままなので、俺と響子はハマーの中で俺が作って来た稲荷寿司を食べた。
家で、士王や斬、桜花たちの分も作って置いてきていた。
もう見つけた頃だろう。
「おいしいね!」
「そうだよな!」
「みんないつもスゴイよね」
「俺たちは人間だからな!」
仲良く食べた。
コーヒーを買いにフードコートへ入ると、獣たちは手際よく大量の食い物を食べ、一応満足していた。
いつもながらに見事な連携だ。
ロボには家を出る時にササミを焼いて食べさせている。
俺はハマーに戻り、響子と一緒にロボとちょっと遊んだ。
響子は自分からベッドに入り、ロボも横に身体を伸ばした。
子どもたちも土産(食い物)を抱えて戻って来て、出発した。
柳が助手席に座る。
「さっきよ」
「はい」
「響さんのエロ話をしたらさ」
「え?」
「響さんが持って来た珠から電撃が出たって」
「はい?」
「六花から電話来た」
「なんなんですかぁー!」
「すまんね」
「もう!」
ハマーは「虎」の軍法によって特別な緊急車両指定になっており、俺は遠慮なくぶっ飛ばしていた。
柳も亜紀ちゃんも運転は出来るのだが、高速で200キロを超えるスピードで安全運転は出来ない。
ハマーのエンジンの唸り声が心地よい。
そのうちに、後ろの気配に柳も気付いた。
「石神さん」
「ああ、来てるな」
調子に乗ってるバカがいる。
バックミラーで既に確認している。
「マセラッティかぁ」
「そうなんですね」
マセラッティのグランツーリスモだ。
色はネッロ・アッソールト。
柳は車には詳しくない。
5分前から俺たちのハマーの後ろにつけて、パッシングなどをして来ている。
クラクションを派手に鳴らしながら、リアにギリギリまで突っ込んでも来る。
煽りってやつかぁ。
ド派手な改造のでかい図体で200キロオーバーでぶっ飛ばしているのが気に入らないのだろう。
恐らく女子どもばかり乗っていると見て、舐めてもいるのか。
「どうします?」
「ヤっちまっても問題ねぇんだけどよ」
「やめてくださいよ!」
俺たちであれば、法的に襲撃とみなして片付けても良いのだが。
でも、その後の警察との遣り取りも必要でめんどくさい。
何よりも、御堂の家に行くのが遅れる。
後ろで亜紀ちゃんも気付いていて身を乗り出して来た。
「あいつ、やっちゃいますか!」
「おい!」
「悪人ですよね!」
「まあ、そうだがなぁ」
そう言っているうちに、マセラッティがハマーの前に回り込んで、急ブレーキを踏んだ。
俺も当然ブレーキを踏まざるを得ない。
「あんだ、あいつぅ!」
それから俺たちの前を蛇行運転して、何度もまたブレーキを踏む。
若い男女が乗っているのも分かった。
手慣れた煽りの操縦を見て、こいつらが何度もこんなことをしているのが分かる。
高速でこんな煽り運転をすれば、死人も出かねない。
女が助手席からエアガンを出して来た。
運転席のウインドウに弾を放つ。
女が運転席の男を見て笑っている。
しかたねぇ。
「亜紀ちゃん! 行って来い! ちょっとルーフをぶち抜いてやれ!」
「はい!」
「ちょっとぉー!」
叫ぶ柳を尻目に、亜紀ちゃんが獰猛な顔をして窓から一気に飛び出した。
そのままマセラッティのルーフに乗って、無造作に拳を突き刺していく。
「花岡」遣いにとって、車のボディなど紙に等しい。
マセラッティから男女の悲鳴が響く。
俺は横に付けて並び、叫んだ。
「次のサービスエリアに入れぇ!」
亜紀ちゃんはルーフに乗ったまま何か怒鳴っている。
若い男女がビビりまくっているのが分かる。
亜紀ちゃんはルーフを捲り上げ、運転席の男の髪を掴んでいた。
近くを走っている車両が驚いた顔をして通り過ぎていく。
すぐにサービスエリアがあり、俺たちは入った。
ハマーから子どもたちが降りて、マセラッティから男女を引きずり下ろし、ボコボコにした。
マセラッティは亜紀ちゃんが「龍刀」でバラバラにした。
双子が建物へ入って行く。
少しして出て来ると、お土産(食い物)を抱えて帰って来た。
「……」
先ほど高速機動隊へ柳が連絡しているので、すぐに到着する。
俺は特別な身分証を示した。
警官二人が敬礼をする。
「おう、石神だ。襲撃を受けた。こいつら「業」の手先のようだ」
「「虎」の軍の方々でしたかぁ! は! 分かりました!」
「虎」の軍と聞いて、若い男女が驚いた。
まあ、マセラッティがバラバラになっている時点でとんでもない連中だと思っただろうが。
「助けて下さい!」
「すいませんでしたぁ!」
「「業」の奴らはいつもそう言う」
「そんな!」
「死刑だな」
「「!」」
俺は警官たちにあとを頼み、また出発した。
柳が俺を見て言った。
「あの人たち、どうなるんでしょうか?」
「さーなー」
「死刑じゃないですよね?」
「どうだかなー」
興味ねぇ。
まあ、道路交通法はともかく、「虎」の軍法の方はそれなりに重い。
知らずに絡んで来たのだろうが、それなりに背後関係を洗われ、執行猶予付きで実刑判決になるだろう。
助手席の女は知らんが。
煽り運転などするから悪いのだ。
またぶっ飛ばして、昼前に御堂の家に着けた。
「お前、大丈夫かよ」
「平気だよ! 最近また調子がいいの」
「まあ、そうだよなぁ」
ずっと響子の状態は検査して把握しているが、確かに調子がいい。
特に免疫系の数値が良くなってきている。
響子の状態で、一番心配していたのが、その免疫系だった。
あまりにも負担のかかるオペを乗り越え、免疫機構が相当弱っていたのだ。
ちょっとしたことでも熱を出し、何度か危ういこともあった。
手術痕も治りが遅く、俺も六花も心配していた。
ちょっとぶつけただけで痣が拡がり、それがなかなか治らない。
一度状況の分かっていなかった六花が軽く頭にゲンコツを落としたら、額にまで痣が拡がり、六花はずっと泣いて響子に謝っていた。
他の機構は徐々に良くなって来たが、免疫系だけはダメだった。
それが、レイがガーディアンについてから、少しずつ良くなって行った。
最近は特に免疫系が上昇し、響子も随分と身体が楽になって来たようだ。
「お前、ほんとは響子じゃねぇだろう」
「なんでよ!」
「だって、響子はハマーに乗る時はいつもノーパンだぞ?」
「違うよ!」
俺は六花の出産で響さんに会った話をまたした。
響子にはもちろん前に話している。
「響さん、ちゃんとノーパンだったぞ?」
「ウソだぁ!」
その時俺のスマホが鳴ったのでポケットから取り出し、亜紀ちゃんが後ろで受けて俺に言った。
「六花さんからですよ」
「おう」
亜紀ちゃんが耳に当ててくれる。
「六花!」
「トラ! 今突然、響さんの銀の珠から電撃が出てるの!」
「!」
「これ、どうしたらいい!」
「……スマホを近づけてくれ」
「うん!」
「響さん! すみませんでしたぁ!」
「あ! 電撃が止んだ!」
「そ、そっか」
響子が俺をコワイ顔で睨んでいた。
「タカトラ……」
「うん、ごめんな」
「もう……」
調子に乗り過ぎた。
響さん、ワイ談は御嫌いか。
気を付けよう。
それにしても、あの珠って何なんだろう……
高速ですぐにサービスエリアに寄り、子どもたちは朝食(多目)に走った。
響子がパジャマのままなので、俺と響子はハマーの中で俺が作って来た稲荷寿司を食べた。
家で、士王や斬、桜花たちの分も作って置いてきていた。
もう見つけた頃だろう。
「おいしいね!」
「そうだよな!」
「みんないつもスゴイよね」
「俺たちは人間だからな!」
仲良く食べた。
コーヒーを買いにフードコートへ入ると、獣たちは手際よく大量の食い物を食べ、一応満足していた。
いつもながらに見事な連携だ。
ロボには家を出る時にササミを焼いて食べさせている。
俺はハマーに戻り、響子と一緒にロボとちょっと遊んだ。
響子は自分からベッドに入り、ロボも横に身体を伸ばした。
子どもたちも土産(食い物)を抱えて戻って来て、出発した。
柳が助手席に座る。
「さっきよ」
「はい」
「響さんのエロ話をしたらさ」
「え?」
「響さんが持って来た珠から電撃が出たって」
「はい?」
「六花から電話来た」
「なんなんですかぁー!」
「すまんね」
「もう!」
ハマーは「虎」の軍法によって特別な緊急車両指定になっており、俺は遠慮なくぶっ飛ばしていた。
柳も亜紀ちゃんも運転は出来るのだが、高速で200キロを超えるスピードで安全運転は出来ない。
ハマーのエンジンの唸り声が心地よい。
そのうちに、後ろの気配に柳も気付いた。
「石神さん」
「ああ、来てるな」
調子に乗ってるバカがいる。
バックミラーで既に確認している。
「マセラッティかぁ」
「そうなんですね」
マセラッティのグランツーリスモだ。
色はネッロ・アッソールト。
柳は車には詳しくない。
5分前から俺たちのハマーの後ろにつけて、パッシングなどをして来ている。
クラクションを派手に鳴らしながら、リアにギリギリまで突っ込んでも来る。
煽りってやつかぁ。
ド派手な改造のでかい図体で200キロオーバーでぶっ飛ばしているのが気に入らないのだろう。
恐らく女子どもばかり乗っていると見て、舐めてもいるのか。
「どうします?」
「ヤっちまっても問題ねぇんだけどよ」
「やめてくださいよ!」
俺たちであれば、法的に襲撃とみなして片付けても良いのだが。
でも、その後の警察との遣り取りも必要でめんどくさい。
何よりも、御堂の家に行くのが遅れる。
後ろで亜紀ちゃんも気付いていて身を乗り出して来た。
「あいつ、やっちゃいますか!」
「おい!」
「悪人ですよね!」
「まあ、そうだがなぁ」
そう言っているうちに、マセラッティがハマーの前に回り込んで、急ブレーキを踏んだ。
俺も当然ブレーキを踏まざるを得ない。
「あんだ、あいつぅ!」
それから俺たちの前を蛇行運転して、何度もまたブレーキを踏む。
若い男女が乗っているのも分かった。
手慣れた煽りの操縦を見て、こいつらが何度もこんなことをしているのが分かる。
高速でこんな煽り運転をすれば、死人も出かねない。
女が助手席からエアガンを出して来た。
運転席のウインドウに弾を放つ。
女が運転席の男を見て笑っている。
しかたねぇ。
「亜紀ちゃん! 行って来い! ちょっとルーフをぶち抜いてやれ!」
「はい!」
「ちょっとぉー!」
叫ぶ柳を尻目に、亜紀ちゃんが獰猛な顔をして窓から一気に飛び出した。
そのままマセラッティのルーフに乗って、無造作に拳を突き刺していく。
「花岡」遣いにとって、車のボディなど紙に等しい。
マセラッティから男女の悲鳴が響く。
俺は横に付けて並び、叫んだ。
「次のサービスエリアに入れぇ!」
亜紀ちゃんはルーフに乗ったまま何か怒鳴っている。
若い男女がビビりまくっているのが分かる。
亜紀ちゃんはルーフを捲り上げ、運転席の男の髪を掴んでいた。
近くを走っている車両が驚いた顔をして通り過ぎていく。
すぐにサービスエリアがあり、俺たちは入った。
ハマーから子どもたちが降りて、マセラッティから男女を引きずり下ろし、ボコボコにした。
マセラッティは亜紀ちゃんが「龍刀」でバラバラにした。
双子が建物へ入って行く。
少しして出て来ると、お土産(食い物)を抱えて帰って来た。
「……」
先ほど高速機動隊へ柳が連絡しているので、すぐに到着する。
俺は特別な身分証を示した。
警官二人が敬礼をする。
「おう、石神だ。襲撃を受けた。こいつら「業」の手先のようだ」
「「虎」の軍の方々でしたかぁ! は! 分かりました!」
「虎」の軍と聞いて、若い男女が驚いた。
まあ、マセラッティがバラバラになっている時点でとんでもない連中だと思っただろうが。
「助けて下さい!」
「すいませんでしたぁ!」
「「業」の奴らはいつもそう言う」
「そんな!」
「死刑だな」
「「!」」
俺は警官たちにあとを頼み、また出発した。
柳が俺を見て言った。
「あの人たち、どうなるんでしょうか?」
「さーなー」
「死刑じゃないですよね?」
「どうだかなー」
興味ねぇ。
まあ、道路交通法はともかく、「虎」の軍法の方はそれなりに重い。
知らずに絡んで来たのだろうが、それなりに背後関係を洗われ、執行猶予付きで実刑判決になるだろう。
助手席の女は知らんが。
煽り運転などするから悪いのだ。
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