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未来への希望 X
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夕飯はすき焼きにしていた。
石神家の定番だ。
俺と栞、士王、虎蘭、桜花たちで一つの鍋を。
斬は子どもたちに放り込んだ。
士王と一緒に食べたかった斬は俺を見ていた。
知らん。
「……」
食べ始めると、亜紀ちゃんたちが本気で斬を攻めた。
「花岡」禁止、箸が折れたら1分、器を割ったら5分の休止。
斬にはそれだけを告げてある。
あとは勝手に悟れ。
斬は戦闘力では亜紀ちゃんたちよりも上だが、肉の奪い合いではその限りではなかった。
何年も互いに肉を奪い合って来た子どもたちに、斬が翻弄されるのが面白かった。
流石に攻撃を直に喰らうことは無いが、肝心の肉が取れないでいる。
要するに、「戦い」ではないのだ。
虎蘭が興味を持って、子どもたちの鍋に参戦した。
流石に剣技に長けた虎蘭は、周囲の箸を何本も破壊していく。
「斬さん、今のうちですよ!」
「ふん!」
斬は虎蘭とも争ったが、虎蘭が優勢のようだ。
そのうちに黙って鍋から器に持って行った。
箸を折られた子どもたちは怒りの炎で瞳を燃やしていたが、虎蘭にはついに敵わなかった。
まあ、別にそれほど肉を奪う二人ではない。
それに斬もすぐに、亜紀ちゃんたちと同等に争うようになる。
それを見て、虎蘭が戻って来た。
斬に「戦場」に馴れさせる時間を与えてやったのだ。
優しい女だ。
「面白いですね!」
「そうか」
虎蘭が斬のために行ったことは誰もが分かっているが、口には出さない。
士王がニコニコして虎蘭を見詰め、虎蘭の器に肉を入れた。
「ありがとー!」
「どうぞ!」
「おいしー!」
「よかったー!」
斬を助けてくれたことが、士王にも分かるのだ。
そして肉を入れながら、さり気なく虎蘭のオッパイに触っていた。
流石だ。
シメは桜花たちに聞いて、今日はウドンにした。
俺たちはほとんど雑炊なので、気分が変わって良かった。
亜紀ちゃんがウドンも美味いと喜んでいた。
日常の営みは、自然に固まって来るものだ。
来客は、だから有難い。
夕飯の後で、また「虎温泉」を沸かしみんなで入る。
一応虎蘭には伝えておいた
「虎蘭、士王がお前のオッパイを狙ってる」
「はい?」
「あいつはオッパイハンターなんだ」
「アハハハハハハ!」
気を付けると言っていた。
斬もいたが、虎蘭はまったく気にすることなく裸になった。
うちの裸族はもちろんだ。
虎蘭の大きな胸に、既に士王が目を輝かせていた。
虎蘭も気付いている。
「高虎さんの子ですもんね!」
「いや、意味が分からん」
栞がちょっと俺を睨んだ。
悪かったよー!
虎蘭はまったく気を付けず、士王に触りまくられていた。
「士王ちゃん、こっちに来な」
亜紀ちゃんたちが呼んでも一瞥しかしなかった。
虎蘭パイは滅多に味わえないと士王も理解しているからだ。
「コラァ! 来い!」
無理矢理虎蘭から引き離され、それでも今度は亜紀ちゃんパイと双子パイを堪能していた。
頭をはたかれながら。
栞と桜花たちが爆笑していた。
だが、栞が先に上がると、士王も一緒に上がった。
士王は母親の栞を守ろうとしているのだ。
桜花たちも追い掛けて上がろうとしたが、栞がもっと味わえと言っていた。
双子がかき氷を作って配る。
斬も大人しく食べ、桜花たちは狂喜した。
俺たちが上がると、栞は士王とリヴィングのソファで寛いでいた。
士王が栞の肩を揉んでいる。
美しい光景だ。
母親が大好きで仕方がないのだ。
俺も自分の子どもの頃を思い出していた。
栞がリヴィングに来た虎蘭を呼んだ。
「虎蘭。ちょっと話がしたいな」
「はい」
二人を地下に案内し、俺はそのままリヴィングに戻った。
別に心配はしていなかったが、2時間後に二人が笑い合って上がって来たので安心した。
何も聞かずに、二人にミルクティを淹れた。
斬はもう寝ている。
「おい、もういいのか?」
「うん、大丈夫だよ」
「そうか」
虎蘭は何も言わない。
「じゃあ、今日はもう寝るか」
俺が言うと、亜紀ちゃんが立ち塞がった。
「タカさん!」
「あんだよ!」
「一緒に『虎は孤高に』を観る約束でしょう!」
「してねぇよ!」
「観ましょーよー!」
亜紀ちゃんと柳は海外での戦闘で、しばらく観ていなかった。
もちろん、帰って来て二人で夢中で観ている。
俺は忙しく、まだ眠っていた間のものは観ていない。
全てを聞くつもりは無かったが、テレビよりも栞に話し合いの様子を確認したかった。
しかし、栞が俺に笑って付き合ってやれと言った。
虎蘭も誘われて、その気になった。
俺も笑って、仕方なくみんなで地下へ行った。
2話だけ付き合った。
亜紀ちゃんが毎日2話ずつ観るのだと息巻いていた。
虎蘭も楽しみだと言った。
しょうがねぇが、虎蘭も喜んでいるので、そういうことにした。
翌朝、俺が朝食を食べに降りると、斬と虎蘭が一緒に外から上がって来た。
やっぱり鍛錬をしていたらしい。
虎蘭がいてよかったー。
そう言えば、一つ言い忘れていた。
虎蘭の妊娠だ。
だが、このタイミングで言うのはどうだろうか。
虎蘭もまだ知らないことだ。
斬に押し負ける奴ではないが、腹への攻撃は二人に控えさせなければならない。
俺は斬を廊下へ連れ出し、虎蘭の妊娠を話した。
「ああ、分かっている」
「なに?」
「あやつ、やけに腹の防御が硬かったからな。お前の女だということは分かっている。だからすぐに分かった」
「あいつ、妊娠に気付いてるのか!」
「なんじゃ、そういうことではないのか?」
「いや、まだ話してねぇんだ。俺も麗星から言われて最近知ったところでな」
「ふん。まあ、そういうことだ。何も心配するな」
「あ、ああ」
朝食の後、俺は虎蘭を俺の部屋に呼んだ。
俺の部屋は初めてなので、虎蘭は周囲を興味深げに見渡した。
ソファに座らせる。
「あのさ、麗星から聞いたんだ」
「なんですか?」
「お前、妊娠したって」
「エェェェェェーーーーー!!!」
「おい、知ってたんじゃねぇのかよ!」
「知りませんよ!」
「なんだとぉ!」
じゃあ、斬の言っていたことはなんなんだ。
俺も虎蘭も落ち着こうと言った。
「すぐに虎白さんに連絡します!」
「ま、待て!」
一旦止めた。
「斬が、お前が腹への攻撃をやけに庇っていたと言っていたぞ」
「そうですか。まあ、何となくなんですけど」
「何となく?」
「ええ」
本能的なものか。
石神家のことはよく分からん。
「斬も妊娠に気付いていた」
「そうなんですか!」
「お前たちならばと思うが、鍛錬も注意しながらな」
「大丈夫ですよ。石神はそういうことも分かってますから」
「そ、そうなんだ」
虎蘭の方が落ち着いて来た。
俺はまだ少し混乱しているのだが。
「ま、まあそういうことだ。俺はこれから出勤だからな。帰ってからまた話そう」
「はい、行ってらっしゃい」
「おう」
虎蘭は微笑んでいた。
嬉しそうだった。
その顔が全てだ。
俺ももう思い煩うことは無い。
石神家の定番だ。
俺と栞、士王、虎蘭、桜花たちで一つの鍋を。
斬は子どもたちに放り込んだ。
士王と一緒に食べたかった斬は俺を見ていた。
知らん。
「……」
食べ始めると、亜紀ちゃんたちが本気で斬を攻めた。
「花岡」禁止、箸が折れたら1分、器を割ったら5分の休止。
斬にはそれだけを告げてある。
あとは勝手に悟れ。
斬は戦闘力では亜紀ちゃんたちよりも上だが、肉の奪い合いではその限りではなかった。
何年も互いに肉を奪い合って来た子どもたちに、斬が翻弄されるのが面白かった。
流石に攻撃を直に喰らうことは無いが、肝心の肉が取れないでいる。
要するに、「戦い」ではないのだ。
虎蘭が興味を持って、子どもたちの鍋に参戦した。
流石に剣技に長けた虎蘭は、周囲の箸を何本も破壊していく。
「斬さん、今のうちですよ!」
「ふん!」
斬は虎蘭とも争ったが、虎蘭が優勢のようだ。
そのうちに黙って鍋から器に持って行った。
箸を折られた子どもたちは怒りの炎で瞳を燃やしていたが、虎蘭にはついに敵わなかった。
まあ、別にそれほど肉を奪う二人ではない。
それに斬もすぐに、亜紀ちゃんたちと同等に争うようになる。
それを見て、虎蘭が戻って来た。
斬に「戦場」に馴れさせる時間を与えてやったのだ。
優しい女だ。
「面白いですね!」
「そうか」
虎蘭が斬のために行ったことは誰もが分かっているが、口には出さない。
士王がニコニコして虎蘭を見詰め、虎蘭の器に肉を入れた。
「ありがとー!」
「どうぞ!」
「おいしー!」
「よかったー!」
斬を助けてくれたことが、士王にも分かるのだ。
そして肉を入れながら、さり気なく虎蘭のオッパイに触っていた。
流石だ。
シメは桜花たちに聞いて、今日はウドンにした。
俺たちはほとんど雑炊なので、気分が変わって良かった。
亜紀ちゃんがウドンも美味いと喜んでいた。
日常の営みは、自然に固まって来るものだ。
来客は、だから有難い。
夕飯の後で、また「虎温泉」を沸かしみんなで入る。
一応虎蘭には伝えておいた
「虎蘭、士王がお前のオッパイを狙ってる」
「はい?」
「あいつはオッパイハンターなんだ」
「アハハハハハハ!」
気を付けると言っていた。
斬もいたが、虎蘭はまったく気にすることなく裸になった。
うちの裸族はもちろんだ。
虎蘭の大きな胸に、既に士王が目を輝かせていた。
虎蘭も気付いている。
「高虎さんの子ですもんね!」
「いや、意味が分からん」
栞がちょっと俺を睨んだ。
悪かったよー!
虎蘭はまったく気を付けず、士王に触りまくられていた。
「士王ちゃん、こっちに来な」
亜紀ちゃんたちが呼んでも一瞥しかしなかった。
虎蘭パイは滅多に味わえないと士王も理解しているからだ。
「コラァ! 来い!」
無理矢理虎蘭から引き離され、それでも今度は亜紀ちゃんパイと双子パイを堪能していた。
頭をはたかれながら。
栞と桜花たちが爆笑していた。
だが、栞が先に上がると、士王も一緒に上がった。
士王は母親の栞を守ろうとしているのだ。
桜花たちも追い掛けて上がろうとしたが、栞がもっと味わえと言っていた。
双子がかき氷を作って配る。
斬も大人しく食べ、桜花たちは狂喜した。
俺たちが上がると、栞は士王とリヴィングのソファで寛いでいた。
士王が栞の肩を揉んでいる。
美しい光景だ。
母親が大好きで仕方がないのだ。
俺も自分の子どもの頃を思い出していた。
栞がリヴィングに来た虎蘭を呼んだ。
「虎蘭。ちょっと話がしたいな」
「はい」
二人を地下に案内し、俺はそのままリヴィングに戻った。
別に心配はしていなかったが、2時間後に二人が笑い合って上がって来たので安心した。
何も聞かずに、二人にミルクティを淹れた。
斬はもう寝ている。
「おい、もういいのか?」
「うん、大丈夫だよ」
「そうか」
虎蘭は何も言わない。
「じゃあ、今日はもう寝るか」
俺が言うと、亜紀ちゃんが立ち塞がった。
「タカさん!」
「あんだよ!」
「一緒に『虎は孤高に』を観る約束でしょう!」
「してねぇよ!」
「観ましょーよー!」
亜紀ちゃんと柳は海外での戦闘で、しばらく観ていなかった。
もちろん、帰って来て二人で夢中で観ている。
俺は忙しく、まだ眠っていた間のものは観ていない。
全てを聞くつもりは無かったが、テレビよりも栞に話し合いの様子を確認したかった。
しかし、栞が俺に笑って付き合ってやれと言った。
虎蘭も誘われて、その気になった。
俺も笑って、仕方なくみんなで地下へ行った。
2話だけ付き合った。
亜紀ちゃんが毎日2話ずつ観るのだと息巻いていた。
虎蘭も楽しみだと言った。
しょうがねぇが、虎蘭も喜んでいるので、そういうことにした。
翌朝、俺が朝食を食べに降りると、斬と虎蘭が一緒に外から上がって来た。
やっぱり鍛錬をしていたらしい。
虎蘭がいてよかったー。
そう言えば、一つ言い忘れていた。
虎蘭の妊娠だ。
だが、このタイミングで言うのはどうだろうか。
虎蘭もまだ知らないことだ。
斬に押し負ける奴ではないが、腹への攻撃は二人に控えさせなければならない。
俺は斬を廊下へ連れ出し、虎蘭の妊娠を話した。
「ああ、分かっている」
「なに?」
「あやつ、やけに腹の防御が硬かったからな。お前の女だということは分かっている。だからすぐに分かった」
「あいつ、妊娠に気付いてるのか!」
「なんじゃ、そういうことではないのか?」
「いや、まだ話してねぇんだ。俺も麗星から言われて最近知ったところでな」
「ふん。まあ、そういうことだ。何も心配するな」
「あ、ああ」
朝食の後、俺は虎蘭を俺の部屋に呼んだ。
俺の部屋は初めてなので、虎蘭は周囲を興味深げに見渡した。
ソファに座らせる。
「あのさ、麗星から聞いたんだ」
「なんですか?」
「お前、妊娠したって」
「エェェェェェーーーーー!!!」
「おい、知ってたんじゃねぇのかよ!」
「知りませんよ!」
「なんだとぉ!」
じゃあ、斬の言っていたことはなんなんだ。
俺も虎蘭も落ち着こうと言った。
「すぐに虎白さんに連絡します!」
「ま、待て!」
一旦止めた。
「斬が、お前が腹への攻撃をやけに庇っていたと言っていたぞ」
「そうですか。まあ、何となくなんですけど」
「何となく?」
「ええ」
本能的なものか。
石神家のことはよく分からん。
「斬も妊娠に気付いていた」
「そうなんですか!」
「お前たちならばと思うが、鍛錬も注意しながらな」
「大丈夫ですよ。石神はそういうことも分かってますから」
「そ、そうなんだ」
虎蘭の方が落ち着いて来た。
俺はまだ少し混乱しているのだが。
「ま、まあそういうことだ。俺はこれから出勤だからな。帰ってからまた話そう」
「はい、行ってらっしゃい」
「おう」
虎蘭は微笑んでいた。
嬉しそうだった。
その顔が全てだ。
俺ももう思い煩うことは無い。
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