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皇紀&風花 結婚式 外伝: 竹流
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皇紀さんの結婚式ということで、「紅六花」のみなさんと一緒に、僕まで呼んでいただけた。
「紅六花」も幹部の方々だけで、他の人たちや「暁園」の園長の亜蘭さんなどもいるのに、神様は僕に必ず来るようにと呼んで下さった。
他にも行きたい方々もいるのに申し訳なかったけど、本当に嬉しかった。
「紅六花」のみなさんも亜蘭さんも、僕は当然行くべきだと言ってくれた。
そのことも嬉しかった。
アラスカの「虎」の軍の基地は、本当に感動した。
広大な敷地に、異様な《ヘッジホッグ》が聳え立っている。
「タイガーファング」のパイロットの紫嵐さんが、わざわざ基地上空を何度も旋回して下さり、僕たちに見せて下さった。
「石神様が「業」に必ず勝つために、そして大事な方々を護るために、この基地を作られたのです」
紫嵐さんがそう言った。
僕には、そのことがよく分かった。
これほど巨大な、そして強力な基地を作った神様の、絶対に勝つという決意が伝わって来た。
紫嵐さんは、この基地は人類史上最大最強の基地なのだと話された。
巨大なジェヴォーダンも、強力な妖魔も、「業」が召喚する神ですらも撃退する。
そんな最強の基地を神様は作ったんだ。
それは神様が大事に思う人々のため。
必ず護り、勝利するために、こんな偉大な事業を成し遂げられた。
「竹流、泣いているの?」
キッチさんが僕を後ろから抱き締めてくれた。
「はい。神様がどれほど偉大なのかが、この基地を見て分かりました」
「うん、石神さんは凄いよね」
「はい!」
他の皆さんも感動されていた。
基地の発着場に降りて、僕たちは迎えに来た電動移送車に乗り込んだ。
運転手は誰もいなくて、びっくりした。
紫嵐さんが、ここではすべて量子コンピューター《ウラノス》が電動移送車や他の都市機能を管理しているのだと教えてくれた。
「行き先は分かっているから、自動で送ってもらえますよ」
「そうなんですか!」
僕たち20人はそれぞれの荷物を持って、電動移送車へ乗り込んだ。
全員が乗り込んでも余裕があった。
走っている中で他の電動移送車を見ていたけど、いろいろな大きさがあった。
つまり、ちゃんと僕たちの人数と荷物を把握して、この電動移送車が回されて来たことが分かった。
本当に凄い技術だ。
みんなで楽しく車窓から基地内の景色を眺めていた。
商店や食堂なども多い、
時々、見るべき施設などが近づくと、電動移送車がアナウンスでそれを案内してくれたのでまた驚いた。
それは、ここに初めて来る僕たちのための《ウラノス》の「親切」だと知り、ますます感動した。
僕たちは基地内を走って、隣接する「アヴァロン」に入った。
基地内とは全く違う、美しい都市だった。
ここも広大なことは、先ほど上空で説明してもらって分かっている。
大体東京の23区くらいの広さらしい。
それも、今も拡大しているそうだ。
美しいなどという言葉では言い表せない都市だった。
高いビルもあれば、それほどでもない高さのビルもある。
低層住宅や巨大マンションと一戸建ての邸宅。
ガラス張りだったり、金属を多用した建物も、木造と漆喰のものもある。
気が付いたのは、公園やちょっとした広場があちこちにある。
東京はびっしりとビルがひしめき合っているけど、ここは物凄く空間に余裕が持たされている。
僕の隣でキッチさんが感動していた。
「キッチさん、窓側へどうぞ」
「ううん。竹流と景色が同時に見えるから」
「はい?」
振り向くとキッチさんが優しく笑っていた。
僕たちは、広いペンションのような建物に着いた。
この建物は、木組みで漆喰のものだった。
よしこさんが鍵を預かっていて、僕たちは中へ入った。
少し高い場所にあって、街を一望できるようだった。
「こりゃいいな。景色が最高だ!」
「そうだな。虎の旦那は随分といい場所を取ってくれた」
「建物も随分とお洒落じゃないか!」
「何でも、フランスのコルマールの建物を意識しているらしいよ」
「コルマールってなんだよ?」
「あたしに聞くなよ! 知ってるわけないだろう!」
みんなで笑った。
みんなで荷物を置く前に、2階のリヴィングから見える景色を見ていた。
よしこさんが部屋割りを決め、大体2人ずつの組み合わせでそれぞれの部屋へ荷物を置いた。
僕は小鉄さんと同じ部屋だった。
「小鉄! 私と替わって!」
「キッチさん、勘弁して下さい」
キッチさんはよしこさんに耳を引っ張られていなくなった。
荷物をほどいて、小鉄さんと一緒に先ほどのリヴィングへ行った。
ミカさんたちが紅茶を淹れてくれ、みんなで飲んだ。
よしこさんがこれからのスケジュールを説明してくれる。
「時差が違うから、まず体調が悪い奴は言ってくれ」
誰も手を挙げない、
みんな大丈夫そうだ。
今は現地時間で朝の11時。
結婚式は明日の9時からだ。
「大丈夫だな? じゃあ、これからのスケジュールを発表する、昼食は虎の旦那が近くのレストランを予約してくれている。気に入ったら毎回そこでもいいそうだ。もちろん他の店に行ってもいい。それに、デュールゲリエがその後で街を案内してくれる。まあ、広大な都市なんで、一部だけな。あたしたちがいる間に使うような店や、あとは観光地なども案内してくれるらしい」
みんなが日本でもらった観光ガイドを見ながら説明を聞いている。
「ガイドに載っている場所で行きたいところがあれば、電動移動車に言えば連れて行ってくれるらしい」
「英語ですか!」
「いや日本語で大丈夫だ。良かったな、ミカ」
みんなで笑った。
「食後の案内は3時間程度だ。その後でみんなで夕飯。夜は自由だが、11時前には必ずここへ戻れ」
『オス!』
「明日は皇紀さんと風花さんの大事な結婚式だ。絶対に飲み過ぎて体調を崩すなよ!」
『オス!』
デュールゲリエが迎えに来た。
『……』
クモ子さんだった。
前にニューヨークの神様のコンサートの時にお会いしている。
でも、知らない人も多くて、みんな無言になった。
ニューヨークに行った幹部の人たちはクモ子さんに挨拶し、他の皆さんにも紹介された。
「恐ろしくお強い方だ。失礼の無いようにしろ!」
『オス!』
クモ子さんがニッコリと笑った。
確か、ニューヨークでは真夜さんと真昼さんを護衛していて、激しい銃撃戦を繰り広げたと聞いている。
「ではご案内します。歩いて行ける場所ですので、徒歩で参りましょう」
みんなでレストランへ移動した。
《アヴァロン》の街を歩くのは、本当に楽しかった。
ちょっとの距離でも、あちこちに立ち寄りたい場所が沢山あった。
ちょっとした広場がまた素敵なのだ。
みんなでワイワイと騒ぎながら、10分ほどで着いた。
イタリアンレストランのお店で、僕たちはすぐに予約のテーブルに案内された。
幾つかのテーブルが繋げられ、10名ずつが向かい合わせに座る。
料理が運ばれてきて、みんなが喜んだ。
「イタリアンなんて、初めてだぜ!」
「こら! 騒ぐんじゃないよ!」
「ウッメェー! なんだこりゃ!」
「静かにしろ!」
ウェイトレスの人たちが笑っていた。
本当にどれも美味しい料理だった。
神様が手配してくれたのだろう。
食事の後でクモ子さんが電動移動車で案内してくれた。
またみんなで感動した。
夕食も同じイタリアン・レストランで頂き、その後で僕はミカさんとキッチさんに誘われて、街を散策した。
どこも素敵な風景で、お洒落なカフェでコーヒーを飲んだ。
「竹流、こんな街に住みたいね」
キッチさんが言った。
「そうですね、平和な時代になったらそうしたいですね」
僕がそう言うと、二人とも僕のことをジッと見ていた。
「お前は住めよ。あたしたちが平和な時代にするからさ」
「いいえ、僕は神様と一緒に戦います。神様が戦う限り、僕も戦います」
「竹流……」
それが僕の夢だ。
神様はみんなのために戦うんだ。
だったら僕も戦う。
ペンションに戻って、お風呂に入って休んだ。
明日の皇紀さんの結婚式が楽しみだった。
「紅六花」も幹部の方々だけで、他の人たちや「暁園」の園長の亜蘭さんなどもいるのに、神様は僕に必ず来るようにと呼んで下さった。
他にも行きたい方々もいるのに申し訳なかったけど、本当に嬉しかった。
「紅六花」のみなさんも亜蘭さんも、僕は当然行くべきだと言ってくれた。
そのことも嬉しかった。
アラスカの「虎」の軍の基地は、本当に感動した。
広大な敷地に、異様な《ヘッジホッグ》が聳え立っている。
「タイガーファング」のパイロットの紫嵐さんが、わざわざ基地上空を何度も旋回して下さり、僕たちに見せて下さった。
「石神様が「業」に必ず勝つために、そして大事な方々を護るために、この基地を作られたのです」
紫嵐さんがそう言った。
僕には、そのことがよく分かった。
これほど巨大な、そして強力な基地を作った神様の、絶対に勝つという決意が伝わって来た。
紫嵐さんは、この基地は人類史上最大最強の基地なのだと話された。
巨大なジェヴォーダンも、強力な妖魔も、「業」が召喚する神ですらも撃退する。
そんな最強の基地を神様は作ったんだ。
それは神様が大事に思う人々のため。
必ず護り、勝利するために、こんな偉大な事業を成し遂げられた。
「竹流、泣いているの?」
キッチさんが僕を後ろから抱き締めてくれた。
「はい。神様がどれほど偉大なのかが、この基地を見て分かりました」
「うん、石神さんは凄いよね」
「はい!」
他の皆さんも感動されていた。
基地の発着場に降りて、僕たちは迎えに来た電動移送車に乗り込んだ。
運転手は誰もいなくて、びっくりした。
紫嵐さんが、ここではすべて量子コンピューター《ウラノス》が電動移送車や他の都市機能を管理しているのだと教えてくれた。
「行き先は分かっているから、自動で送ってもらえますよ」
「そうなんですか!」
僕たち20人はそれぞれの荷物を持って、電動移送車へ乗り込んだ。
全員が乗り込んでも余裕があった。
走っている中で他の電動移送車を見ていたけど、いろいろな大きさがあった。
つまり、ちゃんと僕たちの人数と荷物を把握して、この電動移送車が回されて来たことが分かった。
本当に凄い技術だ。
みんなで楽しく車窓から基地内の景色を眺めていた。
商店や食堂なども多い、
時々、見るべき施設などが近づくと、電動移送車がアナウンスでそれを案内してくれたのでまた驚いた。
それは、ここに初めて来る僕たちのための《ウラノス》の「親切」だと知り、ますます感動した。
僕たちは基地内を走って、隣接する「アヴァロン」に入った。
基地内とは全く違う、美しい都市だった。
ここも広大なことは、先ほど上空で説明してもらって分かっている。
大体東京の23区くらいの広さらしい。
それも、今も拡大しているそうだ。
美しいなどという言葉では言い表せない都市だった。
高いビルもあれば、それほどでもない高さのビルもある。
低層住宅や巨大マンションと一戸建ての邸宅。
ガラス張りだったり、金属を多用した建物も、木造と漆喰のものもある。
気が付いたのは、公園やちょっとした広場があちこちにある。
東京はびっしりとビルがひしめき合っているけど、ここは物凄く空間に余裕が持たされている。
僕の隣でキッチさんが感動していた。
「キッチさん、窓側へどうぞ」
「ううん。竹流と景色が同時に見えるから」
「はい?」
振り向くとキッチさんが優しく笑っていた。
僕たちは、広いペンションのような建物に着いた。
この建物は、木組みで漆喰のものだった。
よしこさんが鍵を預かっていて、僕たちは中へ入った。
少し高い場所にあって、街を一望できるようだった。
「こりゃいいな。景色が最高だ!」
「そうだな。虎の旦那は随分といい場所を取ってくれた」
「建物も随分とお洒落じゃないか!」
「何でも、フランスのコルマールの建物を意識しているらしいよ」
「コルマールってなんだよ?」
「あたしに聞くなよ! 知ってるわけないだろう!」
みんなで笑った。
みんなで荷物を置く前に、2階のリヴィングから見える景色を見ていた。
よしこさんが部屋割りを決め、大体2人ずつの組み合わせでそれぞれの部屋へ荷物を置いた。
僕は小鉄さんと同じ部屋だった。
「小鉄! 私と替わって!」
「キッチさん、勘弁して下さい」
キッチさんはよしこさんに耳を引っ張られていなくなった。
荷物をほどいて、小鉄さんと一緒に先ほどのリヴィングへ行った。
ミカさんたちが紅茶を淹れてくれ、みんなで飲んだ。
よしこさんがこれからのスケジュールを説明してくれる。
「時差が違うから、まず体調が悪い奴は言ってくれ」
誰も手を挙げない、
みんな大丈夫そうだ。
今は現地時間で朝の11時。
結婚式は明日の9時からだ。
「大丈夫だな? じゃあ、これからのスケジュールを発表する、昼食は虎の旦那が近くのレストランを予約してくれている。気に入ったら毎回そこでもいいそうだ。もちろん他の店に行ってもいい。それに、デュールゲリエがその後で街を案内してくれる。まあ、広大な都市なんで、一部だけな。あたしたちがいる間に使うような店や、あとは観光地なども案内してくれるらしい」
みんなが日本でもらった観光ガイドを見ながら説明を聞いている。
「ガイドに載っている場所で行きたいところがあれば、電動移動車に言えば連れて行ってくれるらしい」
「英語ですか!」
「いや日本語で大丈夫だ。良かったな、ミカ」
みんなで笑った。
「食後の案内は3時間程度だ。その後でみんなで夕飯。夜は自由だが、11時前には必ずここへ戻れ」
『オス!』
「明日は皇紀さんと風花さんの大事な結婚式だ。絶対に飲み過ぎて体調を崩すなよ!」
『オス!』
デュールゲリエが迎えに来た。
『……』
クモ子さんだった。
前にニューヨークの神様のコンサートの時にお会いしている。
でも、知らない人も多くて、みんな無言になった。
ニューヨークに行った幹部の人たちはクモ子さんに挨拶し、他の皆さんにも紹介された。
「恐ろしくお強い方だ。失礼の無いようにしろ!」
『オス!』
クモ子さんがニッコリと笑った。
確か、ニューヨークでは真夜さんと真昼さんを護衛していて、激しい銃撃戦を繰り広げたと聞いている。
「ではご案内します。歩いて行ける場所ですので、徒歩で参りましょう」
みんなでレストランへ移動した。
《アヴァロン》の街を歩くのは、本当に楽しかった。
ちょっとの距離でも、あちこちに立ち寄りたい場所が沢山あった。
ちょっとした広場がまた素敵なのだ。
みんなでワイワイと騒ぎながら、10分ほどで着いた。
イタリアンレストランのお店で、僕たちはすぐに予約のテーブルに案内された。
幾つかのテーブルが繋げられ、10名ずつが向かい合わせに座る。
料理が運ばれてきて、みんなが喜んだ。
「イタリアンなんて、初めてだぜ!」
「こら! 騒ぐんじゃないよ!」
「ウッメェー! なんだこりゃ!」
「静かにしろ!」
ウェイトレスの人たちが笑っていた。
本当にどれも美味しい料理だった。
神様が手配してくれたのだろう。
食事の後でクモ子さんが電動移動車で案内してくれた。
またみんなで感動した。
夕食も同じイタリアン・レストランで頂き、その後で僕はミカさんとキッチさんに誘われて、街を散策した。
どこも素敵な風景で、お洒落なカフェでコーヒーを飲んだ。
「竹流、こんな街に住みたいね」
キッチさんが言った。
「そうですね、平和な時代になったらそうしたいですね」
僕がそう言うと、二人とも僕のことをジッと見ていた。
「お前は住めよ。あたしたちが平和な時代にするからさ」
「いいえ、僕は神様と一緒に戦います。神様が戦う限り、僕も戦います」
「竹流……」
それが僕の夢だ。
神様はみんなのために戦うんだ。
だったら僕も戦う。
ペンションに戻って、お風呂に入って休んだ。
明日の皇紀さんの結婚式が楽しみだった。
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