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皇紀&風花 結婚式
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10月の半ば、タカさんに呼ばれて僕は一度家に帰っていた。
久しぶりの家で、姉や妹たちと再会を喜んでいた。
夕飯を終えて風呂上がりに、自分の部屋でDVDやティッシュを用意していた。
タカさんが部屋に来た。
「……」
「あれ? どうしました?」
「ちょっと俺の部屋に来い」
「分かりました!」
タカさんに部屋に行った。
「タカさん、何でしょうか?」
「おう、座れよ」
タカさんの部屋のソファに腰かけた。
ちょっと緊張する。
何の話だろう。
「お前、12月1日が誕生日だよな?」
「はい」
「いよいよ18歳だ」
「そうですね」
どういうことだ?
「風花とは上手く行っているな」
「はい」
「時々行っちゃ、ヤってるよな?」
「アハハハハハ」
まー、その通りだけど。
「そろそろ結婚しろよ」
「え?」
「もう付き合いもそこそこになる。お前も18歳になる。いい頃合いだろう?」
「でも……」
「なんだ、決心がつかないか?」
「そういうことでも。でも突然で、ちょっと戸惑うっていうか」
タカさんが笑っていた。
「まあ、お前の親父がこんなだからな。でも、お前にはちゃんと結婚して家庭を築いて欲しいんだよ」
「はぁ」
「山中も奥さんもそれを望んでいるだろう。それとも、お前も何人もの女と関係を持つか?」
「いいえ! 僕は風花さんだけでいいです!」
「そうか」
タカさんは嬉しそうに笑い、とにかくちゃんと風花さんにプロポーズをするように言った。
「分かりました!」
「じゃあ、すぐに行って来い」
「はい?」
「まだ7時だ。風花も食事を終えた辺りだろう」
「へ?」
「早く行けぇ!」
「は、はい!」
なんだろ!
とにかく僕は急いで「Ωコンバットスーツ」を着て、風花さんの所へ行った。
僕が行くと、風花さんが玄関の前で待っていてくれた。
タカさんが連絡してくれてたらしい。
「石神さんが、皇紀さんがすぐに来ると言って」
「う、うん」
「あの、何かありました?」
「う、うん」
どう説明したものか悩んでいると、ルーとハーが来た。
なんだ!
「皇紀ちゃん! これ着て」
「これも」
僕にスーツと小さな箱を渡された。
ああ、そうだ。
プロポーズなんだからそれなりの格好をしないと。
それに、指輪も。
タカさんは用意していたんだ。
ルーとハーはニコニコして僕を見ていた。
「DVDは片付けておくね?」
「うん」
「「じゃ!」」
「え!」
二人はすぐに飛び去った。
なんなんだ……
戸惑う風花さんにろくな説明も出来ず、中へ入れてもらった。
部屋を借りてスーツに着替え、リヴィングで待っている風花さんの前に立った。
「あの……」
スーツに着替え、右手に小さな箱を持っている。
それに緊張している僕を見て、風花さんも分かったようだ。
「突然すみません。あの……風花さん! 僕と結婚して下さい!」
頭を下げて両手でリングケースを前に出している。
だけど、いつまで待っても、風花さんは何も言わないし受け取ってもくれない。
僕はそっと風花さんを見た。
泣いていた。
「あの、風花さん?」
「あ、ごめんなさい!」
泣き顔で僕の手からリングケースを受け取ってくれた。
「もちろん、喜んでお受けいたします! 皇紀さん、ありがとう!」
「いや、僕の方こそ! あー、緊張したぁー!」
「ウフフフフ」
風花さんは涙を拭って笑ってくれた。
「でも、どうして突然?」
「うん。タカさんにさっき呼ばれて、すぐにプロポーズに行けって」
「そうなんですか」
「僕が12月に18歳になるからって。それで風花さんと結婚するのはいいんだけど。でも、なんでこんなに急いで行かされたのかはさっぱり」
二人で考えたけど、まったく分からなかった。
風花さんがリングケースの包みを開いた。
普通のビロードで覆われたものではなく、キラキラと輝く銀色の函。
表面には風花さんの美しい笑顔が彫られている。
余りにも素敵なケースだった。
そっと風花さんが蓋を開いた。
「「!」」
七色のカラーダイヤモンドのリング。
ダイヤモンドはどれも七角錐にカットされ、それらが花が開くように配置されている。
レッド、ブルー、パープル、グリーン、イエロー、グリーン、ブラック、そしてクリアが中心に。
カラーはどれも濃い。
もちろん綺麗なんだけど、ちょっとやり過ぎじゃ……
大きさは直径で30ミリはある。
僕が緊張しながら、風花さんの左手の薬指に嵌めた。
美しい風花さんだったけど、流石にリングが目立つ。
「あの、大事にしますね」
「うん……」
野薔薇ちゃんが紅茶を持って来てくれた。
「風花ちゃん、皇紀さん、おめでとうございます」
「ありがとう、野薔薇ちゃん!」
「ありがとう」
野薔薇ちゃんは風花さんのことが大好きだ。
一応僕も、タカさんの息子であり風花さんの恋人ということで冷遇されたことはない。
でも、一番は風花さんだ。
「風花さん、主様はあのことに気付いておられるのではないでしょうか」
「え!」
「どうかしたの?」
「え、ええ、実は……。私も皇紀さんにお話ししようとしていたところで」
「え、なに?」
「私……」
ぶっ飛びました。
家に、帰って、タカさんに報告した。
「風花さんに受け入れてもらえました」
「まあ、そこは心配も無かったけどな」
「タカさんは、風花さんのことを知っていて急ぐように言ったんですか?」
「なんだ?」
「え、知らない!」
「おい、風花がどうかしたのか!」
「妊娠してます!」
「マジかぁ!」
「にゃー!」
ロボは付き合い。
タカさんは、それほど驚いてはいなかった。
なんかおかしい。
タカさんが笑って全員を招集した。
「風花が妊娠してるってよ!」
「「「「エェー!」」」」
「にゃ!」
「こいつ、あれほど避妊は気を付けろって言ってたのによ!」
「「「「サイテー!」」」」
「な!」
「にゃ!」
「みんな、ちょっと待ってよー!」
少し前にタカさんに言われて、子どもが出来てもいいってことになってたんだけど。
「やっぱナマの良さには耐えられなかったか」
「そうなんですか?」
「ゴムってやっぱ違うんだよな」
「タカさーん!」
みんなで笑っていた。
もちろん、みんな僕と風花さんがいずれ結婚するだろうことは分かっていた。
「出来ちゃった婚だけど、さっきプロポーズしてきた」
「「「「ワーイ!」」」」
みんなから祝福された。
恥ずかしかったけど、嬉しかった。
こんなに早いとは思っていなかったかもしれないけど。
でも、みんな喜んでくれた。
タカさんはもしかして、風花さんの妊娠を感じていたのだろうか?
「タカさん、まさか風花さんの妊娠って知ってたんですか?」
「ああ、野薔薇が教えてくれた」
「エェッ―――!」
まさかの情報網だった。
「だって、あいつは何でも教えてくれるんだよ」
「そうなんですか! じゃあ、時々タカさんに会ってるとか?」
「うん、しょっちゅう」
「そうなんですかぁ!」
「前にさ、遠慮しないでどんどん来いって言ったのよ。そうしたら本当にちょくちょく来んの」
「えぇー!」
そうだったのかぁ。
「ということでな」
「はい」
「結婚式の準備してるから」
「へ?」
「だからお前と風花の結婚式だよ」
「え?」
頭を引っぱたかれた。
「アラスカでやるからな!」
「エェ!」
「12月の中旬な。今、突貫で会場作ってる」
「なんですかぁ!」
「実を言えば蓮花の研究所の防壁修復が遅いのは、会場の建設を優先してるからなんだ」
「それほどですかぁー!」
タカさんが笑いながら僕の頭を撫でた。
「お前には入学式も卒業式も俺が出なかったからな。悪かったな」
「い、いえ! そんなことは!」
タカさんはそのことを気にしてくれていたのか。
「だからな、お前の門出の結婚式はちょっと気合入れるからな」
「い、いえ」
「あんだよ?」
「タカさんが気合入れるとコワイっていうか」
「てっめぇー!」
頭を引っぱたかれた。
もちろん冗談だ。
「本当によ、俺にやらせてくれよ」
「分かりました、宜しくお願いします」
「ああ、任せてくれ」
まさか、あんなものになるとは、この時には思ってもみなかった。
タカさん、やり過ぎにも程があります。
久しぶりの家で、姉や妹たちと再会を喜んでいた。
夕飯を終えて風呂上がりに、自分の部屋でDVDやティッシュを用意していた。
タカさんが部屋に来た。
「……」
「あれ? どうしました?」
「ちょっと俺の部屋に来い」
「分かりました!」
タカさんに部屋に行った。
「タカさん、何でしょうか?」
「おう、座れよ」
タカさんの部屋のソファに腰かけた。
ちょっと緊張する。
何の話だろう。
「お前、12月1日が誕生日だよな?」
「はい」
「いよいよ18歳だ」
「そうですね」
どういうことだ?
「風花とは上手く行っているな」
「はい」
「時々行っちゃ、ヤってるよな?」
「アハハハハハ」
まー、その通りだけど。
「そろそろ結婚しろよ」
「え?」
「もう付き合いもそこそこになる。お前も18歳になる。いい頃合いだろう?」
「でも……」
「なんだ、決心がつかないか?」
「そういうことでも。でも突然で、ちょっと戸惑うっていうか」
タカさんが笑っていた。
「まあ、お前の親父がこんなだからな。でも、お前にはちゃんと結婚して家庭を築いて欲しいんだよ」
「はぁ」
「山中も奥さんもそれを望んでいるだろう。それとも、お前も何人もの女と関係を持つか?」
「いいえ! 僕は風花さんだけでいいです!」
「そうか」
タカさんは嬉しそうに笑い、とにかくちゃんと風花さんにプロポーズをするように言った。
「分かりました!」
「じゃあ、すぐに行って来い」
「はい?」
「まだ7時だ。風花も食事を終えた辺りだろう」
「へ?」
「早く行けぇ!」
「は、はい!」
なんだろ!
とにかく僕は急いで「Ωコンバットスーツ」を着て、風花さんの所へ行った。
僕が行くと、風花さんが玄関の前で待っていてくれた。
タカさんが連絡してくれてたらしい。
「石神さんが、皇紀さんがすぐに来ると言って」
「う、うん」
「あの、何かありました?」
「う、うん」
どう説明したものか悩んでいると、ルーとハーが来た。
なんだ!
「皇紀ちゃん! これ着て」
「これも」
僕にスーツと小さな箱を渡された。
ああ、そうだ。
プロポーズなんだからそれなりの格好をしないと。
それに、指輪も。
タカさんは用意していたんだ。
ルーとハーはニコニコして僕を見ていた。
「DVDは片付けておくね?」
「うん」
「「じゃ!」」
「え!」
二人はすぐに飛び去った。
なんなんだ……
戸惑う風花さんにろくな説明も出来ず、中へ入れてもらった。
部屋を借りてスーツに着替え、リヴィングで待っている風花さんの前に立った。
「あの……」
スーツに着替え、右手に小さな箱を持っている。
それに緊張している僕を見て、風花さんも分かったようだ。
「突然すみません。あの……風花さん! 僕と結婚して下さい!」
頭を下げて両手でリングケースを前に出している。
だけど、いつまで待っても、風花さんは何も言わないし受け取ってもくれない。
僕はそっと風花さんを見た。
泣いていた。
「あの、風花さん?」
「あ、ごめんなさい!」
泣き顔で僕の手からリングケースを受け取ってくれた。
「もちろん、喜んでお受けいたします! 皇紀さん、ありがとう!」
「いや、僕の方こそ! あー、緊張したぁー!」
「ウフフフフ」
風花さんは涙を拭って笑ってくれた。
「でも、どうして突然?」
「うん。タカさんにさっき呼ばれて、すぐにプロポーズに行けって」
「そうなんですか」
「僕が12月に18歳になるからって。それで風花さんと結婚するのはいいんだけど。でも、なんでこんなに急いで行かされたのかはさっぱり」
二人で考えたけど、まったく分からなかった。
風花さんがリングケースの包みを開いた。
普通のビロードで覆われたものではなく、キラキラと輝く銀色の函。
表面には風花さんの美しい笑顔が彫られている。
余りにも素敵なケースだった。
そっと風花さんが蓋を開いた。
「「!」」
七色のカラーダイヤモンドのリング。
ダイヤモンドはどれも七角錐にカットされ、それらが花が開くように配置されている。
レッド、ブルー、パープル、グリーン、イエロー、グリーン、ブラック、そしてクリアが中心に。
カラーはどれも濃い。
もちろん綺麗なんだけど、ちょっとやり過ぎじゃ……
大きさは直径で30ミリはある。
僕が緊張しながら、風花さんの左手の薬指に嵌めた。
美しい風花さんだったけど、流石にリングが目立つ。
「あの、大事にしますね」
「うん……」
野薔薇ちゃんが紅茶を持って来てくれた。
「風花ちゃん、皇紀さん、おめでとうございます」
「ありがとう、野薔薇ちゃん!」
「ありがとう」
野薔薇ちゃんは風花さんのことが大好きだ。
一応僕も、タカさんの息子であり風花さんの恋人ということで冷遇されたことはない。
でも、一番は風花さんだ。
「風花さん、主様はあのことに気付いておられるのではないでしょうか」
「え!」
「どうかしたの?」
「え、ええ、実は……。私も皇紀さんにお話ししようとしていたところで」
「え、なに?」
「私……」
ぶっ飛びました。
家に、帰って、タカさんに報告した。
「風花さんに受け入れてもらえました」
「まあ、そこは心配も無かったけどな」
「タカさんは、風花さんのことを知っていて急ぐように言ったんですか?」
「なんだ?」
「え、知らない!」
「おい、風花がどうかしたのか!」
「妊娠してます!」
「マジかぁ!」
「にゃー!」
ロボは付き合い。
タカさんは、それほど驚いてはいなかった。
なんかおかしい。
タカさんが笑って全員を招集した。
「風花が妊娠してるってよ!」
「「「「エェー!」」」」
「にゃ!」
「こいつ、あれほど避妊は気を付けろって言ってたのによ!」
「「「「サイテー!」」」」
「な!」
「にゃ!」
「みんな、ちょっと待ってよー!」
少し前にタカさんに言われて、子どもが出来てもいいってことになってたんだけど。
「やっぱナマの良さには耐えられなかったか」
「そうなんですか?」
「ゴムってやっぱ違うんだよな」
「タカさーん!」
みんなで笑っていた。
もちろん、みんな僕と風花さんがいずれ結婚するだろうことは分かっていた。
「出来ちゃった婚だけど、さっきプロポーズしてきた」
「「「「ワーイ!」」」」
みんなから祝福された。
恥ずかしかったけど、嬉しかった。
こんなに早いとは思っていなかったかもしれないけど。
でも、みんな喜んでくれた。
タカさんはもしかして、風花さんの妊娠を感じていたのだろうか?
「タカさん、まさか風花さんの妊娠って知ってたんですか?」
「ああ、野薔薇が教えてくれた」
「エェッ―――!」
まさかの情報網だった。
「だって、あいつは何でも教えてくれるんだよ」
「そうなんですか! じゃあ、時々タカさんに会ってるとか?」
「うん、しょっちゅう」
「そうなんですかぁ!」
「前にさ、遠慮しないでどんどん来いって言ったのよ。そうしたら本当にちょくちょく来んの」
「えぇー!」
そうだったのかぁ。
「ということでな」
「はい」
「結婚式の準備してるから」
「へ?」
「だからお前と風花の結婚式だよ」
「え?」
頭を引っぱたかれた。
「アラスカでやるからな!」
「エェ!」
「12月の中旬な。今、突貫で会場作ってる」
「なんですかぁ!」
「実を言えば蓮花の研究所の防壁修復が遅いのは、会場の建設を優先してるからなんだ」
「それほどですかぁー!」
タカさんが笑いながら僕の頭を撫でた。
「お前には入学式も卒業式も俺が出なかったからな。悪かったな」
「い、いえ! そんなことは!」
タカさんはそのことを気にしてくれていたのか。
「だからな、お前の門出の結婚式はちょっと気合入れるからな」
「い、いえ」
「あんだよ?」
「タカさんが気合入れるとコワイっていうか」
「てっめぇー!」
頭を引っぱたかれた。
もちろん冗談だ。
「本当によ、俺にやらせてくれよ」
「分かりました、宜しくお願いします」
「ああ、任せてくれ」
まさか、あんなものになるとは、この時には思ってもみなかった。
タカさん、やり過ぎにも程があります。
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