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早乙女 あの日、あの時
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朝食を食べて、ハマーで出発した。
「あなた、長距離ですけど、運転は大丈夫ですか?」
雪野さんが心配そうに俺を見て言った。
実際、俺も4時間以上の長距離の運転はしたことがない。
「うん、頑張るよ。石神の別荘に行けると思えば、力も湧いて来る」
「ウフフフ、そうですか。途中で休みながらゆっくりと行きましょうね」
「ありがとう。安全運転で行くからね」
「はい、お願いします」
雪野さんが助手席で微笑んだ。
雪野さんはいつでも優しく美しい。
後ろのシートで怜花と久留守が楽しそうに笑っている。
二人とも石神の別荘に行けることを喜んでいるのだ。
石神は不思議な男だ。
誰からも好かれるし、愛される。
特に子どもからは絶大な人気がある。
うちの二人も石神のことが大好きだ。
俺はその理由を知っている。
石神が、本当に優しい男だからだ。
前に初めて、石神と一緒に外で食事をした時のことだ。
あれは綺羅々との戦いの最中だった。
まだ俺が石神高虎という人間をよく分かっていなかった時。
うちの近所の定食屋で一緒に食事をした。
俺がよく利用している店だった。
石神が俺の行きつけの店に行きたいと言ったのだ。
今から思えば、石神は俺の行動範囲を知って護ろうと思ってくれていたのだろう。
食事をしながら話をし、店を出ると近くの保育園の子どもたちの散歩の集団とすれ違った。
女性の先生三人が引率して、園児たち10人ほどを連れていた。
小さな子たちはカートに6人乗り、他に歩いている園児たち4人。
歩いている子どもたちが少し疲れたのか、立ち止まっているようだ。
先生たちも、少し困った様子だった。
他の人間であれば、何事も無くすれ違っただけだろう。
しかし石神はカートに乗った子どもたちに笑いかけ、手を振った。
歩いている子たちの頭を撫でた。
俺は石神のことを、随分と愛想のよい男だと思った。
子どもが好きなのか。
幼い子どもたちが、石神に一瞬で夢中になったのが分かった。
随分と大喜びで、石神の身体に触れたがった。
石神は笑いながら一人一人に笑いかけ、話しかけていた。
園児たちを引率していた女性の先生たちも、笑っていた。
石神は手を振って見送った。
俺のマンションへ戻るつもりだった。
すれ違ってしばらくして、後ろで大声で怒鳴っている声が聞こえた。
二人で振り返ると、工事現場の人間らしい3人が、保育園児の乗ったカートを足で蹴っていた。
作業着の腕に、刺青が見える奴もいる。
「なにぶつけてんだ、ゴラァ!」
「狭い道でこんなものを引いてんじゃねぇ!」
何度も蹴る中で、子どもたちが怯えて泣き出した。
男たちはその声に苛立ったように、更に蹴っている。
俺は警察官として諫めようと歩き出すと、石神が先に飛び出して行った。
物凄い速さだ。
三人の男たちが一瞬で吹っ飛んだ。
その男たちを見向きもしないで、石神は泣いて怯えている子どもたちを宥めていた。
「おい、もう大丈夫だぞ! 泣かなくていいからな。怖かったよな?」
また一人ひとりの頭を撫でて涙を拭っていた。
園児たちを散歩させていた先生たちは怯えていたが、石神のそうした姿を見て同じように子どもたちを慰めていった。
「ありがとうございます」
「いいえ、あなた方は大丈夫ですか?」
「はい。お陰で助かりました」
「いいえ」
俺は地面に転がった3人に近づいた。
警察官であるバッジを見せると、男たちは驚いた。
「あんたたち、警官だったのか!」
「あいつは違う」
「え?」
石神が俺の隣に立った。
俺は石神の雰囲気が変わったのでゾッとした。
先ほどまで子どもたちに向けていた石神ではない。
男たちが怯えた。
隣にいた俺でさえも、恐ろしい波動にどうしようもなかった。
「てめぇら、今度こんな真似をしやがったらただじゃおかねぇ」
そんな脅し文句を言う奴は多いが、石神が言うと男たちが本当に震え上がった。
「すみませんでしたぁ!」
口々に大声で謝り、石神に赦しを請うた。
俺は石神の暴力を初めて見た。
恐ろしさよりも、鮮やかで美しい動きだった。
そして、俺は石神がどうして言葉ではなく暴力で最初から男たちを蹴散らしたのかが分かった。
口で言えば、多分男たちはもう何度か子どもたちのカートを蹴ったかもしれない。
汚い脅し文句を大声で叫んだかもしれない。
だから石神は、躊躇なく最初から暴力で押し黙らせたのだ。
子どもたちをこれ以上怖がらせないために。
警察官の俺の前にも関わらず。
「行け」
「「「はい!」」」
男たちが急いで立ち上がって走り去った。
後ろで子どもたちが歓声を挙げた。
振り返って笑う石神は、もう最高に優しい顔をしていた。
本当は、石神は男たちを幾らでも叩き潰せただろう。
しかし、そうすれば血まみれになった男たちを子どもたちが怖がる。
それに、すぐに男たちを退散させたかったのだろう。
だから石神は足腰が壊れない程度の暴力に留めたのだ。
そういうことも、俺の中で自然に理解出来た。
何でもない出来事だったが、俺は石神という男を信頼した。
石神は心底から優しいのだ。
恐ろしい面もあるが、それはこの男の怒りなのだ。
自分の大切な者たちを傷つければ、その石神の優しさが怒りを生むのだ。
優しいからこそ怒る。
その優しさが深いから、怒りも大きくなる。
綺羅々とのことも、きっとそうなのだろう。
そして俺を助けてくれるのも同じなのだと思った。
石神が俺のことを大切に思ってくれているのが分かった。
何故かは分からないが。
後にそのことを石神に聞いてみた。
「どうして俺なんかを助けてくれるんだ?」
石神はちょっと困った顔をしていた。
その困惑もまた、俺への優しさなのだと気付いた。
言葉にすれば、俺を傷つけてしまうかもしれないと石神は思っている。
少し沈黙してから、俺を気遣うような目で言った。
「お前さ、親父さんとお姉さんを殺されたんだろ?」
「ああ、そうだ」
やはり石神は、俺にその辛い思い出を思い起こさせたくなかったのだ。
だから俺も、石神が気にしないように冷静に答えた。
「お前、一人でもなんとかしようとしてたんだろ?」
「その通りだ」
「お前は立派な奴だ。俺は尊敬するよ。だから俺はお前を助けたい」
「……」
石神が気遣わないようにと思っていたが、不覚にも涙が出そうになった。
石神という男が何者なのかが分かったのだ。
縁もゆかりもない、会ったこともない、自分に何の得もない、そんな俺を尊敬するから助けるのだと言ってくれた。
確かに俺は、勝てない戦いに挑もうとしていた。
それしかなかったのだ。
石神は、そんな俺をその優しさで感じ取ってくれた。
「石神、頼む」
「おう、任せろ!」
俺は石神と一緒に戦うことが出来た。
そして、俺では勝てなかった戦いを、石神のお陰で勝利出来た。
だからあれからずっと、石神と一緒に戦いたいと思っている。
石神は俺の親友だ。
かけがえのない、俺の大切な人間だ。
俺の全てを捧げ尽くしても構わない男だ。
しかし、石神はそんな俺の心をあの優しさでくるんでいた。
俺が石神のために命すら捨てる覚悟を、石神はかわそうとした。
雪野さんを俺と結ばせ、この俺に愛する家族を持たせた。
モハメドさんという最強の防御の力を持つ妖魔を俺に預け、更に最も過酷な戦場から俺を遠ざけようとした。
でもな、石神。
俺の覚悟は微塵も後退してないぞ。
俺はお前のためならば、全てを擲つんだよ。
あの日から、今も、これからも。
石神、俺は……
ハンドルを握る俺の腕に、雪野さんが優しく手を乗せてくれた。
「早く石神さんにお会いしたいでしょう?」
「うん、そうだね」
「でも、ゆっくり行って下さい」
「え?」
「家族で旅行というのもいいものですよ?」
「ああ、そうだね」
雪野さんがまた美しい笑顔で俺を見た。
俺は最高に幸せだった。
「あなた、長距離ですけど、運転は大丈夫ですか?」
雪野さんが心配そうに俺を見て言った。
実際、俺も4時間以上の長距離の運転はしたことがない。
「うん、頑張るよ。石神の別荘に行けると思えば、力も湧いて来る」
「ウフフフ、そうですか。途中で休みながらゆっくりと行きましょうね」
「ありがとう。安全運転で行くからね」
「はい、お願いします」
雪野さんが助手席で微笑んだ。
雪野さんはいつでも優しく美しい。
後ろのシートで怜花と久留守が楽しそうに笑っている。
二人とも石神の別荘に行けることを喜んでいるのだ。
石神は不思議な男だ。
誰からも好かれるし、愛される。
特に子どもからは絶大な人気がある。
うちの二人も石神のことが大好きだ。
俺はその理由を知っている。
石神が、本当に優しい男だからだ。
前に初めて、石神と一緒に外で食事をした時のことだ。
あれは綺羅々との戦いの最中だった。
まだ俺が石神高虎という人間をよく分かっていなかった時。
うちの近所の定食屋で一緒に食事をした。
俺がよく利用している店だった。
石神が俺の行きつけの店に行きたいと言ったのだ。
今から思えば、石神は俺の行動範囲を知って護ろうと思ってくれていたのだろう。
食事をしながら話をし、店を出ると近くの保育園の子どもたちの散歩の集団とすれ違った。
女性の先生三人が引率して、園児たち10人ほどを連れていた。
小さな子たちはカートに6人乗り、他に歩いている園児たち4人。
歩いている子どもたちが少し疲れたのか、立ち止まっているようだ。
先生たちも、少し困った様子だった。
他の人間であれば、何事も無くすれ違っただけだろう。
しかし石神はカートに乗った子どもたちに笑いかけ、手を振った。
歩いている子たちの頭を撫でた。
俺は石神のことを、随分と愛想のよい男だと思った。
子どもが好きなのか。
幼い子どもたちが、石神に一瞬で夢中になったのが分かった。
随分と大喜びで、石神の身体に触れたがった。
石神は笑いながら一人一人に笑いかけ、話しかけていた。
園児たちを引率していた女性の先生たちも、笑っていた。
石神は手を振って見送った。
俺のマンションへ戻るつもりだった。
すれ違ってしばらくして、後ろで大声で怒鳴っている声が聞こえた。
二人で振り返ると、工事現場の人間らしい3人が、保育園児の乗ったカートを足で蹴っていた。
作業着の腕に、刺青が見える奴もいる。
「なにぶつけてんだ、ゴラァ!」
「狭い道でこんなものを引いてんじゃねぇ!」
何度も蹴る中で、子どもたちが怯えて泣き出した。
男たちはその声に苛立ったように、更に蹴っている。
俺は警察官として諫めようと歩き出すと、石神が先に飛び出して行った。
物凄い速さだ。
三人の男たちが一瞬で吹っ飛んだ。
その男たちを見向きもしないで、石神は泣いて怯えている子どもたちを宥めていた。
「おい、もう大丈夫だぞ! 泣かなくていいからな。怖かったよな?」
また一人ひとりの頭を撫でて涙を拭っていた。
園児たちを散歩させていた先生たちは怯えていたが、石神のそうした姿を見て同じように子どもたちを慰めていった。
「ありがとうございます」
「いいえ、あなた方は大丈夫ですか?」
「はい。お陰で助かりました」
「いいえ」
俺は地面に転がった3人に近づいた。
警察官であるバッジを見せると、男たちは驚いた。
「あんたたち、警官だったのか!」
「あいつは違う」
「え?」
石神が俺の隣に立った。
俺は石神の雰囲気が変わったのでゾッとした。
先ほどまで子どもたちに向けていた石神ではない。
男たちが怯えた。
隣にいた俺でさえも、恐ろしい波動にどうしようもなかった。
「てめぇら、今度こんな真似をしやがったらただじゃおかねぇ」
そんな脅し文句を言う奴は多いが、石神が言うと男たちが本当に震え上がった。
「すみませんでしたぁ!」
口々に大声で謝り、石神に赦しを請うた。
俺は石神の暴力を初めて見た。
恐ろしさよりも、鮮やかで美しい動きだった。
そして、俺は石神がどうして言葉ではなく暴力で最初から男たちを蹴散らしたのかが分かった。
口で言えば、多分男たちはもう何度か子どもたちのカートを蹴ったかもしれない。
汚い脅し文句を大声で叫んだかもしれない。
だから石神は、躊躇なく最初から暴力で押し黙らせたのだ。
子どもたちをこれ以上怖がらせないために。
警察官の俺の前にも関わらず。
「行け」
「「「はい!」」」
男たちが急いで立ち上がって走り去った。
後ろで子どもたちが歓声を挙げた。
振り返って笑う石神は、もう最高に優しい顔をしていた。
本当は、石神は男たちを幾らでも叩き潰せただろう。
しかし、そうすれば血まみれになった男たちを子どもたちが怖がる。
それに、すぐに男たちを退散させたかったのだろう。
だから石神は足腰が壊れない程度の暴力に留めたのだ。
そういうことも、俺の中で自然に理解出来た。
何でもない出来事だったが、俺は石神という男を信頼した。
石神は心底から優しいのだ。
恐ろしい面もあるが、それはこの男の怒りなのだ。
自分の大切な者たちを傷つければ、その石神の優しさが怒りを生むのだ。
優しいからこそ怒る。
その優しさが深いから、怒りも大きくなる。
綺羅々とのことも、きっとそうなのだろう。
そして俺を助けてくれるのも同じなのだと思った。
石神が俺のことを大切に思ってくれているのが分かった。
何故かは分からないが。
後にそのことを石神に聞いてみた。
「どうして俺なんかを助けてくれるんだ?」
石神はちょっと困った顔をしていた。
その困惑もまた、俺への優しさなのだと気付いた。
言葉にすれば、俺を傷つけてしまうかもしれないと石神は思っている。
少し沈黙してから、俺を気遣うような目で言った。
「お前さ、親父さんとお姉さんを殺されたんだろ?」
「ああ、そうだ」
やはり石神は、俺にその辛い思い出を思い起こさせたくなかったのだ。
だから俺も、石神が気にしないように冷静に答えた。
「お前、一人でもなんとかしようとしてたんだろ?」
「その通りだ」
「お前は立派な奴だ。俺は尊敬するよ。だから俺はお前を助けたい」
「……」
石神が気遣わないようにと思っていたが、不覚にも涙が出そうになった。
石神という男が何者なのかが分かったのだ。
縁もゆかりもない、会ったこともない、自分に何の得もない、そんな俺を尊敬するから助けるのだと言ってくれた。
確かに俺は、勝てない戦いに挑もうとしていた。
それしかなかったのだ。
石神は、そんな俺をその優しさで感じ取ってくれた。
「石神、頼む」
「おう、任せろ!」
俺は石神と一緒に戦うことが出来た。
そして、俺では勝てなかった戦いを、石神のお陰で勝利出来た。
だからあれからずっと、石神と一緒に戦いたいと思っている。
石神は俺の親友だ。
かけがえのない、俺の大切な人間だ。
俺の全てを捧げ尽くしても構わない男だ。
しかし、石神はそんな俺の心をあの優しさでくるんでいた。
俺が石神のために命すら捨てる覚悟を、石神はかわそうとした。
雪野さんを俺と結ばせ、この俺に愛する家族を持たせた。
モハメドさんという最強の防御の力を持つ妖魔を俺に預け、更に最も過酷な戦場から俺を遠ざけようとした。
でもな、石神。
俺の覚悟は微塵も後退してないぞ。
俺はお前のためならば、全てを擲つんだよ。
あの日から、今も、これからも。
石神、俺は……
ハンドルを握る俺の腕に、雪野さんが優しく手を乗せてくれた。
「早く石神さんにお会いしたいでしょう?」
「うん、そうだね」
「でも、ゆっくり行って下さい」
「え?」
「家族で旅行というのもいいものですよ?」
「ああ、そうだね」
雪野さんがまた美しい笑顔で俺を見た。
俺は最高に幸せだった。
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