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退魔師 Ⅴ
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それから数か月後。
季節は秋が深まり、当時は東京もまだ緑が多く紅葉をあちこちで見かけるようになっていた。
師匠は少し前から上野のある寺の祓いを引き受けており、大掛かりな準備を進めていた。
私はその手伝いの傍ら、様々な依頼を引き受けてあちこちへ出かけていた。
丁度その日、私は吉原龍子さんに呼ばれ、横浜に行っていた。
退魔ではなく、ある神気の溢れている子どもに会わせたいということだった。
子どもの名前は石神高虎というらしい。
途轍もない運命を背負った子どもで、あまりにも神気が強すぎて、吉原さんであってもなかなか直接は関われないのだと言われた。
そして、その巨大な神気がその子を殺してしまうと。
「私たちが触れれば、命に関わるよ。それだけ大きな運命なんだ」
「そうなんですか。でも、そうであればどのようにするんです?」
「父親とは渡りを付けている。私は何度か眠っているその子を見ているけどね。それでも全身に火傷を負ったよ」
「それほどですか!」
「ああ。神気というのはとんでもないんだ」
「でも、その子の親も危険なんじゃ」
「親はその子と繋がっているからね。それに普通の人間じゃあ何も起きない。そういうようになっているんだ」
「私も初めてです。そういうものがあるんですね」
吉原さんによれば、その子がもう少し成長して行けば、自然に神気を抑えるようになるということだった。
今はまだ自分の巨大な神気に翻弄され、自分自身を壊しているのだと。
普通では到底生きられない。
大きな運命を背負うということは、そういうことらしい。
「あんたに頼んだのは、あんたが綺麗だからだよ。真っすぐに育ったね」
吉原さんは私の師匠とも親交があり、私も子どもの頃から何度も会っている。
「あんたなら、少しはその子に近づけるかもしれない。だから連れてきたんだ」
「そうですか、私でお役に立てるのであれば」
「うん、じゃあ行こうか」
私などが何か出来ることがあるのなら、何でもしようと思った。
それがエツコに誓った私の生き方だ。
横浜線の中山駅を降り、しばらく歩いて二人で坂道を昇って行った。
坂の上には同じような平屋が並び、吉原さんについてその子の家に向かった。
坂を上がった所から、もう巨大な波動を感じていた。
これは尋常なものじゃない。
この辺一帯は、神域のようになっている。
その子のせいだろう。
市営住宅ということだったが、一つの棟を二つの家族で使っているようだ。
昔はよくあった、貧しい家族の住処だ。
家のガラス戸を叩くと、中から幼い男の子が出てきた。
私にも分かった。
巨大な火柱の中にいる。
吉原さんが話し掛けた。
「こんにちは」
「だれですかー」
「お父さんの友達なんだ」
「そうですかー、いまいませんよ」
「そうかい、じゃあまた来るね」
帰ろうとすると、その子が呼び止めた。
「あの!」
「なんだい?」
「お水のみますか!」
「え?」
「あのね、ちょっと前にはヤクルトが一杯あったんですよ。でもね、俺がガンガン飲んじゃったら、お袋が配達やめちゃって」
吉原さんと二人で大笑いした。
この子は我慢できなくて、配達用のヤクルトを全部飲んでしまったらしい。
母親はきっと困っただろう。
「いいよ、知らない人を家にあげちゃいけないよ」
「あー! うち何にもないから!」
「そうかい。でも今日は帰るよ。また来るからね」
「おかまいできませんでー!」
「アハハハハハハハ!」
あの子が運命の子か。
すぐに分かった。
あんな巨大な火柱の中にいる子だ。
間違いない。
帰りながら、吉原さんが話してきた。
「どうだった?」
「いい子ですね。あの大きな火柱の中にいて、よくも生きているものだと思いますが」
「そうだろう? 今は9歳のはずだけど、去年大病をして、数週間40度以上の高熱が続き、毎日血を吐いていたそうだ」
「そうなんですか」
「医者には死ぬと言われた。原因不明だけどね。岩手の石神家から連絡が来て、何とかしたけどねぇ。道間家も来たんだよ」
「道間家!」
「道間の当主の宇羅が自らね。それで何とかなった」
「凄いことですね」
道間家は滅多に外に出ない。
格式が非常に高いのだ。
まして個人の用件など引き受けることはないはずだ。
あの石神高虎という子どもは、それだけ日本の運命にも関わる存在だということだろう。
「私なんかに何か出来るのでしょうか」
「正直、分からない。でもね、あの子のために、出来ることは全部しておきたいんだ。あんたがいつになるか分からないけど、あの子の力になるかもしれない。あんたは綺麗な魂だからね。それだけでも何かあるんじゃないかって思ってる」
「そうですか。私に出来ることは何でもいたしますよ」
「うん、宜しくね」
「今日、あの子を見て本当にそう思います。私などは大したものじゃないですが、それでも何かをしたくなる。そんな子ですね」
「その通りさね」
吉原さんが嬉しそうに笑った。
吉原さんは日本中を回って人を集めている。
その眼鏡に叶ったのならば嬉しく思う。
翌月、私はまた横浜の中山へ行き、高虎君に会いに行った。
吉原さんから、また高虎君が高熱で倒れたと聞いたからだ。
私には祈祷と祓いしか出来ない。
もしも悪いものが高虎君の周囲にあれば払って欲しいと言われた。
病気平癒の祈祷だけでもいいのだとも言われた。
家には父親がいて、私が行くと事情を聞いていたかすぐに家に上げてくれた。
母親は、今日は父親が家にいるので働きに出ているらしい。
傍にいてやりたいのだろうが、暮らしが貧しいのだ。
高虎君の父親は身体が大きく精悍で、しかし途轍もない優しい笑顔を持っていた。
本当に良い方であるのは、一目で分かった。
そして、この父親も恐らく只者ではない。
普通の暮らしをしているようだが、本当はそうではないのだと感じた。
高虎君は奥の部屋で眠っている。
私は早速準備をして、病気平癒の祈祷と祓いの祝詞を上げた。
その時、誰かが訪ねて来た。
石神さんが玄関に出ると、来訪者が大声で叫んでいた。
あの小野木の声だった。
私の後を付けて来たのだろう。
「俺にやらせろ。俺ならばすぐに子どもを治してやる」
「あんた誰だい?」
「拝み屋だ。そいつよりも腕がいい」
玄関を開けて石神さんが小野木を見ていた。
「なんだお前は? 及びじゃねぇ、とっとと帰れ」
「なんだと!」
「お前、相当腐ってやがるな。もう半分はあっちに行ってる。死にたく無ければ失せろ」
「お前こそ死にたいのか?」
「あ?」
石神さんが部屋に戻り、押し入れから一振りの日本刀を出した。
玄関で突っ立っている小野木に問答無用で鞘を払い打ち下ろした。
見事な剣技だった。
小野木は少しも反応できず、頭頂に刃を受けた。
その刃は頭の皮一枚を斬り、止まっていた。
小野木の額に血が一筋流れた。
小野木は顔面を蒼白にし、小刻みに震え出した。
人間の格が違うのだ。
「もう分かったろう? お前などどうにでもできる。妖術だのなんだのは俺には通用しねぇぞ!」
石神さんが今度は小野木を威圧した。
向けられていない私でさえ脅える程の、凄まじい威圧だった。
やはりこの人はとんでもないお方だと感じた。
小野木は堪らずに尻からへたり込み、そのまま這うように逃げて立ち去った。
「ああ、詰まらねぇ奴が来て申し訳ないな」
「いいえ、あいつは私に絡んで来ている人間なので。私の方こそご迷惑をお掛けしました」
「アハハハハハハ! そうだったのか。何のこともねぇよ、あんなヘッポコ。ああ、そうか。じゃあ本当に斬っちまえばよかったか」
「いいえ。石神さんの凄い剣技で、あいつももう大人しくするでしょう」
「そうだといいけどなぁ。あいつ、本当に腐ってやがったぜ」
「そうですね。他人を呪詛で苦しめて来た奴のようです」
「なるほどな!」
石神さんは笑って日本刀を押し入れに仕舞った。
「ああ、茶の一つも出さなきゃなんだけど、生憎切らしててよ」
「結構ですよ。先日も高虎君に水を勧めてもらいました」
「えぇ?」
「吉原さんと一緒に伺ったんです。高虎君に会っておけということで」
「ああ、そうか! 吉原さんかぁ!」
「高虎君は近づくだけで不味い人もいるようでして。私は大丈夫と確認できました」
「そうかぁ、そういうことがあったか」
私は思い出しておかしくなった。
「その時にですね、本当はヤクルトがあったのだと言われまして」
「ああ! 高虎が孝子が配達するのを全部飲んじまってよ! 大赤字になったんだぁ!」
「アハハハハハハ!」
私はありがたく水をいただき、封筒に入ったお金を頂いて帰った。
高虎君の熱は夕方にひき、私はあらためて石神さんから礼の電話をいただいた。
私などが少しは役に立ったことを知り、嬉しかった。
季節は秋が深まり、当時は東京もまだ緑が多く紅葉をあちこちで見かけるようになっていた。
師匠は少し前から上野のある寺の祓いを引き受けており、大掛かりな準備を進めていた。
私はその手伝いの傍ら、様々な依頼を引き受けてあちこちへ出かけていた。
丁度その日、私は吉原龍子さんに呼ばれ、横浜に行っていた。
退魔ではなく、ある神気の溢れている子どもに会わせたいということだった。
子どもの名前は石神高虎というらしい。
途轍もない運命を背負った子どもで、あまりにも神気が強すぎて、吉原さんであってもなかなか直接は関われないのだと言われた。
そして、その巨大な神気がその子を殺してしまうと。
「私たちが触れれば、命に関わるよ。それだけ大きな運命なんだ」
「そうなんですか。でも、そうであればどのようにするんです?」
「父親とは渡りを付けている。私は何度か眠っているその子を見ているけどね。それでも全身に火傷を負ったよ」
「それほどですか!」
「ああ。神気というのはとんでもないんだ」
「でも、その子の親も危険なんじゃ」
「親はその子と繋がっているからね。それに普通の人間じゃあ何も起きない。そういうようになっているんだ」
「私も初めてです。そういうものがあるんですね」
吉原さんによれば、その子がもう少し成長して行けば、自然に神気を抑えるようになるということだった。
今はまだ自分の巨大な神気に翻弄され、自分自身を壊しているのだと。
普通では到底生きられない。
大きな運命を背負うということは、そういうことらしい。
「あんたに頼んだのは、あんたが綺麗だからだよ。真っすぐに育ったね」
吉原さんは私の師匠とも親交があり、私も子どもの頃から何度も会っている。
「あんたなら、少しはその子に近づけるかもしれない。だから連れてきたんだ」
「そうですか、私でお役に立てるのであれば」
「うん、じゃあ行こうか」
私などが何か出来ることがあるのなら、何でもしようと思った。
それがエツコに誓った私の生き方だ。
横浜線の中山駅を降り、しばらく歩いて二人で坂道を昇って行った。
坂の上には同じような平屋が並び、吉原さんについてその子の家に向かった。
坂を上がった所から、もう巨大な波動を感じていた。
これは尋常なものじゃない。
この辺一帯は、神域のようになっている。
その子のせいだろう。
市営住宅ということだったが、一つの棟を二つの家族で使っているようだ。
昔はよくあった、貧しい家族の住処だ。
家のガラス戸を叩くと、中から幼い男の子が出てきた。
私にも分かった。
巨大な火柱の中にいる。
吉原さんが話し掛けた。
「こんにちは」
「だれですかー」
「お父さんの友達なんだ」
「そうですかー、いまいませんよ」
「そうかい、じゃあまた来るね」
帰ろうとすると、その子が呼び止めた。
「あの!」
「なんだい?」
「お水のみますか!」
「え?」
「あのね、ちょっと前にはヤクルトが一杯あったんですよ。でもね、俺がガンガン飲んじゃったら、お袋が配達やめちゃって」
吉原さんと二人で大笑いした。
この子は我慢できなくて、配達用のヤクルトを全部飲んでしまったらしい。
母親はきっと困っただろう。
「いいよ、知らない人を家にあげちゃいけないよ」
「あー! うち何にもないから!」
「そうかい。でも今日は帰るよ。また来るからね」
「おかまいできませんでー!」
「アハハハハハハハ!」
あの子が運命の子か。
すぐに分かった。
あんな巨大な火柱の中にいる子だ。
間違いない。
帰りながら、吉原さんが話してきた。
「どうだった?」
「いい子ですね。あの大きな火柱の中にいて、よくも生きているものだと思いますが」
「そうだろう? 今は9歳のはずだけど、去年大病をして、数週間40度以上の高熱が続き、毎日血を吐いていたそうだ」
「そうなんですか」
「医者には死ぬと言われた。原因不明だけどね。岩手の石神家から連絡が来て、何とかしたけどねぇ。道間家も来たんだよ」
「道間家!」
「道間の当主の宇羅が自らね。それで何とかなった」
「凄いことですね」
道間家は滅多に外に出ない。
格式が非常に高いのだ。
まして個人の用件など引き受けることはないはずだ。
あの石神高虎という子どもは、それだけ日本の運命にも関わる存在だということだろう。
「私なんかに何か出来るのでしょうか」
「正直、分からない。でもね、あの子のために、出来ることは全部しておきたいんだ。あんたがいつになるか分からないけど、あの子の力になるかもしれない。あんたは綺麗な魂だからね。それだけでも何かあるんじゃないかって思ってる」
「そうですか。私に出来ることは何でもいたしますよ」
「うん、宜しくね」
「今日、あの子を見て本当にそう思います。私などは大したものじゃないですが、それでも何かをしたくなる。そんな子ですね」
「その通りさね」
吉原さんが嬉しそうに笑った。
吉原さんは日本中を回って人を集めている。
その眼鏡に叶ったのならば嬉しく思う。
翌月、私はまた横浜の中山へ行き、高虎君に会いに行った。
吉原さんから、また高虎君が高熱で倒れたと聞いたからだ。
私には祈祷と祓いしか出来ない。
もしも悪いものが高虎君の周囲にあれば払って欲しいと言われた。
病気平癒の祈祷だけでもいいのだとも言われた。
家には父親がいて、私が行くと事情を聞いていたかすぐに家に上げてくれた。
母親は、今日は父親が家にいるので働きに出ているらしい。
傍にいてやりたいのだろうが、暮らしが貧しいのだ。
高虎君の父親は身体が大きく精悍で、しかし途轍もない優しい笑顔を持っていた。
本当に良い方であるのは、一目で分かった。
そして、この父親も恐らく只者ではない。
普通の暮らしをしているようだが、本当はそうではないのだと感じた。
高虎君は奥の部屋で眠っている。
私は早速準備をして、病気平癒の祈祷と祓いの祝詞を上げた。
その時、誰かが訪ねて来た。
石神さんが玄関に出ると、来訪者が大声で叫んでいた。
あの小野木の声だった。
私の後を付けて来たのだろう。
「俺にやらせろ。俺ならばすぐに子どもを治してやる」
「あんた誰だい?」
「拝み屋だ。そいつよりも腕がいい」
玄関を開けて石神さんが小野木を見ていた。
「なんだお前は? 及びじゃねぇ、とっとと帰れ」
「なんだと!」
「お前、相当腐ってやがるな。もう半分はあっちに行ってる。死にたく無ければ失せろ」
「お前こそ死にたいのか?」
「あ?」
石神さんが部屋に戻り、押し入れから一振りの日本刀を出した。
玄関で突っ立っている小野木に問答無用で鞘を払い打ち下ろした。
見事な剣技だった。
小野木は少しも反応できず、頭頂に刃を受けた。
その刃は頭の皮一枚を斬り、止まっていた。
小野木の額に血が一筋流れた。
小野木は顔面を蒼白にし、小刻みに震え出した。
人間の格が違うのだ。
「もう分かったろう? お前などどうにでもできる。妖術だのなんだのは俺には通用しねぇぞ!」
石神さんが今度は小野木を威圧した。
向けられていない私でさえ脅える程の、凄まじい威圧だった。
やはりこの人はとんでもないお方だと感じた。
小野木は堪らずに尻からへたり込み、そのまま這うように逃げて立ち去った。
「ああ、詰まらねぇ奴が来て申し訳ないな」
「いいえ、あいつは私に絡んで来ている人間なので。私の方こそご迷惑をお掛けしました」
「アハハハハハハ! そうだったのか。何のこともねぇよ、あんなヘッポコ。ああ、そうか。じゃあ本当に斬っちまえばよかったか」
「いいえ。石神さんの凄い剣技で、あいつももう大人しくするでしょう」
「そうだといいけどなぁ。あいつ、本当に腐ってやがったぜ」
「そうですね。他人を呪詛で苦しめて来た奴のようです」
「なるほどな!」
石神さんは笑って日本刀を押し入れに仕舞った。
「ああ、茶の一つも出さなきゃなんだけど、生憎切らしててよ」
「結構ですよ。先日も高虎君に水を勧めてもらいました」
「えぇ?」
「吉原さんと一緒に伺ったんです。高虎君に会っておけということで」
「ああ、そうか! 吉原さんかぁ!」
「高虎君は近づくだけで不味い人もいるようでして。私は大丈夫と確認できました」
「そうかぁ、そういうことがあったか」
私は思い出しておかしくなった。
「その時にですね、本当はヤクルトがあったのだと言われまして」
「ああ! 高虎が孝子が配達するのを全部飲んじまってよ! 大赤字になったんだぁ!」
「アハハハハハハ!」
私はありがたく水をいただき、封筒に入ったお金を頂いて帰った。
高虎君の熱は夕方にひき、私はあらためて石神さんから礼の電話をいただいた。
私などが少しは役に立ったことを知り、嬉しかった。
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