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ファイヤーバードの兄弟
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正月2日。
亜紀ちゃんと柳が午後からCBRでタンデムで出掛けた。
珍しいことだが、二人で何か話しているうちに盛り上がったようだ。
横浜まで流してきたらしい。
柳はバイクが初めてで、興奮していた。
皇紀はまたフィリピンへ出掛け(当然ポンパドールだ)、双子はアラスカで砲撃訓練に行っている。
俺は槙野の妹の花の見舞いに行ってきた。
「花さんはいかがでした?」
亜紀ちゃんが心配そうに聞いて来た。
槙野の死で俺がまだ苦しんでいることを分かっている。
「ああ、今日は少し気分がいいようだったな」
「そうですか」
花が長くないことは子どもたちも知っている。
重篤な心臓病で、仕方がない。
俺は東京にいる時には、毎日見舞いに行っていた。
3人で夕飯を食べ、風呂に入り、リヴィングで酒を飲んだ。
寒いので、ロボが俺の膝に半身を乗せてくる。
亜紀ちゃんが毛布を敷いてやり、軽くくるんでやると、ロボが気持ちよさそうに伸びた。
「タカさん、今日スゴイ車を見たんですよ!」
「そうなんです! ほら、コルベットのフロントに虎のペイントがあるじゃないですか」
二人が興奮気味に話していた。
「それが、大きな鳥なんですよ!」
「鳥?」
「カッコイイ鳥なんです! 鷲なのかなー」
「ああ、ファイヤーバードか?」
「「え?」」
俺がポンティアックのトランザム・ファイヤーバードではないかと話した。
柳がすぐにPCで検索し、見つけた。
「「これだぁー!」」
二人が喜んだ。
「あんな古い車に乗ってる人がいるんだな」
柳がまた調べ、四角い4つのライトだったことから、年式が分かった。
「「イーグルマスク」かぁ」
亜紀ちゃんが俺を見ていた。
「タカさん、遠い目になってますよ?」
「お前よ、時々怖ぇよ」
「さぁ!」
亜紀ちゃんと柳が俺をニコニコしながら見ている。
「楽しい話じゃねぇぞ」
「いいですよ! タカさんの思い出は全部知りたいです!」
「お願いします!」
柳も頼んで来る。
「中学で俺と衝突した山内って覚えているか?」
「はい! 小学校が違った人で、タカさんに突っかかって行ったんですよね?」
「お兄さんまで来たけど、石神さんが全部倒しちゃったっていう」
「お尻に木の枝を挿しましたよね!」
「くだらねぇことまで。まあ、その山内だよ」
「保奈美さんがタカさんを好きになって」
「まあな」
俺は話した。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「兄貴、これなんだよ!」
「いいだろう! やっと買えたんだよ!」
「すっげぇじゃん!」
真っ赤に塗装されたポンティアックのポニーカー(特別モデル)、トランザム・ファイヤーバード。
1979年の10周年記念モデルだった。
2シーターのスポーツカーであり、「イーグルマスク」と呼ばれる4つのスクウェアのライトが美しい。
そして何と言ってもフロントに大きく描かれたファイヤーバードのデカール(ペイント)。
「これ、高いんだろ?」
「まあな。ローンが大変だけど、まあいいじゃねぇか」
「そうだよな!」
俺は美しい車を前にして、感動していた。
兄貴は誇らしげに俺を見ている。
相当無理をしているのは分かったが、兄貴がこんなに嬉しそうな顔をしているので、俺も何もそれ以上聞かなかった。
「週末にドライブに行こうぜ」
「ほんとかよ!」
「ああ、相模湖の方にでも流しに行こう!」
「兄貴、約束だぜ!」
「ああ」
兄貴はまた大喜びしている俺を見て笑っていた。
「最近、副業の方で儲かってんだ」
「そうなのか! 何やってんだよ?」
「まあ、ちょっとな」
「教えろよー!」
「いずれな」
兄貴は笑って教えてくれなかった。
兄貴はボクシング・ジムに通いながら、自動車の整備工場で働いていた。
「おい、ちょっとシートに座ってみろよ」
「いいのか!」
「ほら」
ドアを開いて、俺を座らせてくれた。
新しい車のいい匂いがいた。
「カッコイイな!」
「そうだろ!」
また兄貴が嬉しそうに笑った。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「トラさん! 前方で5番隊が怪しい車を止めたようです!」
常に俺の傍にいる1番隊の無線係から報告が来た。
隊長の槙野も一緒に聞いている。
「おし! 1番隊! 付いてこい!」
『オス!』
土曜日の「ルート20」のパレード。
今は8月であり、相模湖を周回するコースだった。
夜になると湖の気化冷却で結構涼しいからだ。
みんな夏休みということもあり、パレードには気合が入っていた。
俺たちは「鬼愚奈巣」「ピエロ」を潰し、地域最大最強の暴走族として名を馳せていた。
もはや「ルート20」に逆らうチームはなく、どこへ行くにも威容を放っていた。
もちろん粋がった連中はいつでもおり、何かの勘違いで衝突する連中もいる。
だから常に特攻隊の一隊が先頭を走り、邪魔な連中を排除してパレードをスムーズに流す役割を担っていた。
先頭を走るのは特攻隊で2番隊から8番隊が順番で勤める。
1番隊は常に井上総長を護衛する俺の近くにいる。
今日は5番隊、保奈美が率いる隊だった。
俺たちが先頭に行くと、真っ赤なファイヤーバードが5番隊によって脇に止められていた。
若い男二人が乗っているのが見えた。
「どうした?」
保奈美が俺に報告に来た。
「矢代が信号を止めてたら、こいつが飛び込んで来たんだ。だから5番隊で対処した」
「そうか」
パレードをスムーズに流すために、先頭の特攻隊は交差点の信号を身体を張って遮り、本体を通過させる。
もちろん違法なのだが、ほとんどの場合は黙って俺たちが通り過ぎるのを待っている。
暴走族に絡んで、得なことは無い。
俺は槙野に命じて1番隊が信号停めをし、本体を通過させた、
「ファイヤーバードかよ」
「トラ、どうする?」
「一応話を聞くか。飛び込んできたってことは、逆らうつもりだったんだろうからな」
俺は1番隊隊長の槙野を連れて、ファイヤーバードに近づいた。
矢代がファイヤーバードの前にバイクを止め、他の連中も囲んでいる。
「おい、降りてこい」
俺が叫ぶと、運転席と助手席の男たちが驚いていた。
槙野が運転席側を蹴る。
「降りろ!」
慌てて二人の男が降りてきた。
運転していた男が俺を見て驚く。
「赤虎か! じゃあお前ら「ルート20」だったのか!」
どうやら俺のことを知ってる奴らしい。
助手席の男が下をうつむいていた。
怖がっているのか。
槙野が怒鳴った。
「てめぇら! 座れ! 特攻隊長の前だぞ!」
二人がアスファルトに座った。
二人とも震えている。
絶対に逆らってはいけない相手だったことに気付いていた。
「勘弁してくれ! 「ルート20」とは思わなかったんだ!」
「いい車に乗ってるな」
「済まない! 弟とドライブしてただけなんだ! 見逃してくれ!」
「お前らは俺たちに突っ込んできたんだ。それなりのけじめはつける」
「おい! 本当に知らなかったんだって!」
怖がってはいるが、生意気な奴だった。
多分俺よりも年上だ。
学生ではないだろう。
「おい、お前、どっかで会ったか?」
弟の方に見覚えがあった。
俺に顔を上げたので分かった。
「山内か!」
うつむいていた男が、俺に顔を上げた。
俺も忘れていた、山内だった。
亜紀ちゃんと柳が午後からCBRでタンデムで出掛けた。
珍しいことだが、二人で何か話しているうちに盛り上がったようだ。
横浜まで流してきたらしい。
柳はバイクが初めてで、興奮していた。
皇紀はまたフィリピンへ出掛け(当然ポンパドールだ)、双子はアラスカで砲撃訓練に行っている。
俺は槙野の妹の花の見舞いに行ってきた。
「花さんはいかがでした?」
亜紀ちゃんが心配そうに聞いて来た。
槙野の死で俺がまだ苦しんでいることを分かっている。
「ああ、今日は少し気分がいいようだったな」
「そうですか」
花が長くないことは子どもたちも知っている。
重篤な心臓病で、仕方がない。
俺は東京にいる時には、毎日見舞いに行っていた。
3人で夕飯を食べ、風呂に入り、リヴィングで酒を飲んだ。
寒いので、ロボが俺の膝に半身を乗せてくる。
亜紀ちゃんが毛布を敷いてやり、軽くくるんでやると、ロボが気持ちよさそうに伸びた。
「タカさん、今日スゴイ車を見たんですよ!」
「そうなんです! ほら、コルベットのフロントに虎のペイントがあるじゃないですか」
二人が興奮気味に話していた。
「それが、大きな鳥なんですよ!」
「鳥?」
「カッコイイ鳥なんです! 鷲なのかなー」
「ああ、ファイヤーバードか?」
「「え?」」
俺がポンティアックのトランザム・ファイヤーバードではないかと話した。
柳がすぐにPCで検索し、見つけた。
「「これだぁー!」」
二人が喜んだ。
「あんな古い車に乗ってる人がいるんだな」
柳がまた調べ、四角い4つのライトだったことから、年式が分かった。
「「イーグルマスク」かぁ」
亜紀ちゃんが俺を見ていた。
「タカさん、遠い目になってますよ?」
「お前よ、時々怖ぇよ」
「さぁ!」
亜紀ちゃんと柳が俺をニコニコしながら見ている。
「楽しい話じゃねぇぞ」
「いいですよ! タカさんの思い出は全部知りたいです!」
「お願いします!」
柳も頼んで来る。
「中学で俺と衝突した山内って覚えているか?」
「はい! 小学校が違った人で、タカさんに突っかかって行ったんですよね?」
「お兄さんまで来たけど、石神さんが全部倒しちゃったっていう」
「お尻に木の枝を挿しましたよね!」
「くだらねぇことまで。まあ、その山内だよ」
「保奈美さんがタカさんを好きになって」
「まあな」
俺は話した。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「兄貴、これなんだよ!」
「いいだろう! やっと買えたんだよ!」
「すっげぇじゃん!」
真っ赤に塗装されたポンティアックのポニーカー(特別モデル)、トランザム・ファイヤーバード。
1979年の10周年記念モデルだった。
2シーターのスポーツカーであり、「イーグルマスク」と呼ばれる4つのスクウェアのライトが美しい。
そして何と言ってもフロントに大きく描かれたファイヤーバードのデカール(ペイント)。
「これ、高いんだろ?」
「まあな。ローンが大変だけど、まあいいじゃねぇか」
「そうだよな!」
俺は美しい車を前にして、感動していた。
兄貴は誇らしげに俺を見ている。
相当無理をしているのは分かったが、兄貴がこんなに嬉しそうな顔をしているので、俺も何もそれ以上聞かなかった。
「週末にドライブに行こうぜ」
「ほんとかよ!」
「ああ、相模湖の方にでも流しに行こう!」
「兄貴、約束だぜ!」
「ああ」
兄貴はまた大喜びしている俺を見て笑っていた。
「最近、副業の方で儲かってんだ」
「そうなのか! 何やってんだよ?」
「まあ、ちょっとな」
「教えろよー!」
「いずれな」
兄貴は笑って教えてくれなかった。
兄貴はボクシング・ジムに通いながら、自動車の整備工場で働いていた。
「おい、ちょっとシートに座ってみろよ」
「いいのか!」
「ほら」
ドアを開いて、俺を座らせてくれた。
新しい車のいい匂いがいた。
「カッコイイな!」
「そうだろ!」
また兄貴が嬉しそうに笑った。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「トラさん! 前方で5番隊が怪しい車を止めたようです!」
常に俺の傍にいる1番隊の無線係から報告が来た。
隊長の槙野も一緒に聞いている。
「おし! 1番隊! 付いてこい!」
『オス!』
土曜日の「ルート20」のパレード。
今は8月であり、相模湖を周回するコースだった。
夜になると湖の気化冷却で結構涼しいからだ。
みんな夏休みということもあり、パレードには気合が入っていた。
俺たちは「鬼愚奈巣」「ピエロ」を潰し、地域最大最強の暴走族として名を馳せていた。
もはや「ルート20」に逆らうチームはなく、どこへ行くにも威容を放っていた。
もちろん粋がった連中はいつでもおり、何かの勘違いで衝突する連中もいる。
だから常に特攻隊の一隊が先頭を走り、邪魔な連中を排除してパレードをスムーズに流す役割を担っていた。
先頭を走るのは特攻隊で2番隊から8番隊が順番で勤める。
1番隊は常に井上総長を護衛する俺の近くにいる。
今日は5番隊、保奈美が率いる隊だった。
俺たちが先頭に行くと、真っ赤なファイヤーバードが5番隊によって脇に止められていた。
若い男二人が乗っているのが見えた。
「どうした?」
保奈美が俺に報告に来た。
「矢代が信号を止めてたら、こいつが飛び込んで来たんだ。だから5番隊で対処した」
「そうか」
パレードをスムーズに流すために、先頭の特攻隊は交差点の信号を身体を張って遮り、本体を通過させる。
もちろん違法なのだが、ほとんどの場合は黙って俺たちが通り過ぎるのを待っている。
暴走族に絡んで、得なことは無い。
俺は槙野に命じて1番隊が信号停めをし、本体を通過させた、
「ファイヤーバードかよ」
「トラ、どうする?」
「一応話を聞くか。飛び込んできたってことは、逆らうつもりだったんだろうからな」
俺は1番隊隊長の槙野を連れて、ファイヤーバードに近づいた。
矢代がファイヤーバードの前にバイクを止め、他の連中も囲んでいる。
「おい、降りてこい」
俺が叫ぶと、運転席と助手席の男たちが驚いていた。
槙野が運転席側を蹴る。
「降りろ!」
慌てて二人の男が降りてきた。
運転していた男が俺を見て驚く。
「赤虎か! じゃあお前ら「ルート20」だったのか!」
どうやら俺のことを知ってる奴らしい。
助手席の男が下をうつむいていた。
怖がっているのか。
槙野が怒鳴った。
「てめぇら! 座れ! 特攻隊長の前だぞ!」
二人がアスファルトに座った。
二人とも震えている。
絶対に逆らってはいけない相手だったことに気付いていた。
「勘弁してくれ! 「ルート20」とは思わなかったんだ!」
「いい車に乗ってるな」
「済まない! 弟とドライブしてただけなんだ! 見逃してくれ!」
「お前らは俺たちに突っ込んできたんだ。それなりのけじめはつける」
「おい! 本当に知らなかったんだって!」
怖がってはいるが、生意気な奴だった。
多分俺よりも年上だ。
学生ではないだろう。
「おい、お前、どっかで会ったか?」
弟の方に見覚えがあった。
俺に顔を上げたので分かった。
「山内か!」
うつむいていた男が、俺に顔を上げた。
俺も忘れていた、山内だった。
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