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「砂漠の虎」作戦 Ⅱ
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2月下旬 アラブ首長国連合(UAE)フランス軍駐屯基地。
桜を指揮官とする「虎」の軍の兵士100名及び羽入と紅は、米軍の最高指揮官であるゴールドマン中将を訪問した。
ゴールドマン中将は3名の参謀と5名の下士官を連れて現われた。
「「虎」の軍、千両桜少佐以下102名。《砂漠の虎》作戦に加わるべく参上いたしました!」
全員がゴールドマン中将に敬礼した。
「御苦労。だが君たちの出番は無い。ああ、今回の情報提供と戦費負担を感謝すると「虎」に伝えておいてくれ」
「はい!」
「作戦名は変更する。《砂漠の金貨》作戦だ」
「しかし、既にアメリカ国防省との間で、作戦名は決定しているはずですが!」
「我々がHQ(ヘッドクォーター)だ! 今後作戦上での呼称はそう呼びたまえ!」
参謀の一人が怒鳴った。
「はい!」
ゴールドマン中将たちが去った。
「なんだ、ありゃ」
「嫌われてますねー」
「まったくだ。さて、取り敢えず」
桜は残った下士官の一人に、自分たちに割り当てられた宿舎を尋ねた。
「はい! すぐに調べます!」
下士官は内線でどこかを呼び出し、そして口論となった。
「どうした?」
「はい! 「虎」の軍の方々の宿舎を用意していないようでして!」
「なんだと?」
「すぐにご用意します!」
20分後、下士官が呼びに来た。
「あの、一応用意しました。ですが後から他の場所を準備しますので、一時的ではありますが、そちらでお寛ぎ下さい!」
桜たちは移動した。
案内されたのは、急造のプレハブの建物だった。
1階はどう見ても倉庫であり、2階部分は簡易ベッドこそあったが、数が足りない分、シュラフが置いてあった。
クーラーも付いていない。
激しい熱気がこもっている。
「おい、バカにしているのか?」
「申し訳ありません!」
「ここは宿舎ではないだろう」
「はい! ですが米軍が多くこの基地内に入っているので、もうここしか空いている場所がありません」
「俺たちはお前ら以下だということか?」
「そんなことは! 参謀本部にも確認しましたが、今はここで我慢してもらえと!」
「分かった、もういい」
桜は二人の小隊長、東雲と月岡を呼んで話し合った。
「どうもよ、俺らは歓迎されてないようだ」
「そうですね。ここまであからさまだと、いっそ気持ちいいくらいで」
「東雲! ばかやろう!」
「とにかくよ、一度石神さんに連絡するぞ。あいつら、嫌がらせじゃ済まないかもしれん」
「分かりました」
この作戦自体が、「虎」の軍で行なうつもりだった。
それを米軍とNATOなどに通達したところ、米軍が自分たちにも手伝わせて欲しいと言って来た。
未知の「業」の軍勢と戦ってみたかったのだ。
石神は考えていたが、条件付きで米軍の参加を許可した。
その条件とは、戦況によっては米軍は「虎」の軍の指示に従うこと。
そして米軍から更に要請があり、ジェヴォーダンの撃退のために、レールガンの貸与を求めた。
緊急時には米軍を護れない可能性もあるため、石神はそれを承諾した。
また、「虎」の軍の2個小隊が同行し、通常は米軍の指揮に任せるが、独断で動くことを認めさせた。
つまり、実質は「虎」の軍主導の作戦であり、米軍の最高指揮官は「虎」の軍の指揮下に入るということだ。
それが覆されている。
桜が石神に連絡する。
石神が激怒していた。
すぐに改善するので、桜たちは好きな宿舎を分捕れと命じられた。
「俺が行った時に1番いい宿舎に入ってなかったら、お前らをぶちのめすぞ!」
「は、はい!」
桜たちは早速基地内を見て回り、上級士官用の宿舎に乗り込んだ。
警備兵が抵抗するが、桜たちは瞬時に一掃した。
重武装の兵士が集まり、戦車も来た。
桜たちが、またそれを一掃する。
「「虎」の命令だ! 抵抗すればどこまでもやる! この基地を破壊することも厭わない!」
外で待機する兵士たちに、そう宣言した。
全員が、それがブラフではないことを理解していた。
中にいた将官たちは全て追い出され、桜たちは宿舎に立て籠もる。
「桜さん、ミサイルが用意されましたぜ?」
「ぶっとばせ」
「はぁ」
東雲が出て行って、「虚震花」でミサイルを消滅させる。
全員が「花岡」の威力と鉄の意志を知り、戦慄した。
「お前らよ、いい加減にしろよな!」
東雲が怒鳴ると、全員が退いて行った。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
俺は米大統領に連絡し、すぐにペンタゴンへ飛んだ。
すぐに大統領は陸軍省、海軍省、空軍省のトップを招集した。
電話から30分後。
ようやく全員が集まり、ペンタゴンの主用会議室で会談する。
全員が蒼白は顔色をしていた。
俺が怒っている事態が到底信じられないレベルだったためだ。
「おい、今UAEでうちの者が散々バカにされてよ」
詳細は既に大統領に話してある。
「申し訳ない! すぐに改善する」
「ダメだ。この作戦は俺たちにお前らがどうしてもと懇願するので入れてやったものだ。フランス軍の基地だって、俺がEUとフランスに要請して借り受けたんだ」
「その通りだ!」
「それがどうしてお前らが威張り腐って俺らに寝床すら用意してねぇんだぁ!」
俺が怒鳴ると全員が顔を伏せた。
威圧の故だ。
「勘違いしてんじゃねぇ!」
「すぐに! すぐに改善する!」
陸軍省の陸軍参謀総長が頭を下げたまま言った。
「おい、そういう問題じゃねぇんだ。なんでそんな勘違いのヘッポコを最高司令官にしたんだよ!」
「優秀な軍人なのだ。過去の中東地域の作戦でも功績を上げている」
「俺、今そいつがヘッポコだと言ったんだがな?」
「ヒィッ!」
参謀総長が震え上がった。
「とにかく、米軍との共闘は辞めだ。すぐに撤退させろ」
「待ってくれ、タイガー!」
「ふざけるな。すぐに撤退を始めなければ、俺の軍が追い払うぞ! まさか出来ねぇとは思ってないだろうな!」
「待ってくれ! 本当に申し訳ない! だから、どうか!」
俺も考えた。
俺としても、米軍に「業」との戦闘を経験させておきたかった。
数で劣る俺たちは、少しでも多くの仲間が欲しい。
「おい、本当に改善しろよな。ああ、最高指揮官と参謀たちは、しっかり桜たちに謝罪させろ。謝罪が甘ければ、あいつらに暴れさせるからな!」
今も宿舎を分捕って騒ぎになっているはずだ。
「暴れさせる」ということが、どういうことかは現地の連中にも分かるはずだった。
手配の間、俺はコーヒーを飲んで待った。
まったく、軍隊の飲食はどこも不味い。
1時間も待たされ、俺はまた頭に来ていた。
その時、更に驚くべき報告が入った。
「タイガー、本当に申し訳ない」
参謀総長が震えながら俺の傍に来た。
俺は最初、手配が済んで終わったのかと思った。
その時、俺の電話が鳴った。
陸軍参謀総長を手で遮って電話を取った。
アラスカのターナー少将からだった。
「タイガー、3分前に米軍に貸与したレールガンが「シェルモード」に入った」
「どういうことだ!」
「米軍がどうやら分解しようとしたらしい」
「な、なんだと!」
「だから20基すべてが「シェルモード」に移行した。もうあの戦場では使えないぞ」
「……」
俺が陸軍参謀総長を睨んだ。
「あの、実はお借りしていたレールガンが……」
俺は顎を蹴り上げた。
参謀総長は派手に引っ繰り返って気を喪った。
大統領を始め、他の全員が俺の前に来て謝って来る。
「もう許さん。俺がこれから行って、現地の米軍を皆殺しにする」
「待ってくれ、タイガー!」
冗談じゃない。
事前にちゃんと通達も出していた。
俺たちのレールガンを調べようとすれば、全て機能停止になり、さらに進めれば自爆すると伝えていた。
運用方法と共に、その情報は徹底させた。
それを無視したアホウがいる。
「お前らは俺たちの情報を得ようとするスパイだったわけだ。敵だったのだな」
「そんなことはない! タイガー! どうか!」
怒り心頭の俺に、全員が懇願した。
俺は仕方なく許した。
「今の指揮官と参謀は全員スパイとして拘束しろ」
「わ、分かった!」
「俺がこれから現地に行って、今回の一連の事件に関わった者を排除する。人員の補填は許さん」
「承知した!」
「指揮官と参謀の派遣だけは許可する。だが俺の審査を通った人間だけだ」
「すぐに用意する!」
俺はすぐに桜たちの所へ飛んだ。
呆れ返ったが、いつの時代も最高の軍隊がいるわけではない。
俺が現着すると、桜たちはちゃんと将官の宿舎に居座っていた。
まあ、こいつらがいれば大丈夫だろう。
「石神さん!」
「よう!」
桜が嬉しそうに笑い、俺を出迎えた。
桜を指揮官とする「虎」の軍の兵士100名及び羽入と紅は、米軍の最高指揮官であるゴールドマン中将を訪問した。
ゴールドマン中将は3名の参謀と5名の下士官を連れて現われた。
「「虎」の軍、千両桜少佐以下102名。《砂漠の虎》作戦に加わるべく参上いたしました!」
全員がゴールドマン中将に敬礼した。
「御苦労。だが君たちの出番は無い。ああ、今回の情報提供と戦費負担を感謝すると「虎」に伝えておいてくれ」
「はい!」
「作戦名は変更する。《砂漠の金貨》作戦だ」
「しかし、既にアメリカ国防省との間で、作戦名は決定しているはずですが!」
「我々がHQ(ヘッドクォーター)だ! 今後作戦上での呼称はそう呼びたまえ!」
参謀の一人が怒鳴った。
「はい!」
ゴールドマン中将たちが去った。
「なんだ、ありゃ」
「嫌われてますねー」
「まったくだ。さて、取り敢えず」
桜は残った下士官の一人に、自分たちに割り当てられた宿舎を尋ねた。
「はい! すぐに調べます!」
下士官は内線でどこかを呼び出し、そして口論となった。
「どうした?」
「はい! 「虎」の軍の方々の宿舎を用意していないようでして!」
「なんだと?」
「すぐにご用意します!」
20分後、下士官が呼びに来た。
「あの、一応用意しました。ですが後から他の場所を準備しますので、一時的ではありますが、そちらでお寛ぎ下さい!」
桜たちは移動した。
案内されたのは、急造のプレハブの建物だった。
1階はどう見ても倉庫であり、2階部分は簡易ベッドこそあったが、数が足りない分、シュラフが置いてあった。
クーラーも付いていない。
激しい熱気がこもっている。
「おい、バカにしているのか?」
「申し訳ありません!」
「ここは宿舎ではないだろう」
「はい! ですが米軍が多くこの基地内に入っているので、もうここしか空いている場所がありません」
「俺たちはお前ら以下だということか?」
「そんなことは! 参謀本部にも確認しましたが、今はここで我慢してもらえと!」
「分かった、もういい」
桜は二人の小隊長、東雲と月岡を呼んで話し合った。
「どうもよ、俺らは歓迎されてないようだ」
「そうですね。ここまであからさまだと、いっそ気持ちいいくらいで」
「東雲! ばかやろう!」
「とにかくよ、一度石神さんに連絡するぞ。あいつら、嫌がらせじゃ済まないかもしれん」
「分かりました」
この作戦自体が、「虎」の軍で行なうつもりだった。
それを米軍とNATOなどに通達したところ、米軍が自分たちにも手伝わせて欲しいと言って来た。
未知の「業」の軍勢と戦ってみたかったのだ。
石神は考えていたが、条件付きで米軍の参加を許可した。
その条件とは、戦況によっては米軍は「虎」の軍の指示に従うこと。
そして米軍から更に要請があり、ジェヴォーダンの撃退のために、レールガンの貸与を求めた。
緊急時には米軍を護れない可能性もあるため、石神はそれを承諾した。
また、「虎」の軍の2個小隊が同行し、通常は米軍の指揮に任せるが、独断で動くことを認めさせた。
つまり、実質は「虎」の軍主導の作戦であり、米軍の最高指揮官は「虎」の軍の指揮下に入るということだ。
それが覆されている。
桜が石神に連絡する。
石神が激怒していた。
すぐに改善するので、桜たちは好きな宿舎を分捕れと命じられた。
「俺が行った時に1番いい宿舎に入ってなかったら、お前らをぶちのめすぞ!」
「は、はい!」
桜たちは早速基地内を見て回り、上級士官用の宿舎に乗り込んだ。
警備兵が抵抗するが、桜たちは瞬時に一掃した。
重武装の兵士が集まり、戦車も来た。
桜たちが、またそれを一掃する。
「「虎」の命令だ! 抵抗すればどこまでもやる! この基地を破壊することも厭わない!」
外で待機する兵士たちに、そう宣言した。
全員が、それがブラフではないことを理解していた。
中にいた将官たちは全て追い出され、桜たちは宿舎に立て籠もる。
「桜さん、ミサイルが用意されましたぜ?」
「ぶっとばせ」
「はぁ」
東雲が出て行って、「虚震花」でミサイルを消滅させる。
全員が「花岡」の威力と鉄の意志を知り、戦慄した。
「お前らよ、いい加減にしろよな!」
東雲が怒鳴ると、全員が退いて行った。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
俺は米大統領に連絡し、すぐにペンタゴンへ飛んだ。
すぐに大統領は陸軍省、海軍省、空軍省のトップを招集した。
電話から30分後。
ようやく全員が集まり、ペンタゴンの主用会議室で会談する。
全員が蒼白は顔色をしていた。
俺が怒っている事態が到底信じられないレベルだったためだ。
「おい、今UAEでうちの者が散々バカにされてよ」
詳細は既に大統領に話してある。
「申し訳ない! すぐに改善する」
「ダメだ。この作戦は俺たちにお前らがどうしてもと懇願するので入れてやったものだ。フランス軍の基地だって、俺がEUとフランスに要請して借り受けたんだ」
「その通りだ!」
「それがどうしてお前らが威張り腐って俺らに寝床すら用意してねぇんだぁ!」
俺が怒鳴ると全員が顔を伏せた。
威圧の故だ。
「勘違いしてんじゃねぇ!」
「すぐに! すぐに改善する!」
陸軍省の陸軍参謀総長が頭を下げたまま言った。
「おい、そういう問題じゃねぇんだ。なんでそんな勘違いのヘッポコを最高司令官にしたんだよ!」
「優秀な軍人なのだ。過去の中東地域の作戦でも功績を上げている」
「俺、今そいつがヘッポコだと言ったんだがな?」
「ヒィッ!」
参謀総長が震え上がった。
「とにかく、米軍との共闘は辞めだ。すぐに撤退させろ」
「待ってくれ、タイガー!」
「ふざけるな。すぐに撤退を始めなければ、俺の軍が追い払うぞ! まさか出来ねぇとは思ってないだろうな!」
「待ってくれ! 本当に申し訳ない! だから、どうか!」
俺も考えた。
俺としても、米軍に「業」との戦闘を経験させておきたかった。
数で劣る俺たちは、少しでも多くの仲間が欲しい。
「おい、本当に改善しろよな。ああ、最高指揮官と参謀たちは、しっかり桜たちに謝罪させろ。謝罪が甘ければ、あいつらに暴れさせるからな!」
今も宿舎を分捕って騒ぎになっているはずだ。
「暴れさせる」ということが、どういうことかは現地の連中にも分かるはずだった。
手配の間、俺はコーヒーを飲んで待った。
まったく、軍隊の飲食はどこも不味い。
1時間も待たされ、俺はまた頭に来ていた。
その時、更に驚くべき報告が入った。
「タイガー、本当に申し訳ない」
参謀総長が震えながら俺の傍に来た。
俺は最初、手配が済んで終わったのかと思った。
その時、俺の電話が鳴った。
陸軍参謀総長を手で遮って電話を取った。
アラスカのターナー少将からだった。
「タイガー、3分前に米軍に貸与したレールガンが「シェルモード」に入った」
「どういうことだ!」
「米軍がどうやら分解しようとしたらしい」
「な、なんだと!」
「だから20基すべてが「シェルモード」に移行した。もうあの戦場では使えないぞ」
「……」
俺が陸軍参謀総長を睨んだ。
「あの、実はお借りしていたレールガンが……」
俺は顎を蹴り上げた。
参謀総長は派手に引っ繰り返って気を喪った。
大統領を始め、他の全員が俺の前に来て謝って来る。
「もう許さん。俺がこれから行って、現地の米軍を皆殺しにする」
「待ってくれ、タイガー!」
冗談じゃない。
事前にちゃんと通達も出していた。
俺たちのレールガンを調べようとすれば、全て機能停止になり、さらに進めれば自爆すると伝えていた。
運用方法と共に、その情報は徹底させた。
それを無視したアホウがいる。
「お前らは俺たちの情報を得ようとするスパイだったわけだ。敵だったのだな」
「そんなことはない! タイガー! どうか!」
怒り心頭の俺に、全員が懇願した。
俺は仕方なく許した。
「今の指揮官と参謀は全員スパイとして拘束しろ」
「わ、分かった!」
「俺がこれから現地に行って、今回の一連の事件に関わった者を排除する。人員の補填は許さん」
「承知した!」
「指揮官と参謀の派遣だけは許可する。だが俺の審査を通った人間だけだ」
「すぐに用意する!」
俺はすぐに桜たちの所へ飛んだ。
呆れ返ったが、いつの時代も最高の軍隊がいるわけではない。
俺が現着すると、桜たちはちゃんと将官の宿舎に居座っていた。
まあ、こいつらがいれば大丈夫だろう。
「石神さん!」
「よう!」
桜が嬉しそうに笑い、俺を出迎えた。
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